陰性証明書の提出免除にウィンター業界はインバウンド需要に期待感が高まる!

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日本政府は遂にインバウンド需要へ向けて、これまで水際対策の一環として72時間以内の陰性証明書の提出について、来月7日から3回目のワクチン接種を済ませていることを条件に免除する方針を示した。ここ2年間コロナ禍により、どうしても行きたかった行けなかった外国人スキーヤー、スノーボーダーたちも遂に憧れのジャパウを滑れることになりそうだ。

外国人旅行者にとって日本へ行くのに72時間以内の陰性証明書の提出は、これまで最も大きな懸念材料だった。
記者も、6月にカナダから日本へ旅行したが、いろいろと大変なことがあった。
例えば、まずはコスト面。検査に必要な額は、およそ300ドル近くも掛かり、日本円にすると3万円という出費だ。
検査の当日直前になって、検査場から電話があり、担当する人が来れなったという連絡があった。結局、検査場まで自分で検査キッドを取りに行き、指定された時間でオンラインでレクチャーを受けて、対応してもらうことになった。

さらに書類作成は慣れない者にとってはひじょうに時間が掛かり、当日のフライトのチェックインの時も、この検査証明などを担当者に見せる手続きで通常よりも2時間ほど時間が掛かった。3時間以上たっぷりとチェックインを見越して行ったので間に合ったが、通常のフライトよりも大きなストレスだった。

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最近、近所の日本人ファミリーの方が、日本へ旅行に行ったが、72時間前の検査を受けるため、仕事を休んで家族総出でバンクーバーに行くのは面倒だと言っていた。近年のコロナで航空運賃が高くなっている中、さらに検査費用でご家族3人ほどでプラス10万円の出費だ…。

(日本へ行くためのチェックインカウンターは、いつになっても辿り着けないほどの長打の列。その列は、他のエアーラインのチェックインを邪魔になるほどで、空港関係者も困っているようだった)

普段ウィスラーでスノーボードしている記者は、冬はインストラクターもしているので、多くの外国人スノーボーダーと接する。その中には、香港や台湾などのアジア方面のお客さん、あるいはオーストラリアから来る方が多い。彼らが一同に言っていたのは、「本当は日本に行きたかった」ということだ。日本の良質な雪質、おいしい食事、温泉が恋しいと語ってくれた。

ニセコや白馬など、すでにインバウンド需要で成り立っていたスキー場関係者は、今回の日本政府の発表にほっとしていることだろう。
また近年、神田スポーツショップ街は、外国人のお客さんの買い物により助かっていた部分が大きいので、こうしたインバウンド需要もウィンター市場にとっては大きい。

昨シーズンまで、久しぶりに外国人が少ない空いたスキー場でパウダーを満喫していた人たちにとっては、残念な思いもあるだろうが、スキー場、スキー、スノーボードショップ関係者は、胸をなでおろしている。

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