スノー中毒サイトHEAVY SNOWker発起人/小澤 裕介

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業界ニュースやライダーのインタビュー、さらには人気のBBSなど、スノーボード・サイト界で着実に人気が上がっているHEAVY SNOWker。もしかしてdmkのライバル? そんな気になるHEAVY SNOWkerを立ち上げたOZA氏に本ウエブ代表フサキがアタックした。

小澤 裕介

 

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フサキ(以下F):インターネットマガジンを始めたきっかけは?
oza(以下o):もともとは仲間うちで始めたスノーボード総合サイトっていうのがあったのですが、もっとスノーボードのニュースをメインに公開するトランスワールド・スノーボーディングUSAの日本版みたいなサイトが日本のスノーボードシーンにも必要だと思って、それでその総合サイトとは別にHEAVY SNOWkerを立ち上げたって感じです。

F:始めてみてどうだった?
o:アクセスが上がっていくことはやっぱサイトを運営してておもしろいですし、みんなスノーボードのニュースを求めているんだと凄く感じましたね。自分自身もスノーボードの勉強になりましたし、知らないライダーをどんどん知ることもできたし・・・。やっぱ好きな世界にいれるってのは良いですね。
あとは何といってもこの業界の人も、ライダーも含め、いろんな人と出会うことができて凄く嬉しいです。現にHEAVY SNOWkerがなかったらこうしてフサキさんとも会うことがなかったと思いますし。ある意味、出会い系サイトですね!(笑)

F:ヘビースノーカーって造語で変わったサイト名だよね?
o:どんなのが良いかいろいろと名前を考えていて、ヘビースモーカーがニコチン中毒なら、ヘビースノーカーはスノーボード中毒ってことでいこうかなと(笑)。
外人とかからもこのスノーカーって造語が気になるみたいで、結構評判が良いので嬉しいです。

F:コンテンツ作りで気をつけていることは?
o:以前は噂なども含めてニュース掲載していましたが、知人から「真実でないことも多いよね。」と言われて、噂として掲載していてもガセネタとして受け止めるんだと気づいて真実しか載せないようになりました。人から聞いたことでも裏が取れてから掲載するように気をつけています。それに雑誌と違ってネットはリアル・タイムでアップができるんで、そこがいいところですよね。
あとは、最近、他にもいろいろとニュースのサイトが多くなってきたので、他にはないコンテンツ作りを目指して行きたいです。真吾くん(河野真吾プロ)とかにも協力してもらって、今では「真吾の部屋」ってコーナーを持ってもらっています。これもまた結構人気コーナーになっていて真吾くん自信も楽しんでやってくれていますね。

F:ニュースなどの制作って英語の理解力が必要だけど。
o:自分自身、勉強をしながら、海外のスノーボード業界人とメールでやりとりして英語を覚えたってのもありますけど、スタッフに英語ペラペラなのがいるんで助かっています(笑)

F:いきなり海外の業界人とメールのやりとりするなんて度胸があるんだね。
o:カミカゼ・フイルムと交流するようになって、お互いにヘルプし合い、ここまで来れたと思っています。
今ではブランド側(インターナショナル)から直接、プレスリリースが送られてきたり、日本からのアクセスが増えたって言って「Thanks」ってメールが来たりします。
あと、「うちのブランドをもっと紹介して欲しい」とか、「日本のディストリビューターを紹介して欲しい」とか言ってカタログなんかも郵送で送られてくるようになりました。

F:ところで、スノーボードを始めたきっかけは?
o:9年前にスノーボードを兄貴に借りて初めて行きました。

F:スノーボード業界に入ろうと思ったのはいつくらいから?
o:いや、今でも自分が業界人だとは思っていません。業界通なスノーボードバカくらいで(笑)
だから業界に入りたいとかってのも思ったことは一度もないですね。でも周りがそう見てるからそうなのかな・・・。そう意識しなくちゃいけないとこもたくさんあるし。ただ今のこのスノーボード業界に足りないものを、誰かがやるのを待つんじゃなくて、自分でやってやろうって思ってました。だからサイトもそうなんですが、「雪板パンクNight」ってうちのサイト主催のイベントも始めました。もっと音楽、パンクとスノーボードを融合したイベントをやりたいって思ったんで。

