【特集】今、アツいライダー10人

今、世界のプロ・スノーボーダーたちの中で最もアツいライダーというのを勝手ながらセレクトしてみた。
ここで紹介するライダーたちは、一般には馴染みがないかもしれない。だけど、スノーボードのシーン、コアな世界ではかなり噂になっているライダーたちだ。
「最近のライダーって、どんな人が活躍しているのかわからないなあ~」という人にもオススメの特集。

アツいライダーの条件

そもそもアツいライダーとは、どんな存在か?
あくまでも個人的な見解だが。

①無名だが光るものがあり、ギラギラした存在。まさにこれから台頭していくようなライダー。
②スノーボードに精通したファンを唸らせるような存在。そこには競技でジャッジメントできるような技の高さや回転数ではなく、スノーボーダーならでは理解できる「奥深いスタイリッシュ」さがある。

選考にあたり協力してくれたのは、ウィスラー在住の薬師寺亮(やくしじ・りょう)。
彼はウィスラーに来る前には日本のスノーボード・ショップで4年働いていた。
ウィスラーでは、普段フリーライディングを楽しんでいるが、パークでの新しいムーブメントも察知。その流れが「そもそもどんなライダーから来たものなのか?」そんなことも考えていて提言してもらったことがあり、これまでリリースしたDMKコンテンツにも役立たせてもらった。
そして今回の企画で選んだライダーは、彼の助言が大いに役立っているということで、リョウくんにスペシャル・サンクス!

オリンピックは、多くの人にスノーボードを知ってもらうきっかけを作ってくれたけど、スノーボードの持つ本来の魅力を狭める結果になっていないだろうか?
もし、スノーボードがオリンピック競技になっていなかったら、今よりも人々に大きな影響力を持つスポーツにはなっていなかったかもしれない。だけど、おそらくもっと深く僕たちはスノーボードの持つ本来の魅力に迫ったのではないだろうか?

ここに登場する10人のライダーたちの多くは、オリンピック競技からは外れた存在だが、スノーボードのカルチャーシーンを深めてくれるような存在だ。
彼らには、すでに多くのファンがいて、彼らの配信するインスタには世界中のスノーボーダーたちが高い支持を受ける。すでに東京ドームの観客数よりも多いフォロワーを持つ者もいる。そして、一般的には知られていないが、海外のスノーボード・メディアには認められいるようなライダーたちだ。
スノーボードのプロの世界は、滑りのうまさだけではない。
彼らのファッション、生き様など含め、彼の持つ独特な匂いに僕たちは引き込まれるのだろう。

YUNG DOLI

Yung Doli(ヤングドリ)、本名はLucas Baume(ルーカス・ボーム)はスイスのラークスをホームにしているライダーだ。
元々、ハーフパイプの選手で、テクニシャン。
彼のファッションは、80年代を意識した明るさで、また履いているズボンはとてつもなく太い。90年代に流行した袴タイプの裾の太さではなく、アリババ世界ような太もも部分のダボダボが強調されている。
今、世界を注目している新鋭歌姫、ビリー・アイリッシュもかなり緩めのファッションと奇抜なカラーを好むように思うが、ヤングドリにも似たようなファッション感を感じる。
スタンスは狭めでノーズとテールが長く見える。そこをうまく利したプレス系の技も印象的。
リョウくん曰く、「ウィスラーのパークでは、だいぶ彼に影響された人が多い」とのこと。
そう言えば、シーズン中、エメラルドチェアで並んでいると、ヤングドリっぽい連中がいたことを思い出す。

現在インスタフォロワー数:4.2万人

ZEB POWELL

ゼブ・パウエルは、元々はスロープスタイルの選手だが、彼を有名にしたのはなんと言ってもX Gamesのナックル対決(Knuckle Huck)だ。
彼は、抜群に高い身体能力でデビュー戦で金メダルを獲得した。

その活躍を予想をしていたRed Bullはさすが!すでにこの大会でRed Bullステッカーを貼ったヘルメットを使用している。レッドブルやモンスターがスポンサーに付くことは、プロ・スノーボーダーにとって大きなステイタスだ。
この大会の後、彼に多くの人たちが注目するようになった。今でも彼の驚くべき身体能力に世界のスノーボーダーが驚いている。
二十歳のラバーマンは、スノーボード界にまったく新しい動きを示してくれた。

