
提供元:WatchDogチャンネル
<修正版>SAJ競技スキーヤーがファミリーゲレンデで暴走し、スノーボーダーに衝突したのに、弁護士を盾にして話し合いを拒絶し、スラップ訴訟を提訴するまでを記録した動画
ファミリーゲレンデで発生したスキーとスノーボードの衝突事故を記録した動画を紹介。
この動画は、WatchDogチャンネルにより公開されたもので、事故の原因を明確にすることで同様の事故を防止したいという意図がある。スキー場や競技団体に対して、利用者向けの基本ルールの啓発を求める意図も、公開者自身のものである。※本記事の筆者が作成・公開したものではない。
この事故は、競技練習中のスキーヤーがスノーボーダーに衝突したもので、後方で滑っていたスキーヤーが「スノーボーダー側にも回避義務がある」と主張する場面も記録されている。
実際の動画を拝見すると、当事者同士の生々しいやりとりがあり、事故を起こされたスノーボーダーの憤りを感じ取ることができる。民事と刑事の違いや、事故発生後の適切な対応の参考にもなるだろう。
動画に寄せられたコメントの一部(まとめ)
- 後方から接近するスキーヤーに回避義務があり、減速や停止も必要であるという意見
- 被害者への謝罪や紳士的な対応をせず、弁護士を盾に話し合いを拒否する態度への批判
- 競技スキーヤーの視点だけでなく、前方を滑る一般スノーボーダー・スキーヤーの安全も考慮すべきという指摘
- 雪山での滑走はお互いに注意を払い、想像力を働かせることが重要との意見
- 今後、このような事故を防ぐため、ゲレンデや団体でルールの整備が必要という意見
ウィスラーでの衝突経験から学ぶ注意点
筆者はカナダ・ウィスラーを拠点に年間100日以上滑走し、40シーズンを過ごしているが、これまでに2度、他のスキーヤーやスノーボーダーとの衝突事故を経験している。
1度目は視界の悪い日に後方からスキーヤーに突っ込まれ、身体が宙に2回ほど回るほどの衝撃を受けた。かなりスピードを出していたスキーヤーで、今回の動画の衝突シーンと似ている部分がある。
2度目はカービングしやすい斜面で深回りのターンをしていたところ、後方から縦のラインで滑っていたスノーボーダーに突っ込まれた。
どちらの衝突事故も大きな怪我には至らなかったが、無事で本当に良かったと思う。
基本的には、後方から滑る方が前方のスキーヤーやスノーボーダーに注意を払う必要がある。しかし、斜面をカットするような滑り方をしていると、視界の狭い高速で滑るスピード狂は気づかないこともあるため、十分な注意が必要だ。スノーボーダーの場合、特に視界が狭くなる場面やヒールサイドターンをする際、混雑している斜面では必ず山側を確認するようにするとよいだろう。
リフトパスと身分証の写真で後々のトラブルを防ぐ
ちなみに、ウィスラーで衝突事故に出くわした際にまずやるべきことは、後々連絡を取り合って解決できるように、お互いのリフトパスの写真を撮影すること。また、怪我をした場合に備え、すべての滑走者がパトロールの連絡先(電話番号)を把握しておくことも重要である。
ウィスラーでも、この基本を知らないスキーヤーやスノーボーダーが多く見られるが、国内外を問わず確認すべきポイント。日本であれば、相手の身分証明書や運転免許証などを撮影しておくとよいだろう。外国人が多い国内のスキー場でも、相手にパスや身分証を提示してもらい、写真を撮っておくことが推奨される。
事故が起こってしまった場合は仕方がないので、まず冷静になって対応することが大切だ。長く滑っていれば、誰もがこうした悲しい事故に遭遇する可能性があるもの。重要なのは、衝突を予防することと、起こってしまった場合でも冷静に対処することだ。
以前、衝突事故を防ぐための記事もアップしているので、そちらもぜひ参考に。