弱点=得意なこと

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結論から言おう。
苦手と思うことは弱点である。弱点であることは弱点と認識することが第一歩。第二歩は、それを克服する努力を行うだけ。そして、いつしか弱点は弱点でなくなり、気づけば得意なことに変わる。

先日サエちゃん(元:ナチョナルチーム選手の吉見早映)が、ボックスに入って、バックサイド・ボードスライドを果敢にチャレンジして、お尻を打つ転倒を何度か繰り返していた。
「私、レールとかボックスは全然入ったことがなかったし、絶対に入らないと思っていたんです。だけど、最近は入るようにしているんですよ」
と楽しい笑顔(しかもキュートです!)を向けながら、ハイクアップをしていた。
自分が送るアドバイス(注:ほとんど浪人3でやったこと)にも耳を傾け、「なるほど」と強くうなずく。その姿が可愛くて、またアドバイスを送りたくなる。まるで自分が発見したコツのように語りまくってしまうのはオジサンの特権か。調子に乗ってペラペラとアドバイス。
※トオル&ハジメすみません。キミたちの考えたハウツーでサエちゃんと楽しい時間を過ごしました。

話が脱線しているので、修正しよう。
ともかく、そんなサエちゃんを見て、いつかこの子はパイプで見せたようなハイ・パフォーマンスを、ジブの世界でも見せてくれるのだろう、と思ったものだ。

というのも、冒頭でも伝えたように、苦手を認識して、そのことに立ち向かった時、人というのはそれを克服して、いつか凄い力を発揮するものだから。

しつこいようだけど、もう1つ例を。
自分は小学生の頃、作文が苦手だった。あの 400字詰めの原稿用紙に、先生から「2枚書こう」とか指摘されると、異様にプレッシャーを感じたものだった。
しかし、今から 15年ほど前のこと。自分が海外から情報を発信できる境地を伝えたくて、スノーイング誌(注:今では廃刊)に手紙を送り、そのことを伝えた。そうしたら、当時の編集長(新田さんという方、大変お世話になりました)から、ぜひ日本に帰って来たら会いたい、との回答があったのだ。オレは嬉しくて、すぐにカナダから帰って、新田さんと会った。
その後はニュージーランドに行くことになって、レポートを書いた。素人の文章なので、メチャクチャに直されたけど、コラムなど徐々に任された結果、今では執筆の仕事をしている。

今でも、まだまだへたくそだと思っているのだが、先日、日本に帰った時、dmkフタッフ・ミーティングでマスミさん(ワックスレンジャーです!)から、いつもサイトを見る時には、まず掲示板、次にフサキ日記を見ている、と言われたのである。「ああ、嬉しい、読んでくれているのか!」と思い、それ依頼、カナダに帰ってからほとんど毎日日記を書いているのである。そして、最近、徐々に文章を書くことが、さらに自然な出来事であり、むしろ不得意だったものが、得意という分野に変わって来ている。

だから、「私は、なになにが苦手だから」と聞くと、それは「将来得意になる分野のことだよ」なんて、思ってしまう。もちろん、その人が欲しない苦手なこと(注:つまり必要としないこと)もあるだろうが、その人の人生にとって必要であることなら、その苦手にはぜひ立ち向かってほしいのだ。

あなたは、急斜面が苦手? アイスバーンが苦手? パイプが苦手? キッカーが苦手? レールが苦手?・・・。じゃあ、苦手だからやらないの?? でも、あなたがスノーボーダーだったら、やるべきことなんじゃない? 「食わず嫌いはいけないよ!」とは、ウィスラーのdmkクラブ活動のテーマだけど、永遠のスノーボーダーたちは、どんなことでも立ち向かう。それ、すなわち永遠にスノーボードの楽しさの恩恵を受ける、ということなんだと思う。