表現する場は自ら創る/浅賀新平

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スノーボードのプロとして生きていくために。
プロ資格を取り、大会で結果を残す。撮影に参加し、写真、映像を残す。メーカーや組織オーギナイザーの要望を受けて、イベントやキャンプに参加したり。

しかし、時代は変わりつつある。
無論、これまで通りの生き方でやっていけるプロ・ライダーはいるが、それはごくごく一部だ。

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そんな中、自ら表現する場を創り、新しいプロ活動を行っているライダーがいる。
今回紹介する浅賀新平だ。

THE BATTLE GAMESという、キャラクター設定ありのプロ・スノーボーダー達が戦うエンターテイメントバトルスノーボードムービーを立ち上げた。
彼の野望は大きい。そしてユニークで新しい。

写真提供: 柳田健一朗(THE DAY JAPAN) http://www.thedayjapan.com/

--往来のライダーと違って、自ら活躍するステージを作り上げるパワーには驚かされます。
THE DAY JAPANは、スノーボード映画『SPONSOR YOU』を制作、またキャラクター設定されたプロ・スノーボーダー達が戦うエンターテイメント、THE BATTLE GAMESスノーボードムービーを立ち上げ、多くのプロスノーボーダー達の表現の場の提供も行ない始めました。
そもそもTHE DAY JAPANを立ち上げたきっかけは?

浅賀: かなり昔の話ですが、SURGEのライダーとして活動していた19歳の頃、お世話になっていたカメラマンの桑野智和さんにアドバイスをいただきました。

「プロスノーボーダーとして活躍したいなら一緒に切磋琢磨して上を目指せる同世代のカメラマンを探すべきだよ。同等な関係で言い合いしながら、二人三脚で上を目指すことがお互いのスキルを上げるためには重要だよ。見つかるまでは俺が撮ってあげるけど。」と。

これを聞いてから同世代のカメラマンを探さないとっていう頭がずっとありました。

そして6年前、21歳の時に中学時代の塾の仲間の飲み会があり、そこで5年ぶりに柳田ケンイチロウに再会。
彼は写真の大学に通っていてカメラマンをやっているとのことでした。
そして写真はもちろんのこと、大学の友達とバラエティ番組を自主制作し映像の撮影と編集も行っていました。

その映像を見たらとてもおもしろくて、エンターテイメント性にも溢れていて僕自身とても好みでした。
そこから柳田にポートレートを撮ってもらったり、当時契約していたスポンサーのCMを柳田が大学の友達と結成していたTWO AND A HALFと自主制作したりして一緒の時間を過ごすようになりました。

今がタイミングか!と思い柳田カメラマンと他スノーボーダー2名に声をかけて2013年3月に誕生したのがTHE DAY JAPANです。


(TWO AND A HALF制作によるCM、以上は当時作ったSURGE PV。)

 

--THE DAY JAPANで行われている活動を教えてください。

浅賀: 現在、THE DAY JAPANではYouTubeアカウントにて動画を定期的配信。
一年に1作品のペースで映画制作と上映イベントの開催。
映画のDVDやTシャツなどのアパレルグッツの販売。そして今年の夏は新たな動きを計画しています!


(映画『SPONSOR YOU』予告編。プロカメラマン柳田と共に、脚本、監督、役者、撮影、編集全てを2人で行った渾身の作品!

 

--THE BATTLE GAMESを見て、ライダーのキャラクターを一般視聴者にわかりやすく伝えていて、おもしろい試みだと思いました。
こうしたアイデアは、どこから来たのですか?

浅賀: プロレスや格闘技はキャラクターが確立しており、感情移入して見れるのでおもしろいな。と以前から感じていてそれをスノーボードでもできないかと考えたのがきっかけです。

 

--とても良いアイデアだと思います。90年代のスノーボードの全盛時代にはしっかりとプロ・ライダーというものが確立していました。憧れのプロが使うボードを求めていた時代があったのです。だけど、今はそうしたキャラが確立されず、プロという立場はオリンピック選手以外、ますます厳しい現状があります。見せるライダーで食べて行けるのはごく一部。こうした現在の日本のスノーボード界の状況は、どう思いますか?

浅賀: スノーボードの映像はエンターテイメントだと考えているので、多少の演出や演技があっても良いと思います。『最高の滑り×面白さ』をTHE BATTLE GAMESでは追求したいですね。

現在は昔に比べてスノーボードをする環境が良くなってしまってる分、自発的に何かを生み出す意識のプロスノーボーダーが少ないと思います。
先輩方々の作ってくれたレールにも感謝しながらも、自分なりのやり方を確立できないと”魅せる”ことはできないと感じています。
時代によってやりやすさや、やり難さはあるのかもしれませんが、表現者である以上は表現する”環境”を貪欲に求めないといけないと思います。

上記の意識のスノーボーダーがたくさん出てくればスノーボード業界の第二次全盛期が訪れると思いますね。

 

--長年スノーボード界を見て来たけど、プロの活動の場を「エンターテイメント」を表現する人は、あまり聞かなかった。
もっとフィクションで良かったかもしれないのに、スノーボード界はリアリティにこだわり過ぎて、業界がコアになり過ぎ、一般層を排除してしまった感があります。
もちろん、業界トップにいるライダーたちは、より多くのスノーボーダーを増えることを求め行動しているけど、浅賀新平のような考え方をするライダーはなかなかいなかった。
そういった意味では、今後の活動がさらに期待されます。

浅賀:  表現の自由こそスノーボードの最大の魅力!これに尽きると思います。

 

--最後に読者の方にメッセージをお願いします!

浅賀:  現在新たな取り組みとして、今まで日本に存在しなかったプロスノーボーダーが参加できるムービーコンテストを開催したいと考えています。
ムービーはなかなか優劣をつけるのが難しく、順位で表すことはほとんどありませんが、視聴者の投票でムービースターを決めれたら面白いのではないかと考えています!そんな新たな表現の場を創るべくクラウドファンディングを企画したのでぜひ詳細を見てください。よろしくお願いします!

 

視聴者参加型のスノーボードムービーコンテストを開催したい!


https://camp-fire.jp/projects/view/34426

 

浅賀新平 プロフィール

1990年5月7日生まれ
東京都杉並区出身
THE DAY JAPAN代表
杉並区公式『すぎなみ観光大使』

SPONSOR
K2 snowboarding, OP, VONZIPPER, 雪番長, ICE TUNE FACTORY, HEAVENSTORE., 無もん

ホームページ&SNS
www.shimpeiasaga.com
https://www.facebook.com/shimpei.asaga
instagram @shimpei_asaga

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