Jones最新作「In the Shadow of the Diable」シャモニー最深部で描かれる“シュラルピニズム”の現在地

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フランス・シャモニーのバックカントリー、その中でもモンブラン・デュ・タキュル南東に連なる花崗岩の尖峰群エギーユ・デュ・ディアブル(悪魔の針)。かつては「登ることすら不可能」と考えられていたこのエリアを舞台に、スノーボーディングの新たな地平を描くフルレングス作品が完成した。
Jones Snowboardsが送り出す「In the Shadow of the Diable」である。

本作の中心人物は、Jonesプロチームライダーのピカ・エリー。ローラン・ビボレ、ヴィクター・デラルーをはじめ、マニュ・グロス、ヤコブ・ヴェーガー、ガスパール・ラヴァネル、ジェリー・マークらとともに、スプリットボードでこの危険極まりないゾーンへと足を踏み入れる。ミスが許されない環境下で描かれるラインは、まさにシュラルピニズム(Shred+Alpinism)の限界に挑むものだ。

作品は単なるライディング映像にとどまらない。なぜ人はリスクを承知で山へ向かうのか、なぜ何度も同じ場所に引き寄せられるのか。本作は、スノーボーディングと危険、冒険、そして仲間との関係性を静かに、しかし深く掘り下げていく。

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また、シャモニーの象徴的存在であり、2001年にエベレストからのスノーボード滑走を成し遂げた伝説的ライダー、マルコ・シフレディへのオマージュも重要な要素として描かれている。彼が切り開いた歴史と精神は、現在のライダーたちの選択や価値観の中に確かに息づいている。

雪質、天候、光、パートナーとの信頼関係。そのすべてが揃ったときにだけ許される“一瞬”。
「In the Shadow of the Diable」は、スノーボーディングが単なる滑走ではなく、人生と深く結びついた体験であることを強く訴えかける作品だ。

Presented by: Jones
Directed by: Alexis Vernis

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