現在インスタフォロワー数:9万人

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Thanks for filming @tophaloaf

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KEVIN BACKSTROM

ケビン・バックストロームは、この10人の中にあって最も有名なライダー。知られているという点では、この特集記事にはそぐわない部分もあるが、最近もあいかわらずヤバい動きを見せているので選ばせてもらった。

彼の活動メインは、トア・ランドストロームと始めたムービープロジェクト、Beyond Medals。
主戦場としては、バックカントリーが多く、スタイリッシュなジャンプやパウダーターンを見せてくれる。
Beyond Medalsでは、ケビンのクライマックスの動きを拝見できるが、最近のインスタの投稿を見ると、彼の普段着の滑りがシンプルでスタイリッシュだ。

グラブをする時は、とことんカッコ良いが、グラブをしないトリックも好む。しかも、これもとことん渋いのだ。
ただドカーンとサイドヒッツを飛んでいるだけの映像もあり、おもしろい。彼のスノーボードのカッコ良さに対する思いが伝わって来るようだ。
まさに今回の企画の主題、オリンピックメダル(Medals)を超えた(Beyond)動きだ。

現在インスタフォロワー数:10.3万人

ARTHUR LONGO

アーサー・ロンゴは、王道と言えば王道。フランスを代表するプロ・スノーボーダーでソチ・オリンピックにも出場。そういう意味では、先のケビンバック同様に、この企画にはそぐわないかもしれ…、が!みんな彼の魅力知っている?
おそらくは、意外にアーサーのスノーボーディングを知っている人はいないだろう。

バックカントリーを攻める本格派だが、意外に渋い動きもしている。
サイドヒッツをメインに撮影したSide Hits Euphoria(直訳→サイドヒッツ幸福感)というムービーもリリースしているのだ。
思わず「膝を打つ!」
パウダーのライディング、圧雪したところでのカービング、パークでのトリック。
どれもスノーボーダーにとっては、おいしいセクションだけど、サイドヒッツは一番のご馳走ではないだろうか?
スキー場のナチュラルな利用して、スノーボーダー同士がサイドを攻めまくると、自然に成長していくサイドヒッツ。ここを飛びのは、どこよりも楽しいことは、スノーボーダーなら知っているハズ。
そして、アーサーはそこを「まーず、超うまく滑るよ!」
幼少の頃からスノーボードをして、お父さんはカメラマンもやっていたから、このようなスタイリッシュなライダーに成長したのだろう。

現在インスタフォロワー数:10.3万人


MIKE RAVE

マイク・レブは、どデカい豪快なジャンプとか見せるわけではないけど、細かい動きがスタイリッシュ!
かつてスノーボード界には、それほど豪快なトリックを出すわけではないけど、スタイリッシュさで同業者を唸らすライダーがいた。例えば、古くはブライアン・イグチとか、ハーフパイプの方ではトッド・リチャーズとか。
マイクの放つノーグラブでのバックサイド・シフティは、かつてのイグチを思い出すスタイルを出す。
また、トッドはかつて「パークのおもしろさは、サイズではない」と言っていたけど、マイクのスタイルにも通じるようだ。

マイクは、ストリートもやるし、バックカントリーもやる。そして、パークの映像も披露するし、スケートも見せる。
彼を一言で形容するなら、全力で横乗りを遊ぶライダー。彼のライディングは、FUNな要素に満ちているのだ。そんな雰囲気が、VolcomやCAPiTAのような業界きってのカンパニーがスポンサードする要因だろう。

現在インスタフォロワー数:3.5万人

SEAN PETTIT

ショーン・ペティットは元々プロ・スキーヤーで、そのダイナミックなライディングはNo Fearと恐れられていた。(以下、プロ・スキーヤー時代の作品)

主にバックカントリーで映像を残しているが、フリーランがハンパないうまい!そして、スケートもうまいのだ。そんな魅力的なアスリートだけに、Red Bullのスポンサーが付いている。

