BURTON(バートン)のスノーボード・ブーツの選び方

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おそらく世界でも最も多くのスノーボーダーの支持されているBurton(バートン)のスノーボード・ブーツ。この記事を読んだあなたも、きっと興味があり、チェックしてくれたのでしょう。
しかし、人気があるので、モデル数も多く正直、迷ってしまうのも事実です。そこで、30年以上バートンのブーツを履いて愛用して来た記者が、あなたのためにおすすめのバートン・ブーツをご紹介します。

※ここで紹介する商品写真のすべては、Burton公式のオンライン・ショッピングページに繋がっています。気になるアイテムがあったら、ぜひクリックしてショッピングを楽しんでください。

あわせて読みたい記事:22-23最新版スノーボード・ブーツ選び方(※初心者でない方も必見デス!)

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バートンのブーツは男女モデルに分かれている

昨今、ウエアからボードまで、ジェンダーレスのムーブメントが、スノーボード界には来ているけど、バートンは男女で別々のモデルとなっています。
しかし、よくよくチェックすると、メンズのRulerがレディースのLimelightというふうに、男性用も女性用も、各モデルで似たような機能、価格が違いモデルがあります。
そこで、まずは男性と女性で何を選ぶべきか、ということをよりわかりやすくお伝えするために、メンズ編、レディース編ということでご紹介していきましょう。
メンズ編からスタートしたいのですが、その前に以下、BOAとスピードレース・システムの違いについて伝えておきます。

スピードレースよりもBOAをおすすめする理由

正直、長年スノーボードをしていると、新しいシステムには乗らずに、それまで使っていたものを継続する傾向が出るものです。
しかし、最近のバートンが採用しているBOAモデルを2シーズン使い続けて来て、結果、「スピードレースよりも絶対にいい!」と思ったので、その2つの理由を説明しましょう。

①簡単に緩めたり締めたりできる
②微調整ができる

ダイヤル式のBOAなので、もちろん簡単に締めたり緩めたりしやすい。
よく言われる「力の弱い女性でも、簡単に締めれる」ということにも同意します。

また、かつてBOAと言うと、針金のようなワイヤーというイメージで、どうも嫌悪感があったけど、バートンのBOAはスピードゾーン(※バートンはSPEED ZONEと呼んでいる)と同じような素材で、締め心地がいいです。

次に微調整が簡単で、これには驚きました。
BOA未使用の方は、ご存じないかもしれないませんが、ダイヤルを細かい1メモリ単位で調整できるのです。

この2つのポイントをわかりやすく伝えられるように撮影してみたので、以下の動画を参考にしてみてください。

あと、BOAの場合、故障が問題となりますが、たしかにそのリスクはあると思いました。
BOAは、永久保証なので、壊れても修理が無料なのですが、実際に使ってみて、1シーズンに1回ほど壊れてしまう。記者が滑っているウィスラーの場合、山から下りて、ショップに行き、数分程度で直してもらえるので問題ないですが、国内にいる人がスキー場に行って、近くにバートン取り扱いショップがないと困ることになるでしょう。

壊れるとどうなるかというと、自分の場合、しっかりと締めれなくなってしまいました。まあ、これでも滑れないことはないけど、せいぜい下山程度しかできなくなってしまいます。二泊三日などのトリップの場合、万が一、BOAが壊れた場合どのような対応策があるのか。近くにショップがあるかなど、チェックしておくといいでしょう。
もしかしたら、事前にショップへ相談すれば、BOA修理の工具のようなものをもらえるかもしれません。

あと、BOAにした場合、スピードゾーンよりも5000円ほど高くなっているので、そのへんの覚悟も必要です。

BOAのメリット・デメリット

メリット
締緩(ていかん)が簡単
微調整が楽

デメリット
故障する可能性がある(※永久保証なので修理は無料だけど)
価格が5000円ほど高くなる


【メンズ編】Photon、Swath、Ruler、Motoの4モデルを選択して紹介する理由

バートンの中でも最上位モデルと言われている2つのモデル、IONとSLXがあります。さらにその下には、Tourist、Driver Xというモデルもあるのですが、ここではすべて上位モデルを細かく紹介しません。
というのも、そもそもこのような上位モデルを購入しようと考えている人は、このような一般ユーザー向けのコンテンツなどチェックしない可能性があるだろうし、さすがにブーツに6万、7万も支払う人はごく少数のマニアな方かな、と思うのです。

