あなたのスキー、スノボ・ヘルメットはインモールド or ハードシェル方式?

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参考アドバイス:フィールドゲート株式会社ますみ

スノーボードのヘルメットって、どのように選んでいますか?

今回は、おそらく誰も教えてくれなかったヘルメットの選び方!
あなたのヘルメットはインモールド or ハードシェル方式?

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をお届けします。

そもそも多くの人は、ヘルメットの構造で、インモールドのものとハードシェル方式があることを知らないと思います。
そこで、それぞれの良いところ欠点を解説していきましょう。

主流のインモールドは軽い!だけど大きいのが欠点

おそらく、スキー、スノーボードのヘルメットで多くのメーカーが採用している方式が、インモールドだと思います。

インモールド方式は、シェルに直接緩衝材を注入してヘルメット内部で成形する製造方式です。
これにより、シェルとインナーの隙間がなく、接着剤も不要になります。

インモールドのシェルによく使われるポリカーボネートは、薄くても強度があるので軽量化にかなり貢献しています。

だけど、良い点ばかりではありません。

ポリカーボネートは確かに薄くて強度はありますが、薄いだけに割れやすい事実もあります。
そして、インモールドの構造的な欠点として、注入して成形するために発泡素材に圧縮をかけづらいので、国際安全基準であるCE規格を満たそうとするとインナーが厚くなります。

結果、頭でっかちなヘルメットになりやすいのが欠点です。
いかにも、「ザ・ヘルメットを被っている!」という印象になるか、と思います。

インモールド良い点
・軽い

インモールド欠点
・大きい
・割れやすい

ハードシェル方式は頑丈だけど重い

次にハードシェル方式の構造ですが、装(シェル)と緩衝材(インナー)が別々に製造されます。
シェルの素材はABSが多く、緩衝材はEPS(硬質発泡スチロール)となります。

ハードシェルの良い点は、とにかく頑丈なこと。
CEなどの国際基準をクリアするためにABSを厚めにしているため、割れることはかなり少ないです。

ABS自体に強度があるため、インナーのEPSの厚みを抑えることができるのもハードシェルの強みです。
同じ頭のサイズでも、シルエットの小さなヘルメットができます。

欠点は重いことです。
そして経年劣化でシェルとインナーが分離しやすいことです。
これは接着剤の問題でもあるので改良しづらい構造的な欠点となります。

ただし、実際にかぶっている重さは、ヘルメットの重量だけだと思われがちですが、ヘルメットの大きさによる遠心力や、その頭とヘルメットの密着度も影響されます。

ヘルメットの重量+ヘルメットの大きさによる遠心力=実際の重量

なので、単純に滑っていて、軽く感じるかということは、ライダーの使用用途によって変化する可能性があります。
確かにインモールドの方が、軽く感じると思うけど、使用していての違いは、あまり感じない可能性もあります。

ハードシェル方式良い点
・頑丈
・見た目が小さい

ハードシェル方式欠点
・重い

気を付けて!安全基準に満たないヘルメットも普通に売られている

以上、ここまで意外に知られていないヘルメットの構造の違い、その結果の優劣の説明をして来ました。

最後にヘルメットを買う際にもう1つ大事な注意点をお伝えします。
それは、国際基準であるCE規格があるかどうか、という点です。

基本的に、より安全にできているスノー・ヘルメットは、CE規格があります。
これは、国際的なルールのようなもので、気温が低いところなどある条件下においてテストを繰り返し、スキー場での使用において「安全である」と認められたヘルメット商品に付けられます。

おそらく、国内で販売されているほとんどのスノー用ヘルメットはあるものですが、実際には、ないものも少なくありません。
ないからと言って絶対に危険といいうことではないけど、危険な可能性がより高いということです。

ここも勘違いされやすいことですが、CE認証されたヘルメットでも完全に安全ではありません。
ヘルメット=絶対安心ではないのです。
より、安全であるだろう、ということです。

でも、もし安全面でヘルメットを購入するのであるなら、この点は考慮すべきことだと思います。

海外のスキー場では、従業員のヘルメットは義務化されているところが多く、シーズン前には必ずこのCEのステッカーが付いているかどうか、チェックされます。

最後になりますが、例えCE認証がないヘルメットだって、頭部を守る確率が高まります。
極端な話、ビーニーでさえも、頭部を守る役割は多少あるかと思います。だから、どんなヘルメットでもスキー、スノーボード用として販売しているものなら、使用することを推奨します。

欧米ではもうすでに9割ほどの人がヘルメットが被っているのですが、日本においては、まだ3割以下の人しか被っていない現状です。
この認識の甘さは、怖いです。

特に初心者の方の緩斜面での転倒で、頭部の深刻的な怪我が多いです。
また、上級者のスノーボーダーは、通常60キロを出すのはザラで、それ以上のスピードを出す人もいます。
衝突の際、相手の板の先が当たってしまったことにより、死亡事故例もあります。

だから、これまでヘルメットを被ったことがない人は、ぜひこの機会に真剣に被ることを考えてほしいのです。

何度も言いますが、どんなヘルメットだって被らないよりは数段マシです。
あなたはもちろん、あなたを愛する家族も守ってくれるのがヘルメットです。

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