佐藤亜耶、日本人初の挑戦!Natural Selection レベルストーク大会 結果

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“地球上最強ライダー決定戦” と称される Natural Selection Tour のレベルストーク大会が、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の豪雪地帯で開催された。優勝は男子ストーレ・サンドベック(ノルウェー)、女子スペンサー・オブライアン(カナダ)。

波乱の展開と新王者誕生!ナチュラルセレクション2025

トラビス・ライスがバックカントリーフリースタイルの進化を競技として昇華させる究極の舞台を描いてから、今年で5年が経った。そして、今大会は遂に日本人選手が出場!

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開催地となったブリティッシュコロンビア州レベルストークは、ナチュラルセレクションツアーにとって理想的な舞台だ。手つかずのサイドカントリー、豊富な標高差、北米トップクラスのリフトアクセスエリアが揃い、毎年異なるコンディションがライダーたちに試練を与える。この大会の醍醐味は、完璧なラインが存在しないこと。ライダーたちは本番で即座に判断し、地形と雪質に適応しながらベストラインを見つけ出す。

今大会は2日間にわたって行われ、初日は24名のライダーが出場。トラビス・ライス、セージ・コッツェンバーグ、ミッケル・バンといった実力派に加え、新たにステール・サンドベック、エレリー・マニング、ブランドン・デイビスらが名を連ね、ハイレベルな戦いが繰り広げられた。

しかし、大会は早くも波乱の展開に。王者トラビス・ライスはまさかの1日目敗退。また、日本人選手として初めて参戦した佐藤亜耶も、1日目のラウンド2で惜しくも敗れた。それでも、彼女の果敢なライディングは多くのファンの心を掴み、来年以降のさらなる飛躍に期待がかかる。

決勝戦では、男子はストーレ・サンドベックが圧倒的なライディングを披露し、見事初優勝。女子は地元カナダのスペンサー・オブライアンがその実力を見せつけ、堂々のチャンピオンに輝いた。

この歴史的な戦いをぜひリプレイでチェックし、世界最高峰のバックカントリーライディングを体感してほしい。

大会フォーマット(1日目)

  • 女子1日目は8名のライダーが出場
  • 3ラウンド制(各ラウンド2セッション)
  • 1人1本のラン
  • 上位4名が2日目へ進出

佐藤亜耶の戦い

1本目

亜耶は持ち前のテクニカルなパウダーターンを披露しつつ、最初のジャンプでフロントサイド360に挑戦。しかし、着地後に転倒してしまう。
続くジャンプではクレイルをクリーンに決め、さらに3発目にはメソッドエアを披露。

しかし、ランディング後のスピードが乗りすぎたため転倒。
難関の連続ピローラインも慎重に攻めたが、ジャンプドロップ後にやや乱れた。
それでも完走し、観客の声援を受けながらゴール。スコアは40.3ポイント7位 につけた。

2本目

ファイナル進出を狙う佐藤は、1本目と同じく最初のジャンプでフロントスリーを成功させる。やや着地が乱れたものの、なんとかメイク。
その後のジャンプやターンもスムーズにつなげた。

しかし、滑るラインの選択ミスか、あるいは体力的な問題か、終盤のライディングではやや安全策をとる印象に。
結果、スコアは63.0ポイントまで伸ばしたものの、2日目のファイナルトーナメント進出はならず、ラウンド2で敗退した。

日本人初の本戦出場、大きな快挙

今回、佐藤亜耶が本戦に出場できたことは、日本のスノーボードシーンにとって大きな快挙だ。
北米の激しい急斜面のパウダーで、さらにジャンプを交えたパフォーマンスを求められるこの大会は、
プロスノーボーダーの彼女にとって貴重な経験になったに違いない。

さらに、オリンピックやワールドカップとは異なり、日本人コーチもいなければ、日本人の仲間もいない環境での挑戦。
慣れない英語環境の中、ライダーたちは温かく迎えてくれたが、孤独な戦いだったことは想像に難くない。

それでも、彼女は日本人として初めて本戦に出場し、その存在感を示した。
この挑戦に、心からの拍手を送りたい。

大会ハイライト!

トルゲイル・バーグレムの3階建てビル級のジャンプ、オースティン・スウィーティンの60フィート「バー・ファイト」からのビッグエア、さらにブレイク・モラーとステール・サンドベックによる「ハイビームズ」下部でのダブルフォールラインの攻防――これらの衝撃的な瞬間を言葉で表現するのはほぼ不可能だ。

だからこそ、ぜひリプレイをチェックし、SNSに溢れるクリップを見てほしい。そして、もう一度リプレイを見直して、この大会の壮絶さを体感してほしい。

2025 YETI ナチュラルセレクション@レベルストーク大会結果

男子

1. ステール・サンドベック
2. ブレイク・モラー
3. ギギ・ルーフ
4. ジャレッド・エルストン
5. ダスティン・クラヴェン
6. ニルス・ミンドニッチ
7. マイキー・チッカレリ
8. トルゲイル・バーグレム
9. ブランドン・デイビス
10. トラビス・ライス
11. セージ・コッツェンバーグ
12. ベン・ファーガソン
13. オースティン・スウィーティン
14. セヴェリン・ファン・デル・ミーア
15. ブリン・アレクサンダー
16. ミッケル・バン

女子

1. スペンサー・オブライエン
2. エレナ・ハイト
3. サルカ・パンココバ
4. マディソン・ブラックリー
5. メアリー・ランド
6. エステル・ペンシエロ
7. エレリー・マニング
8. 佐藤 亜耶

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