あと、高いブーツだからと言って、ライダーのようなレベルの上級者が必ずしも、好んでチョイスするわけでもないのです。
実際、僕の周りにいるライダーたちは、IONは固過ぎるので好きになれない、という人もいます。(※彼らはメーカーなどからスポンサード受けているプロたち)

一方で、記者が住むウィスラーでは、バックカントリーライダーなどに、IONを好む傾向があると思いました。
たまたまランチの時、偶然にラウンドハウスに入るとビデオスター・ライダーに出くわすことがあります。各ライダーがどんなブーツを履いているかチェックするのですが、大抵、みんなIONだったりします。
「あっ、クレイグ・マクモリス(※マクモリスの兄)だ。IONを履いているのかあ。マーク・ソラーズもやっぱり、IONかあ」という具合です。

バートンのメンズ・ブーツは9モデルあるのですが、以下のように表にしてみると、その価格帯やスペックなどが理解しやすくります。

モデル名Step OnBOASPEED ZONEシューレース(靴紐)ライナーレベル 
SLX××〇 ¥79,200×Life+ Liner
ION〇 ¥69,300〇 ¥72,600〇 ¥66,000×Life+ Liner
Tourist××〇 ¥66,000×Life+ Liner
Driver X××〇 ¥57,200×Imprint 3
Photon〇 ¥58,300〇 ¥58,300〇 ¥51,700×Imprint 3
Swath〇 ¥53,900〇 ¥50,600〇 ¥47,300×Imprint 3
Kendo〇 ¥50,600××〇 ¥46,200Imprint 3
Ruler〇 ¥46,200〇 ¥46,200〇 ¥40,700× Imprint 2
Moto×〇 ¥36,300〇 ¥26,400×Imprint 1
※今回、この特集記事で紹介するブーツは、青地のモデルです。

まずブーツのインナーとなるライナーレベルを見てほしいのですが、6,7万円台の高級ブーツは、Life+ Linerを使用しています。個人的には、このインナーだけでも買いたいくらい魅力のあるものだと思います。丈夫だし乾きやすいので。

ION(アイオン)は人気ブーツなので知っている人も多いと思いますが、SLX(エスエルエックス)というのは8万円近くもする超エリートブーツです。バートンブーツの中では数少ないアウターが2ピースになっています。ともかくインナーからソールまですべて高いものを使用しています。仮にバートンからスポンサーが付くようなミラクルな出来事あり、「自由になんでも選んでください」と言われたら、「SLX」と叫んでしまいそうですが(笑)。まあ、この企画では却下ですね。

Tourist(ツーリスト)は、スピリットボード愛好家のようなブーツなので、好きな方、買ってください。

Driver X(ドライバーエックス)は、良いブーツだと思います。だけど、イメージ的には、パトロールとか雪山で働く人のための上位モデルという感じ。なんかフリースタイル感が弱く、おじさんっぽいと言うか…。まあ、僕自身、完全におじさんなんだけど、もうちょっとフリースタイルも楽しみたいという意味で、このブーツはなんとなく重たい印象があります。あくまでも印象の話でブーツ自体が重いわけではないですが、どっかこの業界の社長さんとかが使っているようなイメージです。あとは、先におすすめしているBOAモデルがないので、却下です。

Photon(フォトン)は、ヤバいブーツですよ。僕も2シーズン使っています。あとで、たっぷりご紹介しますね。
Swath(スワス)は一見するとフォトンと似ているけど、違う点もあります。

Kendo(ケンドー)は、カッコいい!このカテゴリーがあるというも、さすがバートンなんですがシューレース(靴紐)ブーツなので、却下。

Ruler(ルーラーは、響きからして元祖ベストブーツですね。かつてのルーラーの栄冠はやや弱まったところもありますが、こちらも後ほどたっぷりご紹介。

Moto(モト)って、これからスノーボードを本気で始める友人には紹介したくないけど、シーズンに10回未満しかいかないサンデーボーダーには絶対ほしいコストパフォーマンスモデル!

