コブの効用

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先月、白馬で行われたキャンプでは、久々にコブに入った。クラブ員のメンバーたちがコブを入っているのを見たら、自分も入りたくなってしまったのである。最初の1本目は迫り来るコブに対応できなくて、ラインを外してしまった。2本目はなんとかこなしたように思うが、どうしても身体が暴れる。クラブ員に聞いたら、コブキャンプでコーチングしていただたく吉田美和デモ、稲川光伸デモは上半身をおとなしくしたまま滑れますよ、と聞いてオレも子供に戻って(?)「コノヤロー、オレだって伊達にスノーボード19年もやってないんだ!」と気合い入れて3本目にトライ。最初の2本よりも良くなったけど、だけどどうしても上半身がおとなしくなれない。結局、上半身が動くというのは、それだけ下半身の動きができていない分、リカバリーとして現れるので、どうもまだまだという感じだった。自分もチャンスあれば、今度コブキャンプに参加しようと思うしだいである。

だけど、コブを滑った後は、何か元気がたくさん出て来た。これぞコブの効用で、コブを滑った後はアグレッシブになるのである。身体をたくさん使って心拍数も上がって、適度に温まった身体はスノーボードの普段のフリーランも調子良くしてくれる。単純にコブを攻略するという意味でもおもしろいが、スノーボーダーとしての技量アップにつながる1つの練習法にもなっているので、これはぜひ多くの人にオススメしたい。よく「スノーボーダーはコブなんか疲れるだけだから行かないよ」という声も聞かれるが、アグレッシブになるとか機敏な反応をつけるとか様々な効用があるので、ぜひ試してほしいと思う。

その後は、カナダに帰って最初のウィスラー・クラブ活動があったが、そこでもコブに入った。クラブ員それぞれに特徴があっておもしろかった。ある人はフリーランがうまいわりには、コブで撃沈されっぱなしだったり。ある人は丁寧にラインを取りながら1個1個のコブをうまく滑ったり。ある人はスイッチで滑ったり。またある人はそこがコブであるのを無視したように直滑降で滑る強さを見せたり。

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それぞれに特徴があっておもしろく、またそれぞれにいい練習になっていると思った。コブをスイッチで滑ることは、スイッチのライディング強さをさらに強力にするし、また直滑降で滑るとジャンプ後のランディング強化に役立つ。自分もこれからはスイッチも、直滑降もコブの滑りの課題として取り組みたいと思った。もちろん、まだ普通に1個1個のコブをショートターンでつなぐオーソドックスな滑りもきちんとできていないから、そちらの方も抜かりなく練習して行きたい。

 

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