坂本竜馬から学ぶ

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前回のコラムが思ったよりも好評だったので、今回はその司馬遼太郎「竜馬がゆく」から、自分が気に入った言葉を紹介し、そこからスノーボードに通じる解釈をして行こう。

天運は返さねばならぬ。
スノーボードという楽しい遊びに出会えたことは、ひじょうに幸運なことだと思う。また縁あって、スノーボードの楽しさを追求立場になったら、さらなる幸運だろう。そういった幸運を自分の中に留めておいてはいけないだろう。実際、僕たちは一通り自分が上達して行くと、その後には倦怠感のようなものを受けることがしばしばある。これは、まさに天運を返さないといけない、時だと思うのだ。プロ・スノーボーダーなら、そのカッコ良さを多くの人に見ていただき、そこからさらにスノーボードの魅力を伝えることができる。一般のスノーボーダーでも、自分の受けた楽しさを違う友達に伝えて、その感動をシェアすることは可能だ。こうしたことが永遠にスノーボードを楽しむコツだと思う。

大事をなすには無邪気で私心がないことが肝要。
大きな仕事をするには、無邪気にやることが大切、と。この言葉の意味は深そうだ。だって、誰にも私心というのは、出るものだからだ。例えば、僕もティーン時代は、スノーボードがうまければナンパの確立も高くなる、と完全なる私心が出たこともある。しかし、確かに思い起こせば、大きな成果を上げた時には、ただひたすらに邪念を振り払い打ち込んだ時だったように思える。ともかく、大きな仕事をするには、無邪気に、そして私心がないこと。

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怒りを移すことなかれ。
これは、もうみんな納得でないだろうか。メンタル力を必要とするスノーボードで、怒っていることはマナイスである。また、キッカーでうまく飛べないと、勝手に不機嫌な気持ちはこちらに移されても大変迷惑な話。人間である以上、怒りの感情を持つことがあるけど、そういったことをコントロールできて、有効なエネルギーで上達を託せる、と思うのだ。

人の世に失敗ということはありゃせん。
ああ、なんてありがたい言葉だろ。もう、オレの人生、失敗ばかりだからなあ(笑)、なんて考えている人は、自分以外にも多くいたりして!? ともかく、このような境地に立てば、どんなことでもできそうだね。例えば、初めてのキッカーで、周りの目線を気にして飛べない人もいるけど、失敗なんて気にすることなんだよ!と。だって、世の中に失敗ということははない、ということだから。特に最近の若い人は、ずいぶんとスマートに振舞っているけど、どんどん失敗しろ!と言いたい。そういった積み重ねで、確実に上達して行くだろう。

男はどんなくだらないことでも、死ねるという自信があってこそ大事をなしとげられる。
なるほど、確かにこのような境地に立てば、どんな恐ろしいトリックもメイクできそうだ。だけど、趣味でやっているスノーボードで、自分の生活を壊すのは愚の骨頂だから、ほどほどに。だけど、どんなくだらないことでも、死ねるという自信がある、ってなんてカッコいい言葉なんだろう。オレは大好きな言葉です。スノーボードというのは、レジャーで世の中に大して役に立たないとも言えるけど、こういったことでも一生懸命にやっている、というのは素敵なことだね。結果うんぬんでなく、何でも真剣に打ち込むことって大切だと思う。

以上、勝手にフサキ流に解釈したけど、みんなにはもっと違う解釈があるのでは?
坂本竜馬に限らず、他の有名人の言葉でもスノーボード流に解釈したら、メンタルのサポートになることもあるかもよ!

 

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