ということで、これから気になる4モデルをご紹介していきましょう。

迷わず行けよ、行けばわかるさ!Photon絶対おすすめの理由

ほぼ結論に近いという気持ちもあるのですが、僕個人としてはPhotonが一番いいと思います。
価格の面で、ちょっと高いかな、という方もいるかと思います。
だけど、実際に使ってみれば、その良さがわかるでしょう。
まさに、「迷わず行けよ、行けばわかるさ!」という境地です。

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そもそも僕がPhotonに辿り着いた理由は、同じようなスペックだったImpelial(インペリアル)の影響が大きいです。
2、3シーズン前、バートンはほぼ同じ仕様で、PhotonとImpelialをリリースしていて、違いと言ったらスピードゾーンかBOAかの違いしかありませんでした。

Impelial:スピードゾーンしかなかった
Photon:BOAしかなかった

しかし、昨シーズンにImpelialは消滅し、その代わりPhotonにBOAモデルを加えて、スピードゾーンモデルを登場させたのです。
元々、僕はImpelialを使用していたので、「インペリアルがなくなったのなら、仕方ない。フォトンのスピードレースタイプを買うか」なんて、考えていたのですが、カナダのウィスラーって、BOA全盛だからスピードレースタイプが見つかりませんでした。というのも、北米や欧州でも、今や紐やスピードレースよりもBOAの方が人気なんですよ。
そこで、「BOAでもいいかなあ、やっぱり長年馴染んでいるスピードゾーンかなあ…」とちょっと悩んでいたところ、たまたまアンナ・ガッサーが自身の使用用具を説明している動画をチェックしたのです。すると、「BOAが絶対いい!」みたいなことを言っていたのです。こんなトップ・コンペティターでもBOAを推すなら、間違いないな、と決心しました。
実際使ってみると、ヤバいくらい良かったのです!
先にも紹介しているけど、簡単に脱着できるし、何より微調整が楽なので。

さらに昨シーズン、春頃になると当初、買いたかったPhotonスピードゾーンをショップで発見。ちょうど、シーズン直前で買ったフォトンBOAが、へたって来たので買ってみました。すると、長年愛用して来たスピードゾーンですが、意外にBOAよりも調子よくなかったのです。
最近、ちょっとうまいワインを飲んだら、もう安いワインを飲めなくなっちゃうような気持ちを味わったのですが、その感覚に似ていますね。

ちょっと能書きが長くなってしまって恐縮ですが、具体的にPhotonの良いところをご紹介していきましょう。

フレックスがミディアムなので、硬過ぎず柔らかくもなく最適です!
僕が大好きなカービングも楽しいし、サイドヒッツのジャンプもOKです。パウダーも楽しいですよ。
何よりすぐに馴染むのがいいですね。よくブーツを買うと、最初の3日間ほど馴染みのに苦労すると言われますが、フォトンはそんなことなかったですね。まあ、バートンブーツが全般的にこういう傾向があり、逆にデメリットとしてはへたりが早いということだと思います。

インナーの保温性、フィット感もなかなか良いと感じました。ただ、ちょっと残念なのは、この良さが長く継続しないことです。50日過ぎたあたり、もう限界かい?って思うほど、へなっちゃいました。だけど、毎日履かずにしばらく時間を置くと、ちょっとは復活するので、僕のように毎日、雪山に行かないような人は問題ないでしょう。

あと好きなのは、靴底のソールです。ビブラムは、調子いい。
怖いアルパインエリアをトラバース歩きする時にも活躍するし、ランディングで膝を守るクッションもあります。

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ブーツ代金、5万8千円出せる人なら、買っときなさい!と伝えたいです。
特にこれから、スノーボードを真剣に初めて、良いブーツがほしいという気持ちが強い人はおすすめです。
ブーツは、スノーボードのギアの中でも命です。ブーツが調子良ければスノーボードが超楽しくなります。
だから、最適なサイズで「キツい」とか「痛い」とか思うブーツは履かないでほしいのですが、ともかくちょっと高いけど良いブーツを買っとくに越したことないですから。超おすすめです!

