どんなレベルのスノーボーダーでも、両肩を斜度に合わせれば快適にライディングできます!
特に急斜面でうまく滑れないという方は、そのポイントを考えてみてください。
上の写真で、左は斜面に対して両肩を水平に合わせるようにしています。
右の方は、後ろに立っている木のように、身体を起こしてしまっているところ。
この写真を見れば一目瞭然ですが、右のように立った場合は後傾。体重が後ろ足に乗ってしまっているので、板は暴走しコントロールできません。
ボードが斜面を横切るようなところでは、両足均等に体重を乗せて行けばいいのですが、ボードがフォールライン(谷側)に進むところでは、積極的に前足に乗っていくことで、この正しい軸が保てます。(以下、写真参考。)
ボードがフォールラインに進むところでは、目線も谷側へ。体重も前足に積極的に乗せることで、結果的に両肩が平行に保て、安定したライディングができるのです。
以上のことは、急斜面が苦手な方のアドバイスとなりますが、この両肩の意識はフリースタイルにも応用できます。
例えば、ハーフパイプをイメージしてください。
ドロップインするところでは、両肩を斜面に合わすために、前足にメチャクチャに乗っていく意識が必要です。
逆に壁を上がるようなところでは、後ろ肩を後方へ引くようにして、両肩を斜面に合わす意識が必要です。
このことは、よく林間コースにあるヒッツ(ジャンプ)でも流用できる意識です。
壁を上がるところでは、後ろの肩を下げるようにして、斜面に対して水平に保つようにしてみましょう。すると、うまくヒッツに合わせてジャンプすることができるでしょう。
スノーボードクロスの選手は、この両肩を斜度変化に合わすのが上手で、絶え間なく変わる斜度変化に対応しています。
今週末スノーボーディングに行く方は、ぜひこの斜面に対して両肩を合わす意識で滑ってみてください。きっとより快適に滑れる感覚をつかめると思います。
飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴35シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!
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