不必要なエッジを取るダリング

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先日、dmkクラブ員の方からダリングに関する質問が来た。
そこで、今回のハウツー天使は、ダリングについて説明しよう。

不必要なエッジを削るダリング作業。

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ダリングとは使わないエッジを丸めることである。

使わないエッジとは、ボードのトップとテール部分、シャベルのように上がって雪に接していない部分のことだ。

そこをファイル、紙やすり、ストーンなどで削ればいいのである。

別にこのダリングの作業をしないからと言って、大した支障があると思えないけど、万が一、ボードのトップ部分が人とぶつかったら危ないし、どちらにしても不必要なエッジであることは変わらないのだから、削ってしまった方がいい。

よくエッジをいじるのは職人さんだよ、ということを言われるが、
このダリングに関しては、単にいらないエッジを削るだけなので、大丈夫。気軽な気持ちでやってみよう!

僕の場合には、ファイルで3往復する程度。
あと、できればファイルの後、ストーンで仕上げるといい。
なぜなら、ファイルで削った後は、バリが出るからだ。

早い話、紙やすりなら、バリも立たずにきれいにエッジの角を落とせるだろう。

雪にエッジが触っていない部分は、エッジの角を完全に丸めてOKだ。
しかし、雪にエッジが触っている部分、約10センチほどは、軽く丸める程度。

 

しかし、ダリングはこれだけでは終わらない。
ここからは、難しいところだが、ボードのトップとテールから、雪に接したところから、約10センチほどエッジを丸めるといいのだ。
このことをエッジの調整とも言う。

というのもトップからテールまでエッジが立っていると、ターン中にエッジが引っかかりやすいからだ。
特に初心者の方は、逆エッジで転びやすいし、まだそれほどカービングをギンギンにやるってレベルでないので、このエッジの調整をした方がいい。

やり方は、エッジ調整する部分にファイルなどを使い、軽く角を落とすこと。
ここの部分は、本当に軽い程度でいい。

このエッジの調整は、カービング派になるほど行わないもの。というのもトップからテールまでエッジが立っていた方が、雪面へのグリップがよくカービングしやすいからだ。
人によってもよりけりだけど、ここの調整は2、3センチ程度している人もいる。

ちなみにジブばっかりの人は、エッジ全部分でダリングしてしまう人もいる。だけど、これだと固いバーンとかエッジが効かずに苦労しそうだね。 

 
このようなダリングのような作業は、苦手という方もいるだろう。
だけど、こうしたボードをいじっていると、自然に用具に対する愛着も出て、
それがライディングにも少なからず影響するようにも思える。
よくプロ野球選手がグローブを大切にしたり、
また職人さんが用具を大切にしたりするが、
それと同じでボードのチューンをすることは、スノーボーダーにとって大事だと思うのだ。
だから、苦手という人でも、ぜひトライしてみてほしい。

ところで、僕がずっと昔にスノーボード・ショップにいた時には、このようなダリング作業はサービスでやっていた。
だけど、昔からそうだったけど、ダリングのサービスをやらないところも多いと思われる。
だから、こういう知識は大切だね。

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