そして何よりファッションが80年代で昔の感じをうまくだしているところも彼が支持を受ける要因だろう。
ちなみに彼が現在使用するK2の板もビンテージ感満載である。

現在インスタフォロワー数:9.3万人

JAKE KUZYK

ジェイク・クジィックは、バンクーバー出身のライダー。ストリートとバックカントリー、両方のフッテージを残す。
ひじょうにスタイリッシュなフリーライディングをベースから、軽い乗りのイージートリックを噛ます。一見すると彼のライディングは、万人受けするようなインパクトを与えないかもしれないが、そんな謙遜な姿に魅力を感じる玄人もいる。
スノーボードだけでなく、スケートにも力を注ぐ。

何より彼を有名にしたのは、おそらく業界では唯一人だけ、同性愛者であることをカミングアウトしたこと。(以下、ゲイであることを伝えるTORMENTウェブサイト)
https://tormentmag.com/jake-kuzyk-pride-interview/
もしかしたら、繊細な横乗り技術は、ゲイであることが要因になるのかもしれない。

現在インスタフォロワー数:2万人

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@littleyogurtbottle @vanssnow

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DANYALE PATTERSON

ここから2名は、女性ライダー。
まず始めに紹介するのは、過激な女子ストリート・クルーと言われるTOO HARDのチーム・リーダー、ダニエル・パターソンだ。
女子でストリートのレールをトランスファーしていたり、かなりエグい動きを見せる。
一見するとピンクなウェアを着ていて女性的な印象なのに、やることはデンジャラス!そのギャップがたまらない。
日本人の女子ライダーをチームに入れたりして、知名度が上がることに献立。
さながら90年代の日本の女子リル軍団を率いた上田ユキエ姉さんのような存在か。

JILL PERKINS

女性ライダー2人目は、スノーボード界最高の名誉、SNOWBOARDER AWARDSで最優秀女性ライダー賞を獲得したジル・パーキンスだ。
男性ライダーも思わず惚れてしまいそうなスノーボード・スキルの高さ。女性ライダーを超えてしまった女性という感じ。
かつての男子顔負けライダーとしては、ジェス・キムラがいたが、ジルはライディングのいかつさとは裏腹になかなかキュートな容姿だ。(※ジェスさんが決してブスと言っているのではく、雰囲気の話です)
スケートもハンパなく、かなりボーイッシュな印象も。ジブのイメージも強いけど、パウダーカーブでも魅了する技術も持つ。
ぜひ、フォローしてほしいライダーだ。

現在インスタフォロワー数:3.1万人

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Dreamland 🤍🖤@dakine_snowboarding @electric_snow • p @voegs

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CONRAD YAMAMOTO

ここまで世界から9人のライダーをセレクトさせてもらったが、最後はぜひ日本人ライダーを入れたい。そんなことでリョウくんに相談したら、
「日本人ではDirty Pimpですかねー!若手のジバー集団が熱いです!」
確かに。しかし、DPはうまくてカッコ良いライダーばかりで、この選出が難しい…。そんな時、またリョウくんの声が聞こえて来た。
「個人的には、山本コンちゃん!ニセコで何度か会ったことがあるので、期待しています!」
ということで、今回の企画の立役者、薬師寺 亮の特別推薦で、山本コンラッドに決定!!!

「確かお父さんかお母さんがニュージーランド人で、小さい時からニセコで滑っているので、板にかなり乗れています」
そんな推薦メッセージだが、確かにうまい!

以下は、2018年夏のフッドの映像だが、この時すでにスムースで安定感抜群!

そして、以下の動画は最新シーズンでのライディング模様、サロモンのPV。
このスタイル、間違いなく国内に留まらず世界配信されていくだろう。まさにこの企画の趣旨、アツさが伝わって来る。
とても楽しみなライダーだ。


今回の企画、楽しんでいただけたでしょうか?
もし他に、あなたの知っているアツいライダーいたら、教えてください。
「こんな若手ライダーがいますよ」「最近はこんなトリックも来ています」「新しいファッションです」
などなど、メッセージいただければ、ありがたいです。

info@dmksnowboard.com

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