世界最高峰のライダーを決める究極の舞台!Natural Selection Tourが新フォーマット導入

Rider: Travis Rice / Photo: NST
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バックカントリーとフリースタイルを融合させた世界的大会、Natural Selection Tour(NST)世界最高峰のライダーを決めるこの究極の舞台は、今シーズンから大会フォーマットが大きく変更されることが発表された。従来の「DUELS形式によるヘッド・ツー・ヘッド(1対1)対決」は廃止され、新たに 「Super Sessions」 と呼ばれるセッション型予選方式へ進化することになった。

Super Sessionsは従来の対決形式とは異なり、ライダーの創造性・スタイル・バックカントリー技術をより重視する内容だ。日本・妙高、米国・ユタ州 Powder Mountain、カナダ・Callaghan(ウィスラー近郊)の3か所で予選が行われ、成績上位者が本戦へ進出する。

本戦は例年通り、カナダ・ブリティッシュコロンビア州 Revelstoke Mountain Resort(モンタナボウルを含むバックカントリーゾーン)で開催される。2026年大会は3月10日〜16日の期間で行われ、その中で雪や天候条件が最適な2日間が本戦として選ばれる。最終的に24名(男女混合)が本戦に出場し、Day 1から約半数の12名がDay 2のファイナルに進出。最終日に男女それぞれの王者が決まる。

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主催トラビス・ライスは、この変更について「DUELSでは見えなかった、ライダーの創造性や山のポテンシャルをより引き出せる」とコメント。Super Sessions方式は、単なる勝ち抜き形式ではなく、バックカントリー本来の「流れ・ライン・自然との対話」を正当に評価する試みである。

NSTは単なる“トッププロの祭典”から、世界中の才能あるライダーが挑戦できる“開かれた舞台”へと進化する。映像志向やバックカントリー志向のスノーボーダーにとって、参戦や注目のハードルが下がる可能性を秘めている。

この変化はスノーボード界全体にとっても大きな転換点。今後、日本やヨーロッパなどバックカントリー文化のある地域から、新星ライダーが世界舞台で躍動する姿が見られるかもしれない。ぜひ日本からシンデレラストーリーを掴み取るライダーが現れてほしい。

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