アメリカのコロラド州カッパーマウンテンで行われたワールドカップのハーフパイプ開幕戦の決勝で、平野海祝が初めての表彰台!3位に入った。
平野海祝は、北京オリンピックでは衝撃の7.4mスーパーハイエアで世界新記録を達成し、兄の歩夢とはまた違った爆発度を披露して世界を驚かせたが、W杯では初の表彰台。昨シーズン、Xゲームスでは銅メダリストに輝いており、その実力が遂にW杯でも発揮された。
平野海祝は1本目に決めたルーティーンは、フロントサイド・ダブルコーク1080→キャブダブルコーク1080→フロントサイド・ダブルコーク1260→バックサイド・ダブルコーク1260→フロントサイド900をクリーンメイク。まるで兄・歩夢のようなスタイリッシュな高回転トリックを連発して、一躍1位に躍り出た。しかし、2本目、3本目にさらにルーティーンを押し上げるフロントサイド1440を狙うも決まらずに、ヤン・シエラーとスコッティ・ジェームスの追撃を受けて3位となった。
1位に輝いたスコッティ・ジェームスは、スイッチマックツイスト→キャブ・ダブルコーク1440メロン→フロントサイド1080→スイッチバックサイド900→スイッチバックサイド・ダブルコーク1260を完璧メイク。W杯初戦で嬉しい優勝となった。
2位には2ヒット目にフロントサイド・ダブルコーク1440を決めたスイスの実職者、ヤン・シエラーが入った。
奇しくも北京オリンピックで兄の歩夢の前に敗れて銀メダリストと銅メダリストが、海祝の前に立ちはだかる恰好となった。
今季の男子のワールドカップは、おそらくこの3人が表彰台を争うような展開が予想されるような展開となった。さらに、ここに他の日本勢が食い込んでいき、世界トップを争っていくことは間違いないだろう。
その他の日本人勢では、残念ながら決勝には進めず戸塚優斗が11位、片山來夢が14位、平野流佳が17位、重野秀一郎が19位、金子恵汰が20位、山田琉聖が42位。
以下、男子結果詳細。
https://medias2.fis-ski.com/pdf/2023/SB/6316/2023SB6316RLF.pdf
一方女子では、小野光希が3位に入った!
小野は、1本目にバックサイドインディ→フロントサイド900→バックサイド540→フロントサイド720→キャブ720を決めて、85ポイントという高得点を出した。さらに2本目と3本目はより難しいルーティーンであるキャブ900を狙うも決めれることができず、ポイントを伸ばせなかった。
女子の1位はバックサイド900を織り交ぜてレベル高いルーティーンでまとめたスペインのケラルト・カステリェト。
そして、2位にはカナダの新鋭エリザベス・ホスキングが入った。
他の日本勢では、冨田るきが惜しくも表彰台を逃す4位となった。
以下、女子結果詳細。
https://medias3.fis-ski.com/pdf/2023/SB/6317/2023SB6317RLF.pdf