スーパーフィート販売数世界一 b’s east/武村 篤

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スーパーフィート販売数世界一、DEELUXEブーツ作成足数日本一、アパレルブランドP3×UAの展開など、今、不景気なウィンター市場の中でも元気を感じるショップb’s east。その鍵を握る店長、武村 篤さんに元気の秘密を聞いてみた。


Interview by Fusaki Iida

今日、町田駅までからやって来ましたが、正直、あまり便利な場所でもなかったので、ちょっとビックリしました。b’s eastというと、僕も雑誌などでよく拝見する有名なショップというイメージがあります。また、スーパーフィート販売数世界一という実績を上げております。その人気の秘密を教えてほしいのですが。 

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アンティ・アウティもb’s eastでブーツとインソールを作っもらった。

まず、スノーボードのギアの中で一番重要なポイントとなるのが「ブーツ」です!
ブーツはどんなレベルの人でも履き心地が良いのか悪いのかは体感できますよね。
足が痛い、疲れる、緩くてブーツの中で足が遊ぶ、かかとが浮く・・・、ほとんどの方がそんな経験をしたことがあると思います。
では高級素材を使用した高価なブーツを履けば解消されるのか!?
その答えは 「NO」 です。
どんなに優れた機能を搭載したブーツでも、私たちの骨格を支えてくれるフットベット(インソール)がないと、その根本的な性能、すなわち人間に備え付けられた機能を100%出すことはできないのです。
足裏というのは人体の中でも「第二の心臓」と言われていて、ひじょうに大事な役割があります。その第二の心臓を理解すべく「インソール」という分野に力を注いだのです。
骨格の動きに関しては欧米では当たり前とされている「シューフィッター」の技術を引用し、より「お客様の滑り」「エッジ伝達」「着地の安定」「疲労緩和」を高めています。
プロスノーボーダーからアマチュアスノーボーダーはもちろんのこと、スキー、ラグビー、サッカー、野球、テニス、バスケットボール、陸上、競輪、登山家など、そして外反母趾を代表する、あらゆる足病をお持ちの方まで色々な分野でインソールは活躍しています。
当店は大した能力は持っていませんが、日頃から勉強会を開き、少ない脳みそをフルに活用して足の知識、技術の向上を重視し、結果お客様にとって快適なスノーボードライフを提供出来たことがスーパーフィー販売数世界一いうと結果に結びついたのだと受け止めています。
スーパーフィートは人間がスポーツ、いや歩行をする上で一番大切と言われる「土台」つまり「足裏」を矯正する事ができる唯一のインソールであり、スノーボードに必要な「エッジ伝達」「着地安定」「オーリーのかけ易さ」「疲労緩和」を手にすることができる。本当にすばらしいインソールです。トリノオリンピックでゴールドメダルを獲得し、さらにはスケーターとしても世界の頂点に立つ世界No1スノーボーダーの「ショーンホワイト」も使用しています。昨シーズン、当店ではTOYOTA BIG AIRや東京ドームで行われるX-TRAIL JAMで大活躍の「アンティ・アウティ」のインソールとブーツを作成しました。帰国後VANS CUPにて優勝しました。みなさんもこのインソールの良さをぜひ体感してみてほしいと思います。
お気軽にご相談いただければ私たちが心を込めて診断し、作成させていただきます。 

なるほど。僕も説明を聞いて、おもいっきり買いたくなりました(笑)。みなさんが町田までやって来て、インソールを作る気持ちがわかります。
b’s eastには、アパレルブランドのP3×UAもとても人気があると聞いています。お客さんに商品をPRする時、どんなことに気を使っていますか?

そうですね~
やはりその服をお客様が実際に着用された場面、状況をいっしょに想像してみることですかね!
そうすることによってお勧めするにも表現しやすく、リアルに感じてもらえますし、何も考えないで直感だけで購入していただくよりも喜びが倍増するというか、納得のいったお買い物をしていただけけるように思うんですよね。P3に関してだけ言えば、このブランドのコンセプト、デザイナーのこだわりやテーマ、生地についてや縫製についての話など、いろいろ・・・とにかくいっぱい話す内容があり、いつも熱く語ります(笑) 

なるほど。これを聞いてしまうと、僕の財布の紐がどんどん緩みそうなので、次の質問に。
元々、武村のスノーボードとの関わり、始めた経緯を教えてください。

ずいぶん昔のことになりますが、じつは10代の頃に長野県のスキー場近くに3年ほど住んでおりましてスキーのインストラクターを養成する専門学校に通っていたんです。今から15年以上も前の話ですけど・・・
その学校のホームゲレンデはその頃にはすでにスノーボーダーにゲレンデを開放しておりまして、スノーボーダーをちょこちょこと見かけてたんです。
正直、『こいつらそこらへんに座り込むし邪魔やな~』 と思っていました。
学校の生徒の中にもスノーボードを始める子がいまして、その子たちとスノーボードビデオをいっしょに鑑賞したこともありました。でもなぜかその時の自分には汚れ系というか 悪って感じのイメージが先行していて『正直カッコええなぁ』とは思えなかったんです(笑) 