フリースタイルに気持ちがかなり寄っている人はSwath

これからバートンのブーツを買おうと思っている人で、ちょっと高くても良いブーツがほしい、という方は、スワスも1つの選択肢になります。
仕様しているライナーーは、先に紹介したフォトンと同じ。フレックスも同じミディアムです。
価格帯もかなり近く5万円台なのですが、スワスの方が安く購入できます。

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じゃあ、違う点はどのへんでしょうか?

まず、バートンのブーツの中では、あまりない2ピース構造。上部と下部に分かれていることで、足首が動きやすいと言われています。
また、細かい部分ですが、ソールもフォトンと違って、DynoBITEです。バートンのカタログによると「つま先とかかとにラバーパッチを配置してトラクションと耐久性を強化するとともに、軽さとクッションを追求した~」とあります。

正直、僕の周りにスワス使っている人がいなくて、僕自身使ったことがないのですが、よりフリースタイル向きのブーツだと言えます。
なぜなら、先に伝えた2ピースで足首が動きやすいこと、また軽いこと。さらにクッションを追求したソールであることなどから判断できます。

バートンのカタログ説明でも、フォトンとスワスの用途(※バートンではTerrainと表現している)は1点しかありません。それは、フォトンには、オールマウンテン&パークに加えてバックカントリーもあることです。つまり、スワスにはバックカントリーだけがなく、あとのオールマウンテン、パークという部分では共通。
このへんの用途からも、スワスがよりフリースタイル向きであったり、パーク向きであったりすることがわかります。

スノーボードをこれから本気で楽しみたい。特にフリーランよりもパークとかやってみたいんだ!そんなフリースタイルに気持ちがかなり寄っている人は、ぜひSwathをおすすめします!

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オールラウンドに優秀な地球上で最も人気のブーツRuler

ちょっと大げさなタイトルを付けてしまったかもしれないけど、ルーラーっておそらくこれまでスノーボードという歴史がスタートしてから、世のスノーボーダーたちが最も使用して来たブーツではないでしょうか。そういった意味では、まさにオールラウンドに優秀な地球上で、最も人気というのも間違っていないかな、と思います。

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自分の記憶では、すでに90年代には販売していたと思います。ショップでは、まだバートンの他にエアーウォークとかノースウェーブしかまともなブーツがない時代から、ルーラーは優秀で当時のスノーボーダーたちに愛用されていたイメージがあります。アイオンとかよりも先輩のブーツで、アイオンが出て来てからルーラーは、だんだんと下のモデルに追いやられて来た感があります。
それでも、今でも多くのスノーボーダーに愛用されているブーツです。

私は冬場、ウィスラーのスノースクールでインストラクターをしているのですが、その時にも生徒さんでルーラーを使用している人をよく見ます。レンタルで借りているだけだったりするのですが、「このブーツ、調子いいので買って帰ろう」という人もいるほどです。

先に紹介しているフォトンやスワスが5万円台に対して、ルーラーは4万円台で買えるというのも魅力的。
それでは、ルーラーはフォトンと比べて、どのへんが劣りますか?と言えば、ひじょうに微妙なところです。

1つはインナーレベルが1段階下であること。
あとは、ソールがビブラムでないことなど。
カラーはブラックしかないところが、魅力を下げていると言えますが、逆に言えばベストセラーの宿命かもしれません。

フレックスはミディアムで、カービングターンが大好きな方、サイドヒットでジャンプを楽しみたいオールマウンテン派にも最適!
特に子持ちで、本気でスノーボードにお金を掛けられないというお父さんから、これからスノーボードを始めたいけど良いブーツがほしいというビギナーの方にもおすすめできます。

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サンデーボーダーと初心者の味方!Moto

Motoというカテゴリーがあるのは、バートンがリーディングブランドたる所以だと思います。
そもそも、個人的に友人に勧めるブーツとして、Motoはあり得ないと考えます。
しかし、以下のような条件ならどうでしょう。

①できる限り安く良いブーツを買いたい
②そもそもスノーボードを楽しめるかどうかわからない。おそらく続けたいので、レンタルでなくブーツを買ってみたい
③仕事が忙しいので年間10日も滑りに行けないと思う。でも、スノーボードをやってみたい!

