【ハウツーコラム】不器用なスノーボーダーは確実に上達する

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世の中には、どんくさいと言われているような不器用な人はいるものだ。おそらく自分もそんな類の人間だろう。
スノーボーダーでもなかなか上達しないという方もいて、「私、向いていないのかも?」なんて、意気消沈してしまう方もいるだろう。

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初めてスノーボードをした人が、なかなかターンができなかったり。
いつになってもうまくボードがコントロールできずに暴走してしまって転んだり。
新しいトリックに挑んでもメイクできなかったり。

同じ時期に始めた仲間が、どんどん上達する姿を見て、落ち込んだりするかもしれない。

だけど、スノーボードのハウツー天使気取りの自分として、神の声を伝えられるとしたら、こんなメッセージを捧げたい。

「大丈夫。きっとあなたは上達する。むしろ不器用なことが上達の武器となり、一度学んだことはしっかりと自分のスノーボーディングのテクニックとなるんだ。」

実際、僕は多くのスノーボーダーの方をレッスンして来たけど、不器用な方ほどその後、しっかりと上達して来た例を見た。

決して器用でないから、自分なりのルーティーンを地道に作っていくタイプ。
朝は、まずはフリーランしながら、調子を確かめる。
次にスイッチ・オンリーで滑り、ライディング・バランスを整える。
いくらかのお決まりのウォーミングアップのルーティーンを終えた後には、課題の練習に取り組む。

こうした正直にスノーボードに取り組む愚直のタイプほど、後々羽ばたくものだ。

センスがある人は、すぐにできたりするけど、とかく壁にぶつかった時に弱くなるもの。これまで壁を乗り越えずに、センスだけで来てしまっただけに、そんな時には意外に弱いものだ。

しかし、不器用なタイプのスノーボーダーは、そもそも自分の成長して背景に、地道にやって来たことがあるので、壁にぶつかってもすぐに諦めずに真正面から取り込む。結果、打開策を導き出し、上達するものだ。

自分が不器用だなあ、と思ったあなた!
きっとあなたは、可能性に満ちたスノーボーダーに違いない。

うまくできないことは長い目で見て神様からのプレゼント。
克服した時には、それだけ楽しみが待っているもの。

うまくなることを願って。
遠慮なくカッコ良いスノーボーダーの自分をイメージして。
今季も素晴らしいシーズンを送ろう!

 

飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴34シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!

 

 

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