レベルにあったスタンス設定

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春に日本に帰った時に、クラブのスタッフと基本姿勢に関する話をしたことがあった。
自分が今まで伝えて来た基本姿勢は、スタンスに忠実に立つというナチュラル・スタンス。バインディングの上に体を捻らないで立ち、そこから股関節、ヒザ、足首を曲げて中間姿勢を作るというやり方。
しかし、あるスタッフによれば他のキャンプに参加した時に上半身をスタンス設定よりも前に向けた方が調子が良くなった、と言う。実際、他のキャンパーもその姿勢で上達した子も多かった、ということだ。

上半身を前に向ける姿勢は抜重の時に、捻り戻り姿勢が生じるので自分はオススメできない、という考えだった。しかし、実際に上半身を前にして上達したことを考えれば、自分の考えとは違うことになる。

それからというもの、基本姿勢やスタンス設定について、あれこれ考えるようになった。

以下、これまでに出した自分の結論である。
ある程度フリーランができていると思っている人でも、ちゃんと板に乗っていないケースが多い。特にカービング・ターンがうまくできない人は、上半身を横に向ける基本姿勢だと滑りにくい。
というのも、上半身を横に向ける姿勢は、進行方向に対する左右のバランスが落ちるからだ。
そこで、そんなレベルの人は、上半身をやや前に開く基本姿勢を取ると調子がよくなる。しかし、スタンス設定は横向きのままだと捻り戻り運動が出てしまうので、前に向くスタンス設定にする。

例えば前足 24度、後ろ足6度というような上半身を斜め前に向けるような姿勢がいい。さらに前足30度、後ろ足9度というスタンスはより上半身を前に開きやすいので、これで調子良くなる人も多いだろう。実際にこのようなスタンスで滑って、「うわあ、調子良くなった」という人は、まだ横向きの基本姿勢がしっかりとできていないので、しばらくはそのようなスタンスの方がいいと思う。
それで基本姿勢がしっかり決まって来たと感じたら、徐々に横向きのスタンスにしていけばいいだろう。そして、フリースタイルをメインに考えるなら、さらに横向きにして例えばダックスタンスにするのもいいと思う。もちろん、そのままレギュラースタンスかっ飛ばし系で前振りスタンスのまま、というのも1つのスタイルだ。

以上のような基本姿勢の考えを持ったわけであるが、こういうことも考える。
世の中には、夏でも室内ゲレンデに通うようなスノーボード熱が高く、滑りに行く日数が多いスノーボーダーたちも多い。そんな人で、フリースタイル思考が強い人なら、最初からスタンスを自分のスタイルに合わせたダックスタンスにするのもいいと思うのだ。そして、スイッチもレギュラーと同様に同じくらい滑る量を増やせば、自然とスタンスに対する基本姿勢(つまり横向き)もできるようになって来て、カッコいいフリースタイラーに成長できる、と。

ちなみに今の自分のスタンス角度は前足 21度、後ろ足0度。このスタンスはレギュラーを主体に、スイッチなどのフリースタイル技も楽しむというスタンス。ジブ・メインだったら、ダックにしてもいいと考えているけど。

さらにスタンスに関する特色の話、例えばスイッチの効能などはこれからスノーボーダー誌のハウツーで発表するけど、わからなければお気軽にハウツー掲示板で質問で。
ともかく、みなさん、スタイルも大事だけど、自分のレベルにあったスタンス設定もある、ということを改めて考えてみましょう。