そんなサンデーボーダー的なタイプの方には、ぜひMotoをおすすめします。

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BOAで36,300円、スピードゾーンタイプなら、なんと26,400で購入することができます!
ライナーのレベルは一番下でImprint 1なんですが、熱反射テクノロジーが体温を反射し温かく快適に雪山を過ごす力を持っています。
ソフトで自由度が高く、超軽量でクッションの効いたアウトソールが雪面からの衝撃を全て吸収します。
ひじょうにコストパフォーマンスに優れたブーツだと思います。

正直、お友達にはもうちょっと高いRulerを勧めたい気持ちもあるのですが、やはりMotoというエントリーユーザー向けのブーツも大事だと思います。
BOAのカラー、キャメルとブルーは低価格のブーツとは思えないほどのカッコ良さ!デザイン性の高さも感じます。

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【ウィメンズ編】Photon、Swath、Ruler、Motoの4モデルを選択して紹介する理由

バートンの女性用のブーツは、5モデルあります。
ちなみに女性用だからと言って、男性が使えないわけではありません。足サイズが小さい方は、女性用から選んでいるケースもあります。

最も効果なサプリームは、雪山で働くような方が選ぶような高性能で、また気軽に使えるBOAモデルがないので、ここではカットします。
BOAモデルがあるリチュアル、フェリックス、ライムライト、ミントから考えていきましょう。

フェリックスは、バートンの女性用の中では、硬めのブーツです。カテゴリー的には、オールマウンテン、パーク、バックカントリーとなっていますが、カービングをしっかりとやりたいような女子にもおすすめします。

インナーは上位モデルのImprint 3、あとソールはグリップ力が抜群に高いVibram®。インストラクターのように、雪山を歩く機会が多い方にも良さそうですね。

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リチュアルは、先に紹介したフェリックスと近い価格帯のブーツですが、ミディアムフレックスでよりフリースタイル向けだと思います。
ウルトラウーブン素材のシームレスな構造が耐久性に富んだパワフルなサポートを提供します。さらに山をクルーズするときにも攻めるときにも必要な耐水性も備えています。

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また、それより下の価格帯のライムライトは、同じくミディアムフレックスのブーツで、Imprint 2のインナーということでより安くなっています。こちらのモデルは、次の項目『BURTONブーツの伝道師!橋本ミッチャンのおすすめはライムライト』で、改めて深堀していきます。

一番下位モデルのミントは、低価格で柔らかいブーツなので、これからスノーボードを始めるようなエントリー層向けにおすすめです。
長くスノーボードをすることを考えたら、もうちょっと上のモデルが良いかもしれませんが「とりあえずスノボしてみよう!」という方にはいいと思います。レンタルのブーツはあまり良くないケースも聞くので、レンタルを選ぶよりもミントを買ってしまった方が、快適に上達できそう。
ちなみに、ミントにはスピードゾーンとシューレースタイプもあり、靴紐を締める作業を厭わないなら、24,200でブーツを購入できます!

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モデル名Step OnBOASPEED ZONEシューレース(靴紐)ライナーレベル 
Supreme〇 ¥60,500Life+ Liner
Ritual〇 ¥53,900〇 ¥50,600Imprint 3
Felix〇 ¥53,900〇 ¥49,500Imprint 3
Limelight〇 ¥42,900〇 ¥40,700〇 ¥38,500Imprint 2
Mint〇 ¥36,300〇 ¥26,400〇 ¥24,200Imprint 1


BURTONブーツの伝道師!橋本ミッチャンのおすすめはライムライト

正直、記者は30年以上バートンのブーツを使用して来ましたが、メンズモデルを使用したので、ウィメンズのモデル名を聞いてもイマイチわかりません…。
そこで、長年バートンのライダーとして活躍し、ソルトレイク五輪ハーフパイプ日本代表として輝かしい成績を残し、これまでKIRARA KAMP(http://kirarakamp.jp/)の代表として、数多くのジュニアを育成して来た橋本ミッチャンにおすすめのバートン女性用ブーツをお聞きしました。ミッチャンは、現在もBURTON RIGLET SNOWBOARDINGでキッズの支援も行っています。

