工藤洸平という生き方 —— スノーボードとカルチャーを背負って滑る

広告 five  

ABEMA HIPHOPチャンネルで配信されたドキュメンタリー『my name is』#133に登場したのは、プロスノーボーダー・工藤洸平。2010年のバンクーバー五輪に出場し、長く競技シーンを牽引してきたライダーだが、この密着映像が映し出したのは、彼の競技者としての顔だけではない。

紹介された映像は、競技の枠を越え、カルチャーとともにスノーボードと向き合い続けてきた一人の男の生き様を切り取っていた。北海道・札幌で育ち、スノーボードが日常の延長線にあった少年は、のちに世界の舞台へと羽ばたく。その背景には、國母和宏との出会いがある。

広告

「俺が燃やしたくらいな感じで」と笑いながら振り返るのは、出会った当初のエピソード。國母の滑りを目の当たりにして、「俺は何をしてたんだ」と衝撃を受けたという。世代も近く、同じゲレンデで滑っていた仲間は、やがて信頼し合い、支え合う存在へと変わっていった。

オリンピック出場を果たした工藤だが、それは目的ではなかった。競技を通過点として、真に目指していたのはカルチャーとしてのスノーボード。映像制作やバックカントリーでの滑走、海外のフィルムクルーに加わることを通して、“クールな存在”であり続けること。その姿勢が、彼のスタイルそのものだ。

「日本人として海外で名を上げる」ことではなく、「日本人だから、じゃなくて、そのクルーの一員として認められる」ことに価値を見出す。そう語る工藤の言葉は、常に本質を射抜く。

映像内では「アドレナリン中毒者」と自らを評し、滑ることに対する飽くなき探究心を覗かせる。誰よりも滑りを愛し、そして滑りの向こう側にある“何か”を掴もうとする姿が、このドキュメントには刻まれている。

競技としてのスノーボードが全てだった時代は終わりつつある。今、何を表現し、何を伝えるか。工藤洸平の生き方は、その答えを示している。

▶フルVerはこちらから視聴可能:
https://abema.tv/channels/hiphop/slots/DZS1tYimvhAfzw

広告