凄いぞ、日本男子ハーフパイプ陣!
現地時間2025年2月1日、コロラド・アスペンで開催されたW杯ハーフパイプ第4戦(通称:USグランプリ)で、日本男子が表彰台を独占した。平野流佳が優勝、平野歩夢が2位、山田琉聖が3位に入った。
歩夢は、この結果を受けて今シーズンのハーフパイプランキングでトップに立ち、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック出場をほぼ確実にした。
女子では、15歳の清水さらが3位に入り、今季2度目の表彰台を達成した。
目次
日本男子が強さを証明!表彰台を完全制覇
男子決勝では、トップ5選手による高度なテクニカルバトルが繰り広げられ、日本の選手が表彰台を独占する結果となった。
今大会のファイナルは、3本のランが与えられ、そのうち最も高い得点のランが採用されるルール。平野歩夢は最初の2本で思うようなランができなかったが、3本目にクリーンなランを決めた。
フロントサイド・トリプルコーク1440トラックドライバー→キャブ・ダブルコーク1440ウェドル→フロントサイド・ダブルコーク1260インディ→バックサイド1260ウェドル→フロントサイド・ダブルコーク1080インディ
このルーティーンで89.50点を記録し、一時トップに躍り出た。
しかし、その後に滑った平野流佳は、スイッチ・バックサイド・ダブル1080ジャパンからスタートし、バックサイド・ダブル1260ウェドル、フロントサイド・ダブル1440インディ、スイッチ・フロントサイド・トリプル1440トラックドライバー、そしてラストヒットではフロントサイド・ダブル1260インディを決めて逆転に成功。93.25点を叩き出し、優勝を決めた。
山田は1本目で88.25点を記録し、一時トップをキープしていたが、最終的には3位となり、自己2度目のワールドカップ表彰台入りを果たした。4位は戸塚優斗。
前大会王者のスコッティ・ジェームス(オーストラリア)は、3本目で85.75点を記録し、5位に終わった。トリックの選択は素晴らしかったが、ヒット間のエッジングに乱れがあり、表彰台には届かなかった。
W杯アメリカ/アスペン大会 男子ハーフパイプ4戦目結果
1位 平野流佳(日本)
2位 平野歩夢(日本)
3位 山田琉聖(日本)
4位 戸塚優斗(日本)
5位 スコッティ・ジェームス(オーストラリア)
6位 ルーカス・フォスター(アメリカ)
7位 チェイス・ジョージー(アメリカ)
8位 重野秀一郎(日本
9位 アイヴス・メルヴィル・キャンベル(ニュージーランド)
10位 王梓陽(中国)
— 以上、決勝進出 —
13位 村上広乃輔(日本)
15位 菊地原小弥汰(日本)
清水さらが再び表彰台!クロエ・キムが優勝を飾る女子ハーフパイプ決勝
土曜日の女子決勝では、日本の15歳・清水さらが堂々の3位に輝き、今季2度目のワールドカップ表彰台入りを果たした。 ルーキーシーズンながら4戦中2戦で表彰台を獲得し、その実力の高さを証明した。
優勝は、1本目で91.75点をマークしたアメリカのクロエ・キム。バックサイド720、スイッチ・メソッド、キャブ・ダブル1080ステールフィッシュ、フロントサイド900テール、バックサイド900ウェドルと圧巻の演技を披露し、誰にもそのスコアを超えさせることなく勝利を収めた。
2位には、88.75点を獲得した韓国の16歳、ガオン・チェ。清水との差はわずかだったが、今季4戦中3度目の表彰台入りを果たし、安定した強さを見せた。
また、アメリカのマディ・マストロは、スイッチ・アーリウープ・バックサイド・ロデオ540という唯一無二のトリックを決めたものの、84.00点で惜しくも4位。
清水さらは今後の大会でもさらなる飛躍が期待される注目の存在。次戦のパフォーマンスにも期待したい。
W杯アメリカ/アスペン大会 女子ハーフパイプ4戦目結果
1位 クロエ・キム(アメリカ)
2位 チェ・カオン(韓国)
3位 清水さら(日本)
4位 マディ・マストロ(アメリカ)
5位 ソノラ・アルバ(アメリカ)
6位 工藤璃星(日本)
7位 ウー・シャオトン(中国)
8位 小野光希(日本)
— 以上、決勝進出 —
10位 冨田せな(日本)
日本代表、ミラノ五輪へ向けた熾烈な戦い!W杯最終戦で年間王者が決定
日本代表は、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックに向け、代表選考の真っただ中。 今大会では、女子の清水さらに加え、男子では18歳の山田が自身2度目の表彰台を獲得するなど、若手の躍進が際立つ結果となった。
また、この日の結果を受けてW杯ランキングが更新。最終戦を前に、男子は平野歩夢が首位に浮上し、2位に平野流佳、3位に戸塚優斗が続き、日本勢がトップ3を独占。4位にはスコッティ・ジェームスがつけている。
一方、女子はアメリカのマディ・マストロが1位をキープし、クロエ・キムが2位、清水さらが3位につけている。
2024/2025シーズンのハーフパイプW杯最終戦は、2月19日~22日にカナダ・カルガリーで開催予定。 ここでスノーボード種目別年間王者が決定するだけでなく、2026年ミラノ五輪の出場枠争いにも大きく影響する重要な一戦。 目が離せない戦いとなることは間違いない!
2024-25 FIS WORLD CUP ハーフパイプ日程、結果
開催日 | 開催場所 | 男女優勝者 | |
1戦目 | 12月6日~12月8日 | 中国(シークレットガーデン) | 戸塚優斗(日本)/マディ・マストロ(アメリカ) |
2戦目 | 12月18日~12月20日 | アメリカ(カッパー) | 平野歩夢(日本)/清水さら |
3戦目 | 1月15日~1月18日 | スイス(ラークス) | スコッティ・ジェームス(オーストラリア)/クロエ・キム(アメリカ) |
4戦目 | 1月30日~2月6日 | アメリカ(アスペン) | 平野流佳(日本)/クロエ・キム(アメリカ) |
5戦目 | 2月19日~2月23日 | カナダ(カルガリー) |