
ストリートスノーボーディングを語るうえで、Jill Perkins(ジル・パーキンス)の存在は欠かせない。
Torment Magazineによる「Women’s Video Part of the Year」を受賞した彼女の最新作『Search Party』(Videograss)は、その受賞にふさわしい熱量と完成度を誇る。
本動画では、そんなJillがカメラの前で率直に語る。
怪我で早期にシーズンを終えた悔しさ。信頼できる仲間たちと滑ることの大切さ。痛みを乗り越えるマインド。そして、今なお彼女が「ストリート」にこだわり続ける理由。
「仲間とやるからこそ、自分を出せる」
「気心の知れた仲間といることが、やっぱり一番大きい」
「知らない人ばかりだと、逆にプレッシャーが増えてしまう」
ジルは語る。トリックの難易度やロケーションの過酷さ以上に、誰とやるかがメンタル面に与える影響は大きいと。映像のなかでも彼女の笑顔と集中力は、仲間との信頼関係の上に成り立っていることがわかる。
「倒れてもまた立ち上がる理由」
この動画では、ジルがハードなスラム(激しい転倒)を経験した後の心境にも触れている。
「もう一度チャレンジするかどうかは、リスクマネジメントと自分自身の理解」
「でもね、“これができたらどんな気持ちになるか”って想像できると、また立ち上がれるんだよ」
痛みと向き合いながらも、それを乗り越えた先にある達成感。その感情が、彼女のモチベーションの源になっている。
「次は山へ? でもその前に…」
「スノーモービル(スレッド)が欲しいけど、まだストリートにやり残したことがある」
「自分の“今いる場所”を極めてから、新しいステージに行きたい」
次のステージを見据えながらも、今いる“ストリート”というフィールドにしっかりと根を張る姿勢。
Jill Perkinsは、ただ賞を受け取って終わるライダーではない。彼女の進化は、これからが本番だ。