
「足が快適でなければ、ライディングも快適にはならない。」
そう語るのは、Burtonチームライダーであり、100日以上を雪の上で過ごすプロスノーボーダー、マーク・ソラーズ(Mark Sollors)。
今回のBurton公式動画「Take It From A Pro」では、マークがブーツ選びの全知識を惜しみなく伝授してくれている。以下、その内容を丁寧にまとめたので、参考に!
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1. ブーツは「靴のサイズ」で選ばない
ブーツ選びの第一歩は、「スノーボードでのパフォーマンスフィット(ぴったりフィット)」を見つけること。
マークによれば、靴のサイズではなく、しっかり測定した足の実寸からフィット感を確かめるべき。特に、ブーツのインナーは使ううちにヘタってくるため、「最初はタイトなくらい」が理想で。
2. 自分の滑りに合ったフレックスを選ぶ
- 柔らかいフレックス:初心者やジブ好き向け。足首の自由度が高く、動きやすい。
- 硬めのフレックス:スピードを出すライダーやカービング派向け。安定性とサポート力が高い。
「ただし、これはあくまで目安。好みに合わせて選んでOK」とマークは補足している。
3. インナー(ライナー)の種類と特徴
- Imprintライナー:柔らかめで快適。Imprint 3のみ熱成型可能。
- Lifeliner:よりサポート力があり、全モデル熱成型OK。
- ASIM Lifeliner:Lifelinerより少し柔らかく、ふくらはぎ部分がラップ式でフィット感向上。
4. Step On(ステップオン)ブーツならではの注意点
通常のブーツと違い、アンクルストラップがないため、初めてStep Onを選ぶ人は、店頭で実際に体を前後左右に傾けて硬さ・サポート力を確認するのが大切。
5. 試着時のポイント
- スノーボード用の靴下を着用して試着
- 膝を曲げたスノーボード姿勢でフィットを確認
- 「つま先が少し触れるくらい」であればOK
- 足を前後左右に動かして、痛みや遊びをチェック
6. 熱成型(ヒートモールド)は必要?
マーク個人は使っていないそうだが、時間がない人やすぐに馴染ませたい人には有効。店頭でお願いすれば、トリップ前にフィット感を向上できる。
また、ユニークな裏技として「古いインナーを新しいシェルに入れて数日使い、馴染んだら新品のインナーに戻す」という方法も紹介している。
7. Jバー&インソールでさらなるフィット調整
- Jバー:かかとの浮きを防ぐパーツ。足首横に貼り付けて使用。
- インソール:市販の高性能なものに替えることで、アーチサポートや快適性が大幅アップ。
8. レースシステムの違いも重要
- シングルダイヤル:全体を一括で締めるシンプルな方式
- デュアルゾーン:足首とすね部分を別々に調整可能
- トリプルゾーン:上部・甲・前足部を個別に細かく締められる最新型
自分の足に合った調整ができるモデルを選ぶことが、長時間快適に滑るための鍵。
最後に
スノーボードブーツは、道具の中でもっとも重要なギア。
マーク・ソラーズが語る内容は、まさに経験から導き出された本質的なアドバイス。ブーツ選びに迷ったら、この動画と解説をぜひ参考にしてみよう。

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