転ぶ時には「川の流れのように~」

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シモン(チェンバレン)と撮影していて、前から気になっていたのだけど。
よく転ぶ。
なぜ、だろう。

ジバーというのは、転び方がうまい。デンジャラスなレールでもうまく逃げる。転ぶ時にも身体を柔らかく使って対応もする。まるで、「転びも滑りの内」とばかりの身のこなしようだ。オレなんか、ちょっとレールでバランスを崩しただけでケツ打ちとか、かなり痛い目に合うのだけど。彼らはもっと高度なことをやって、もっともっと高度な転び方を行っているようだ。

確かハジメ(若手ライダー)もアイテムでの転び方、衝撃の逃がし方には、コツがあるようなことを言っていたな。ケツ打つ前に力を抜く、というようなことを。これは無理に踏ん張らない、ということでもあると思う。

とかく、初心者ほど身体を硬直してしまいがちだ。緊張するし、怖いから仕方ないけど。うまい人は力を抜いて転んでいる。流れに身を任すように。そして、無理せず踏ん張りもしていないようだ。

シモンは、よくいろいろなポイントでトライする。例えば下見をしていない自然のジブ・アイテムのログ(丸太)など相手に果敢に挑む。だけど、転ぶ時には、潔い。なんかまだ転ばずに行けそうな感じでも転んでしまう、というふうに見えないでもない。

シモンが転ぶのはナチュラルなところが多い。例えば、ゲレンデ端にある雪の固まりをジブっている時に足を取られたり。シャバ雪でグラトリしていたら引っ掛けるなんてことも少なくない。

努力のライダーだからかな。予測がつくようなレールやボックスのような固いアイテムではあまり転ばないのだけど、その他の複雑な要因の場所、特に雪が柔らかいシャバ雪の状況では、転ぶことが少なくないかな、と。あとは、ともかく圧倒的な数、新しいところを攻めるから、そのリスクもあり転倒回数につながるのに違いない。

みんなも普段滑っていて、「あっ、転びそう」という時があると思う。そんな時、無理してそのまま滑るよりも、もう逃げるようにして転んでみたらどうだろうか。その時は、意識的に力まず、川の流れに身を任すように。そうしている内に、転び方も滑りの一部になって行くだろう。

もちろん転んだ先に障害物や他のスノーボーダーなどがいたら、危ないから、そのへんだけは充分に気をつけてね。