確かに、その時期、そういうイメージのスノーボーダー多かったです(笑)。 

その翌年、実家のある関西に帰って就職。地元の同級生達と再会し、昔のように遊ぶようになりました。そしてある日、友人の家に遊びに行ったら部屋の片隅にスノーボードが置いてあるじゃないですか!
「おっと~ こいつ、あのゲレンデで邪魔やったスノーボーダーになんぞになっとるんか!」
なぜかわからなかったのですが対抗意識が芽生えてきて軽くジャブ打ってみたんです。
そしたらその友人が、
「お前スキー極めに山行ってたんやんな? でもスキーみたいなもん簡単やしな~」と言われて
もの凄く悔しくなったんです。あまり覚えてませんが、少しは反論した記憶があります。
でもいくら討論しても結論はでませんし、これはやって見せるしかない!
などと考えているうちに、気が付いたらその数年後、私自身が働くこととなる関西でも有名なショップへ行って、スノーボードセット一式買ってました(笑)確か全部で20万円以上したような記憶があります。 

初めての日は、どうでした? 

バカにされた友人といっしょに雪山に行きました。
たしか11月で、100%人口雪。全面アイスバーン、カチカチのゲレンデでした。
結果は案の定散々でして、ちょっと滑れるというか立っていられるようになったらいきなりゲレンデの斜面の変わり目で友達に『飛べ!』と言われて調子に乗って飛んで大転倒して胸を強打!
息ができない状態に・・・
スキーのインストラクターの経験もある私にとっては、雪上でこんなに転ぶこともなかったですし、この上ない情けない姿は屈辱的でした。身も心もボロボロ・・・
夕方にはゲレンデを匍匐前進にて滑走してました。
帰りの車では運転も出来ない状態で寝たきり・・・
次の日は起きあがれないほど体中が痛み、会社を欠勤。
結局、後日肋骨を骨折していることが判明。
とまあこんな感じで私のスノーボードライフはスタートしました(笑) 

うわあ、散々なスタートでしたね。
だけど、そんなスノーボードが武村さんにとって楽しいスポーツになったきっかけは?

何があったんでしょうかね。自分でもあまり記憶がありません。
ただ貪欲に打ち込め、無心になれたからではないでしょうか。
ゼロからのスタートだったので日に日にうまくなる自分に酔っていたのかも(笑)
幼少の頃のように無邪気に雪上を転げまわり、雪まみれになって仲間達と競い合った。
いつも口癖は『負けへんっちゅうねん!』
本当に楽しかったです。
その頃から影響されたものを挙げるとしたら・・・
とにかくテリエです。
彼のスタイルは今も最高です♪

武村さんにとってスノーボードは、どんな存在ですか?

正直、今はほとんどがビジネスになってしまってますが、ゲレンデに行っていざ滑り出すと仕事は一瞬忘れてますね(笑)
体に染み付いているというか本能的に好きなんだと思います。
子供の頃から父親が色々なゲレンデへ連れて行ってくれたこともあって、雪を見るととにかく心が落ち着きます。水泳を選手として10年近くやっていたのもあり、水が好きなのでサーフィンもします。
自分にとってはその季節に応じた一番熱くなれて最高に楽しい遊びでもあり仕事でもある・・・
結局生活そのもの!気付けば私の人生そのものになってしまってます。
ここ数年は忙しいのもあって、特に山へはプライベートで滑りに行くことがなかなかできませんが・・・

なぜ関西から東京に来てお店を開いたのですか。

そうですね~ いろいろあったんです・・・(笑)
でも最終的には『東京には関西よりもビジネスチャンスがあるはずや!』という社長の決断でしたね。
関西と関東の違いといえば基本的には180度違いました(笑)
関東の同業者の方からは色々忠告というかアドバイスされました。
関東人は接客されるのが嫌いな人が多いから接客したらあかんとか関西弁でまくし立てるようにしゃべったらお客は逃げていくとか・・・ 『マイナスな事ばっかりやん・・・』
そんなことを考えていたら声はかけられない、言葉はおかしくなる、まるでセリフを言っているようで上手く喜怒哀楽が伝えられない。標準語を話そうとしている自分自身に背中は痒くなる・・・
当然長続きはせずに結局、今までのスタイルでお客さんに接しました。そしたらなんことはない、関西も関東もいっしょでした(笑)
たしかに最初は一瞬引く方もおられましたが同じ日本人、すぐに仲良くなれましたね。
東京に来て一番最初に感じたのは、地方から仕事や学校の関係で東京に出てきて、一人暮らし。買い物も一人で行く。基本的に寂しがり屋さんが多いということ。
毎日話だけしにご来店される方もいれば恋愛の相談、仕事の愚痴、将来の進路相談など、うちは何屋さんやったかな? とふと考えてしまうような時もありました。
お客さんとお互いの身の上話を延々してた時もありましたね。
でもここまで来れたのも、結局は心の温かい良いお客様に恵まれたということです。

休みの日には、どんなことされていますか? 武村さんにとって息抜きの趣味などは?  

