文:飯田房貴
最近、ユーチューブで昭和の時代のコマーシャルを見たけど、懐かしい思いをしました。
今の時代では考えられないような感覚もあり、驚きますね。
特に印象的だったのは、白人の爽やかな若者たちが、タバコを吹かしながら談笑しているコマーシャル。一応、「未成年者の喫煙は禁じられています」なんて最後に出るけど、若者がカッコいいと思わすようCMで、喫煙を助長させているようにしか見えない・・・。
で、前から複雑な思いでいたことが、浮かんで来ました。
それは、世界を代表するトッププロ・スノーボーダーにとって大切なエナジードリンクのスポンサードです。
確かにエナジードリンクを飲むと、頑張りたい時に威力を発揮することができるようだけど、否定的な意見も多いです。
というのも、大量の砂糖とカフェインが含まれて、その量が危険領域だと。
500ミリリットルのエナジードリンクには、スプーン13杯もの砂糖が入っているそうです。 その量は、コーラ4缶分!さらに60ミリグラムのカフェインがあるとか。
ごくたまに飲むくらいなら問題ないと思うけど、これがある程度習慣化されると怖いことが起きる事例もあります。
いろいろ調べていくと、ある種ドラッグにも近いような印象も受けます。
飲んだら目が冴えるので、徹夜で作業する方などにも重宝されているようですが。
一方で、そうしたエナジードリンクを飲み続けた結果、心臓に負担が掛かり、また精神的には落ち着きがなくなるようになり、感覚過敏で多弁、不安感に襲われるようなことも。
最悪なケースでは、死亡してしまった事例もあります。
いろいろ調べていくと、特にジュニア世代がエナジードリンクを飲むことを問題視していることがわかりました。その感覚は、お酒やタバコに近いものがあるかもしれません。まだ身体ができていない若い人ほど、飲むべきではないよ、と。
そんなエナジードリンクがスポンサードするスポーツは、特に若者に人気が高いアクションスポーツが多い印象があります。往来あったメジャーなプロ・スポーツ、プロ野球やサッカーなどに付いているようなことはないように思います。
エナジードリンクは、こうした若者が大好きな注目するアクションスポーツに目を付け、そこでスポンサードしてくるのでしょうか。
スノーボード界にとっては、大きなお金を落としてくれるありがたいスポンサー主ですが・・・。
一方で、こうしたエナジードリンクの負の部分を見ると、もしかしたら数十年後、現在僕たちが昭和の時代のタバコのコマーシャルを見るような感覚になるのかな、なんて考えてしまいました。