「シーズン滑走日数30日ぐらい、フリーランを中心にジャンプやパウダーなどいろいろ楽しみたいという方は、ライムライトがお薦めです。
BOA一つで簡単装着。ランチ時に一度脱ぐのもストレスなくできます。シェルもやわらかいので疲れにくく夕方まで楽しめると思います。

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硬いバーンでのカービングや、ビックマウンテンを高速で滑り下りるようなアクティブな滑りが好きな人には、リチュアルがお薦めです。
デュアルゾーンBOAでしっかりフィット、レスポンスもいいです。

私は、ここ2シーズンは、ウィメンズ Burton ライムライト Step On®ワイド スノーボードブーツを使用しています。
スクール運営中レッスン&隙間練習に慌ただしく時間が過ぎるので、着脱しやすい、疲れづらい、快適の3拍子揃ったライムライトは最高です。
Step On®のレスポンスにも十分応えてくれるブーツです」

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このコメントをいただいた後、「ミッチャンのような方は最上位モデルではなくライムライトを使用していたとは、ちょっと意外でした」と伝えたところ、以下のような返答もいただきました。

「ライムライト、大好きです(笑)。選手の時から、カチカチに硬いブーツよりも遊びのあるブーツが好きです。BOAは楽ですよね(笑)。つい最近までヒモで頑張ってましたが、今ではすっかりBOAです」

とのことでした。

最後のアドバイス

一般の人は、プロや上級者はブーツモデルの中でも上位を選んでいるようなイメージもありますが、僕の周りのライダーさんを見ても、意外に柔らかめのブーツを好んでいたりします。
あくまでも各ライダーの好みなので、トッププロでも真ん中あたりの価格帯のブーツを選んでいる人もいるとうことです。

ようは使用条件や好みにもよるので、雪山で仕事をする人やバックカントリー行く方なら、高いレベルのブーツを選ぶ人もいるでしょう。
また、高級なブーツを使用することで、スキー場でアドバンテージを高めたいというユーザーさんもいると思います。
逆にメチャクチャにフリースタイルうまいライダーが、まるで初心者が好むような柔らかめのブーツを選ぶこともあるでしょう。

先にも伝えたけど、僕自身はフレックスの好みからやや固めのフォトンを使用しています。
ミッチャン同様にBOAの良さに慣れてしまったので、BOAモデルです。
また、細かい点ですが、フォトンのソールのグリップ力良いVibram®も好きなところ。

ということで、みなさん値段に惑わされず、あなたが一番好きそうなモデルを選んでください。
あとは、ショップに行って履いて確かめのが一番です!

※こちらで紹介した商品写真のすべては、Burton公式のオンライン・ショッピングページに繋がっています。気になるブーツがあったら、ぜひクリックしてショッピングを楽しんでください。

この記事を書いた人・飯田房貴
1968年生まれ。東京都出身、カナダ・ウィスラー在住。
シーズン中は、ウィスラーでスノーボードのインストラクターをしており、年間を通して『DMKsnowboard.com』の運営、Westbeach、Sandbox、Endeavor Snowboards等の海外ブランドの代理店業務を行っている。日本で最大規模となるスノーボードクラブ、『DMK CLUB』の発起人。所属は、株式会社フィールドゲート(本社・東京千代田区)。
90年代の専門誌全盛期時代には、年間100ページ・ペースでライター、写真撮影に携わりコンテンツを製作。幅広いスノーボード業務と知識を活かして、これまでにも多くのスノーボード関連コラムを執筆。主な執筆書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書 』『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。
今でもシーズンを通して、100日以上山に上がり、スノーボード歴は37年。
スノーボード情報を伝える専門家として、2022年2月19日放送のTBSテレビの『新・情報7daysニュースキャスター』特集に、また2022年3月13日に公開された講談社FRIDAY日本が「スノーボードの強豪」になった意外な理由にも登場。
インスタ:https://www.instagram.com/fusakidmk/
ツイッター:https://twitter.com/dmksnowboard


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