何やってますかね~(笑)
なんせ何でもやりたがりで長続きしない性格でして・・・
とにかく何もしないでボーっとしてることはまずありません。
止まったら死ぬ! そんな生き物なので・・・
でも最近ハマってるのは生意気にゴルフと以前は嫌いだったランニングです。
波が良い感じなら海にも行きます。

今、ウィンタービジネス不況が叫ばれていますが、武村さんはどのように考えていますか? またご自身の中で、日頃から考えて実践させれていることはありますか? 

常にお客さんのニーズに応え、輝ける実績を残してきた。

「業界に活気がない」「お店もユーザーも盛り上がっていない」といった声も多数聞くのは事実です。
でもそれは今までの業界動き自体が異常だっただけだと思います。
自分自身も麻痺していた時もありましたから。
スノーボードボードバブルに乗っかって、この狭い国土にどんどんショップやゲレンデがオープンし、新たなブランドも数え切れないほど生まれました。早い話、ショップの数、ゲレンデの数、ブランドの数が多過ぎたのだと思います。完全に飽和状態でした。
ほぼ業界全体が目先の利益だけにとらわれて足元を見つめる暇もなくみんなが走っていたように思います。 なんかわからんけど行ける! みたいな根拠のない自信をもって・・・
そして、そんな動きに身を甘んじていたメーカーや小売店は篩いにかけられて姿を消して行きました。
今日でもそういった話はよく耳にします。完全に淘汰され始め、勝ち組と負け組が明確化しはじめました。
ユーザーの要求はますます過激になります。

うちの社長もよく言いますが、スノーボード・ショップといえど、多方面にアンテナをはって、様々なものを融合し、飽きさせないための発想、企画、仕掛けが必要で、スノーボードを楽しませるインフラまでアピールしていく必要があると。
とにかく知恵を絞り、何事にも感じて行動して行かないと生き残れません。

これも教えられたことですが、みんな良い時も悪いときも考えない。だからこの先どうなるか読めない。すべての物事には、理由がある。良かったのはなぜ? 悪かったのはなぜ?
それを常々考えないから前に進めなくなる。
それを考えるのはその当事者なんです。当事者が考えないと意味がないのです。

なるほど。そのへんのビジネスにおける丁寧な考えに、b’s eastの強さを感じます。

私はもともと究極の怠け者。他人に厳しく自分に甘い典型的なタイプでした。今も大して変わらんかも(笑)
この歳になって、自分が実際にどの位置にいるのか凄く気になるようになり、不安も感じるようになりました。
でも やはり志しが大事!今のままの自分では人間として成長できない!
そんなふうに考えるようになりました。
そして小さなことから自分を変えてみようと思いました。
無縁だったビジネス書を今まで以上に読み始めました。
精神的に強くなるためには体も鍛えないといけないということで、なまった体に鞭を打つべく、たとえ夜中の2時に仕事から帰宅しようが走りはじめました。この夏には個人的にフルマラソンにチャレンジし、一応完走しました。
ほとんど理解できない日本経済新聞を読み始めました(笑)
最近は、誰に負けないというよりは、とにかく自分に負けないということを常に考えるようにしています。 周りからはあほちゃう? とか言われて笑いのネタにされることもありますが(笑)
とにかく志です!

「自分を変える」という言葉が胸に響きます。僕も40歳手前になりましたが、改めてもっと変わらなくちゃ、という気持ちになります。
最後に今後の豊富や、目標、夢をどうぞ。 

自分自身が満足できるようになるまで自分達の力で会社を大きくしたいです。
自分でお前ようやったな! と言えるようになるまでの人間になりたい。今は漠然とそう思うだけです。
とにかく怠け者なのでいつになるか分からないですけどね・・・

将来的な夢はですね~。ずばり、「自然の中で自給自足の生活!」
海で魚を釣り、畑で野菜を栽培、田んぼで米を作り、たまに肉と物々交換してもらう(笑)
気付いたらこれだったんですね~。でもこれって現実逃避ですかね(笑)

ところで最後にひとつ宣伝させてもらってもよろしいでしょうか!!

はい、そうぞ。

お蔭様で「b’s east」も6周年を迎えることとなりました!!
そして来る10月13日(土)
ホテル町田ヴィラにて6周年記念partyを開催致します♪
スペシャルゲストとして関西出身で人気急上昇中のHIPHOP R&B GIRL’S UNIT 『Babybreath』のNEWシングルリリースライブがあります♪
そしてこの『Babybreath』の新曲はなんとなんと、b’s eastのイメージソングなんですね~。
当日よりCDも発売致しますのでぜひ皆さん買ってください!
よろ
しくお願い致します。
長々とお付き合い頂き本当にありがとうございました! 

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