F:スノーボードの好きなところは?
o:結構、自分ってカッコから入るタイプみたいで(笑)。
なんか初めて板を履いたときから「オレってボーダーじゃん!」みたいな(笑)。
滑れなくて転んでばっかだったけど、楽しくて楽しくてしょーがなかったですね。
あと滑りに行くたびに自分が上達してるのが分かるじゃないですか?スノーボードって。
それもハマった理由の一つだと思います。

F:好きなライダーは?
o:マサ竹内さん。あのライディングに憧れてました。外人だとピーター・ラインとか好きですね。
あっこないだX-TRAIL JAMのアフターパーティの時に紹介してもらって初めてマサさんとお会いしたんですけど、感激でした。ホント、昔、マサさんのハウツー・ビデオをテープが伸びるくらい毎日見まくってましたから。
滑りに行く前に見て、そして帰ってきてから見て、反省してみたいな。

F:だけどネット方面で行こう、という気持ちはどこから?
o:スノーボードで大ケガをして滑れなくなっちゃったんですよ。ぶっちゃけドクターストップがかかってます(苦笑)。
だけど、やっぱ滑りたいんで、軽いフリーランくらいならと自分に言い聞かせてやってますが・・・(笑)。
それから行ったことなかった大会とか足を運ぶようになったりして。それでなんか、スノーボードは滑るのも楽しいけど、見る楽しさを覚えて・・・。そんなこんなで仲間内でネットを通して情報交換とかし始めたのが全ての始まりですね。

小澤 裕介F:サイトをやっていて嬉しかったこと。もともとあこがれていた好きなライダーとの交流などあった?
o:始めたばかりの頃ってぶっちゃけライダーとか全然知らなかったんですよ(笑)。超有名どころしか。最初に知り合ったのはライオくん。あの人の器の大きさにはビックリです。友達を通して知ったんですけど、まだ個人サイト並みに小さかった時代にライオくんが掲示板に書き込みに来たりとかサイトを盛り上げる手助けしてくれました。
それからいろいろとライオくんとは絡んでますね。うちのイベント「雪板パンクNight」に参加してもらったり。

F:ここまで大きくなったヘビー・スノーカーだけど、今後の方向としてはどうですか?
o:やっぱもっともっとおもしろいコンテンツ作りですかね。自分自身も作ってて楽しくないとダメですしね。あとは、雑誌とかには掲載されない裏のレポートを充実させたいかな。大会で言うと、雑誌だとありきたりな本編のレポートじゃないですか? だからうちは、医務室に運ばれたライダーの話とか(笑)。そんな見えない大会の裏側とかもしっかりとレポートしていきたいです。

F:ozaさんにとってヘビー・スノーカーとは?
o:今の僕の全てですね。何をやるにも中心になってます。

F:ozaさんってやる時にはやるぜ!ってタイプ?
o:そうですね。昔からやると決めたことはとことんやります。なんかやらなくちゃ気が済まないんです(笑)

F:結婚は?
o:いえ、まだです。スノーボード業界人って結婚していない人、多いですよね?(笑)
自分もまだまだやりたいことがたくさんあるんで、家族との両立は難しいと思っていますし・・・。

F:低収入だからかな(笑)。若い人は結婚していない人、多いよね。あとはやはりスノーボードをやる人って、スノーボードに夢中になっているからそのことでいっぱいでそういう気が起こらないのかも?
o:今やっていること全て止めたら結婚するかも(笑)。

