春のスノーボード盗難増加!盗難防止対策と予防方法

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春になると、スノーボードの盗難が増える季節です。特に首都圏からアクセスしやすい人気スキー場では、盗難のリスクが高まっています。最近では、一般ユーザーだけでなく、メーカーの試乗会で使用される板もターゲットになっているとの報告も。盗まれた新品のスノーボードは、フリマサイトなどで転売されることが多いです。では、どのようにしてスノーボードを守るべきでしょうか?盗難を防ぐための方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

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鍵の使用

スノーボードが最も盗まれやすいところは、休憩中のレストハウスだと思われます。食事休憩の時間を減らしたり、食事中も目の届きやすいスポットに置くなども考慮したい点ですが、やはり盗難防止の王道は鍵の使用でしょう。
スノーボードのワイヤーロック式の鍵は、1000円から2000円程度で買うことができます。滑走中もウエアのジャケット、パンツの中に仕舞っておけるので、便利ですね。

もの凄く悪い盗難者だと、鍵のケーブルを切ってしまうということもあるようなので、ケーブルも太めのものを使用すると良いかもしれません。

どちらにしても、鍵をすることで、かなり盗難され難くなるのは、間違いないでしょう。
大事なスノーボードを盗まれないためにも、これからスノーボードに行かれる方は、ぜひ鍵を使用してみてください。

盗難防止用GPSデバイスを利用

ランチから戻った時に、もしもあなたのスノーボードがなくなっていたら?
そんな時でも、盗難防止用のGPSデバイスを利用すれば、追跡することができます。

(盗難防止用のGPSデバイスは、ビンディング、あるいはボード本体に取り付けられるものもある)

だけど、車やバイクと違って、スノーボードの場合にはそのGPSデバイスを盗難者が何らかの方法で外されてしまったら元も子もありません。あるいは、そもそも追跡するのが大変だったりすると思います。
そこで、盗まれた瞬間にアラームを鳴らしてくれるようなもの『振動感知アラーム』もありますので、もしよかったらご利用してみてください。


どちらにしても、このような盗難防止用の最新商品を使うことは、一定の効果はあると思いますので、この機会に検討してみるといいでしょう。

ステッカーを貼って目立たせる

これも昔からあった王道の盗難防止策なのですが、まず新しい板を買ったら、大好きなステッカーをベタベタに貼るというのも手でしょう。
盗んだ方からしたら、ステッカーを剥がすのは至難の業だし、またライダーっぽくカッコよくステッカーを貼られたら、盗むのに大きなプレッシャーが掛かるように思います。

(ステッカーをカッコよく貼っておけば、盗まれ難いように思います。いかにもライダーさんっぽい貼り方で盗む方に「盗ませない」オーラを発揮しましょう!)



ステッカー以外にも滑り止めのデッキパットを貼りましょう。最近は、ユニークで個性的なパットもあるので、そういうのを貼るのも良い手でしょう。

(これだけブツブツ貼ったら盗む方も剥がすのが面倒だと感じて盗まない!?)

盗まれやすい場所にボードを置かない

私は90-91シーズンから30年以上もウィスラーに住み、シーズンを通して100日以上もスノーボードをしていますが、正直、これまでに一度も盗まれたこともありません。
盗まれなかった大きな理由は、ランチをいただくところは、山の上、アルパイン近くの標高1800メートルのところにあるということもあったと思います。

(いつも山の上にボードを置いておくけど、盗まれたことは一度もありません)

盗む方の立場で考えてみると、彼、もしくは彼女は自分が滑るためのスキー、スノーボードを持って来た上で、プラスで盗む板を持って帰っていかないといけないわけです。
だから、ウィスラーではボードやスキーを盗まれたということを聞いたことがありません。

しかし、ウィスラーでもビレッジになると別の状況が生まれます。
例えば、飲み屋などが隣接して賑わうラックでは、人通りも多く、誰かが盗もうと思えば、気軽に持って行くことができてしまいます。

(ゲレンデでもこういうところは盗まれやすそう。本当、気をつけないと!)

日本においてもきっと盗まれるようなケースは、こういうところではないでしょうか?

つまり、駐車場が隣接したような山の麓とか。スキー場の山頂のようなレストハウスでは盗まれ難いかと思いますが、スキー場の下に位置する大きなレストハウスとかは、気を付けた方がいいです。
もし、駐車場が近くにあるなら、面倒だけど駐車場まで戻って、車に入れておくというのも1つの手かもしれませんね。

また、スキー場や宿泊施設などには監視カメラが設置されている場合があります。このような場所でスノーボードを保管する場合は、監視カメラの設置状況を確認しましょう。カメラがある場所に保管することが望ましいです。
宿泊施設なども今一度、盗まれやすいのかそうでないのか、チェックしておくといいでしょう。

(防犯カメラがあるのは、1つの安心材料)

最後の手段!板に自分の名前を書いておく

自分の大切な板だから、サインペンなどで名前などをしっかりと書いておくとか、どうでしょうか?
なんか、ちょっとダサく感じるかもしれませんが、私は小さい頃は、様々な自分のモノにお母さんから名前を書いてもらったものです。
もちろん、名前を消されてしまう可能性があるかもしれませんが、盗む方としては、名前を書かれたらかなりプレッシャーになるようにも思います。

ちなみにヨネックスはボードを早期予約すると、自分の名前を入れてくれるサービスもありますね。

(自分の名前をボードに入れることができたら!大きな盗難防止になりそうですね)

あんな感じで、ボードに直接にしっかりと彫ってくれるように名前が書いてあったら、きっと大きな盗難防止になるのになあ。
それこそ、包丁とかの名前入れとかあるけど、将来的にスノーボードの板にカッコよく名前を彫ってくれるようなマシーンがあったら、いいと思います。

ウィスラーでインストラクターの仕事をしていると、日本は安全、安心。こんな平和な国、優しい人が多い国ってないよねえ、て褒めていただきます。とても誇らしいことだけど、一方で春にスノーボードの盗難が多いと聞くと、ひじょうに残念ですね。
一度、盗難があると、いっしょに行った仲間も巻き込んでしまって、暗い気持ちにもなります。そんなことが起きないように!ぜひここで紹介したことを参考に盗難対策をしましょう。
メーカーさんも、この春、試乗用ボードを盗まれないように気を付けてくださいね。

(熊さんに持ってもらえば安心!?)

飯田房貴(いいだ・ふさき) プロフィール
@fusakidmk
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴40シーズン。その大半を雑誌、ビデオ、ウェブなど、スノーボードメディアでのハウツー記事の発信に費やしている。
1990年代を代表するスノーボード専門誌『SNOWing』では、「ハウツー天使」というハウツーコラムを執筆。季刊誌という環境下で100回以上の連載を達成し、金字塔を打ち立てる。『SnowBoarder』誌でも初期からハウツーコーナーを担当し、その中でも読者へのアドバイスコーナー「ドクタービーバー」は大人気となった。
また、自身でディレクションし出演したハウツービデオやハウツー本も大ヒットし、1990年代のスノーボードブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボードクラブ「DMK Snowboard Club」の責任者として活動し、レッスンを行っている。普段はカナダ・ウィスラーでインストラクターとして、多くの人にスノーボードの魅力を伝え続けている。2016-17シーズンには、ウィスラーのインストラクターMVPを受賞。
著書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書』、『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。



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