カービング感覚

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スノーボードをやっていると、カービングというのは1つのステイタスのような響きを持つ。
カービング・ターンの完成された姿は、その斜度、スピードに合った的確なライディング・フォームとなるので、その調和された美しさがスノーボーダーを魅了するのかもしれない。
この魅力ある姿に、だいたい多くの人がターンができた後、カービング・ターンに挑戦するのではないだろうか?

カービング・ターン習得にあたり、まずきちんとコントロールしたスライド・ターンをできるようになることが前提となるという人もいるが、とりあえず僕は最初はカービング・ターンでいいと思う。というのもカービング・ターンを練習すると、ターンに力強さが生まれ、ずいぶんと安定感が増すものだからだ。それに、ただの緩斜面のカービング・ターンよりも、自分で思うようにスピード・コントロールされたスライド・ターンの方が難しいと思うからだ。

まずはカービング・ターンで力強さを出し、それからスライド・ターンを覚え、さらに中級斜面のようなどんどんスピードが出る斜面でもカービング・ターンを習得する、という順序がいいだろう。

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最初のターン→カービング・ターン挑戦→スライド・ターン→完全カービングの習得

ずいぶん前置きが長くなったが、今回はカービング・ターンの感覚がテーマ。

上達する方法は、まず斜滑降やワンターンなどすることもあるのだが、今回はあくまでもカービングの味というか、感覚的なことを伝えようと思う。というのも練習法に関しては、今まで様々なハウツー書籍、ビデオでやって来ていることなので。

1)カービング・ターンはまるで1つのレールに乗った新幹線のようだ。決めたレールから外れずにそのレールというエッジに乗ったまま滑る感覚。
2)すべての動作はスムースで急激な動きは避ける。大きなターン弧の中、ゆったりとした動作がきれいなカービング・ターンを生むコツ。
3)目線は「S」。決してワンターン感覚の「C」ではなく連続した「S」字のターンだ。この意識が正しい目線の送り方を生み出す。
4)フロントサイドは「えっ、嘘!」と思えるほど大きく回る。そのためバックサイド(カカト)ターン後半は斜面を横切って大きく、深く行こう。というのも、スノーボード特有の視界の関係などで多くの人がフロントが小さくなってしまうので。
5)フォールライン(谷側)には、大きなフラループの輪を潜って行く意識。なぜなら多くの人がフォールラインが短すぎてきれいな弧を描けずに鋭角なターン(ズレ)を作ってしまうので。
6)目線は通常より3倍。これはどんなターンにも言えるけど、大抵の人が目線が近すぎる。自分が思っている目線よりも3倍伸ばすことで、スピードに強くなり、つまりスピードと友達になれる。「目線を遠く」は上達の最大キーワード。

以上、感覚的なことを6つ並べたみたけど、何か合点するのはあったかな?
今期も残り少ないけど、ぜひ試してみてね!

 

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