【スノーボード・ハウツー】僕のヒールtoトゥのイメージ

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今日は、僕のヒールtoトゥのイメージをお伝えします。
ターンを切り替えた後の前半の噛ませの部分は、いわゆる谷エッジングと呼ばれるもので、スライドしていれば、大コケ。だけど、カービングターンにおいては、最も気持ちいい部分だと思います。
特にカカト側からつま先への移行部分は、以前アルペンボードを乗っていた時から大好きなスポット!
今回の僕のイメージで、よかったら試してみてくださいね。

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Photo: Peter P

①トランジション手前に壁を作りエネルギーをため込む

トランジションは、スノーボードのターンにおいて最も大切でおもしろいポイントだと思います。
そこで板を走らすために、僕はヒールサイド・ターン最後の部分で壁をイメージします。
よく野球選手やゴルフの選手が、下半身のパワーを伝えるために「壁を作れ」と言われますが、それと同じような感覚です。
この時点で前の手が開き過ぎると、パワーの伝達が弱まるので、前の手でエネルギーをクローズド(閉める)するイメージです。

②ためたエネルギーを一気に開放!

板を走らすように、身体を一気に解放(=開く)させます。
ピューンと走った板は、まるで孫悟空が乗る筋斗雲(きんとうん)のよう。板にライドすることを最も楽しめる部分ではないでしょうか。

③板の走りを利用して谷エッジを噛ます

写真では、足が切れていてわからないですが、ここで走らす板を利用して谷エッジを噛まし始めています
つまり、つま先側のエッジに谷側にパタっと切り返しているのです。

この時、ボードはよく走ってくれているので、不安点なトゥサイドのターン前半でも安心感はあります。
ボードは、まだフォールライン(谷側)ではなく、コースのサイドに走っているので、目線も粘っこくややサイドを意識しています。
カービングターンに慣れていないと、慌てるあまり(?)目線を早く内側に送ってしまい板が走る方向よりも先行し過ぎるので気を付けてください。
イメージとしては、時計の針の12時から3時にボードは走っていくのだから、そこで目線を6時方向には送らずに3時くらいにしておく。
つまり、ここでは、ボードの切り替えがポイントが12時なので、だいたい1時くらいに回っているところ。目線の先行はほのかに3時間あたりが理想だと思うので、4時方向あたりを見ようということです。
しつこくて恐縮ですが、カービング初心者の方は、この1時の部分で目線の先行を早め過ぎて7時あたりを見てしまうので、気を付けてほしいです。

④前の手をサイドでなくずっと先に付けよう

トゥサイドでビッテリーターンのように身体を倒したい時、雪面に付く前の手(※レギュラースタンスなら右手)は、できるだけ先です。
イメージとしては、それこそ7メートルとか先とかでしょうか。
言い換えれば、ビッテリーを勘違いしてしまっている人は、手を付けることばかりのイメージが強く、身体のサイド部分に付きがちです。それでは、これから高速で走る板とリンクしないので、これから板を走らす先をイメージしてもっと前方へ付けるわけです。
雪面に付けている手は、完全に付けるのではなく滑らす程度で良いと考えています。厳密にチェックしたことはないですが、雪面から1センチ程度離す程度!?ともかく、ピターっと付けずに、手に三輪車の補助輪があるかのごとく走らすイメージで行ってます。
この時、頭が下がると内傾と言って、バランスを崩しやすいポジションになってしまうので、できる限り頭を起こすような意識を持つといいでしょう。

⑤ターン後半は後ろに乗ってボードを走らす

ターン後半は、ボードの後ろに乗っていきボードを走らしていきます。
トゥサイドで身体を倒すほどターンを楽しみ過ぎたので、スピードは弱まっています。そこで、いったん下がったスピードを上げるために、次のトゥからヒールへの努力をすでに始めています。

飯田房貴(いいだ・ふさき) プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴38シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ、ウェブ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!
著書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書』、『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。


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