F:そうだね。今はスノーボードと結婚しているようなもんだ。
o:この仕事をやっていたら、イベントとか多くて家族の相手を出来ないですよね。子供の面倒とか。

小澤 裕介F:夢は?
o:夢はいろいろあって、、、まず1つ目はスノーボード・ビデオの音楽をプロデュースすること。
実は今度、米くん(米田博亮:FORUM)とYOUNG GUNS FILMってビデオプロダクションをいっしょにやるんですよ。そこで音楽を担当させてもらいます。カメラもあるんで、ちょこちょこと僕がフィルミングした映像も使っていきたいなとも思っています。
宣伝になっちゃうのですが、このビデオはヤバイですよー。僕が自信を持ってお勧めするパンクバンドが詰まってます。今まで他のどんなビデオ・プロダクションでもないですよ、ここまで音楽にこだわったビデオは。
自分自身がバンドマンなので、有名、無名問わず、僕の目と耳から選んだ曲なので。
正直、バンドが集まりすぎて入りきらないです(笑)もしかしたらオマケでCD付属になるかも?って感じです。
2つ目は自分のバンド「mfd」の音源がスノーボードビデオに使われて、インディーズでCDを発売すること。
今期発売のスノーボードビデオにいくつか使ってくれそうなんで、ありがたく思っています。それとインディーズですが、レコード会社が決まったんで、11月から12月頃に全国CDデビューします!

F:おっ、凄いな。
o:う~ん正にドリームス・カム・トゥルーですね(笑)

F:バンドはずっとやってたの?
o:2年前くらいから適当に始めて、ホント全然遊びで、本格的にやって無かったんですよ。冬の間は、僕自身忙しいので活動停止してたし(笑)。
それがこないだの冬が終わってちょっと本格的にやろうって、思ってデモ音源を録るのにレコーディングしたり、ライブをガンガン入れたりしてたら、気が付いたらいろんな話を周りからもらえて、ここまで成長してました(笑)。
なので、今はちょっと真剣にやってみようかなと。
そーですね。あとはビデオもバンドも、どれも成功してくれれば良いかなと。

F:他には?
あとはいいかげん「ロト6」で高額当選したいです(笑)

F:当たったら何に使いたい?
o:マンション買って、4WDの新車買って、、、アメリカにも何年か住んでみたいですね!
残りの金で歌舞伎町で豪遊とか(笑)いたって普通ですね。

F:最後に何かあったら?
o:HEAVY SNOWker、YOUNG GUNS FILM、mfdに係わっている方々、そして僕をいつもサポートしてくれている方々、いつもホントありがとうございます!感謝の気持ちでいっぱいです。これからもよろしくお願い致します!!

●HEAVY SNOWker http://www.heavysnowker.com

インタビュー後記
スノーボード業界の人間を様々知っているけど、素直におもしろい存在が出て来たと感じた。それほどOZA氏は今まで出会った業界人の中でも新しいタイプであった。一見会った感じはひょうひょうとしていて何でもないような人物なのだけど、話すとその言葉の1つ1つに光るものがある。特に「今のこのスノーボード業界に足りないものを、誰かがやるのを待つんじゃなくて、自分でやってやろう」というセリフには感銘を受けた。その言葉にOZA氏の真の姿を見たような気がしたのだ。
「売れるためにもこうやってやろうぜ」とか「このライダー使おうぜ」というスノーボード界の風潮の中で、おもしろければ何でもいい!素晴らしいものがなければ自分でやる!という真の業界を活性させる歯車パワーを感じたのである。
まさにスノーボード・バカのOZA氏は、これからもおもしろいサイト制作に力を注ぐのだろう。そうなれば、dmkとしてもうかうかしていられないってことになるけど、そんな面倒なことは考えずに、とにかくこの業界が盛り上がればいいと思う。人気の商店街のようにお客さんが迷ってしまうほど、楽しいサイトがたくさんある。そんなスノーボード業界作りを今後もやっていきましょう!OZA氏。

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