國武大晃が、日本代表のトレーニング中のサースフェーにて、とんでもない大技をメイクした。
なんと、フラットスピンでのバックサイド1800!!!
いわゆる斜めと縦を足すコーク系のスピンの高回転は、それもそれで相当難しいことに変わらないが、回転数ということではフラットに回す方が、とてつもなく難しい。
おそらく、やっている本人とっては、もの凄く遠く感じるスピンに違いない。
試しにあなたも布団の上で、斜め前回転で柔道のような受け身を取ってほしい。
おそらく、頭をゴロンと前に垂れるようにするだけで、メイクできてしまう。
一方のフラットスピンは、相当に体力、筋力を使ってしまうのだ。
1800というとてつもない数字、改めて整理していおきたい。
1800÷360(1回転)=5回転なのだ!
人類は、そこまで回すことができるのか!と思わず叫びたくなるような数字だ。
まさに、國武が使用するボードのようにNOBADY、誰も成し遂げられない世界のよう。
以上、フラットで回すことだけでも、相当凄いのだが、もっと凄いことはここまで回して着地で踏ん張ることかもしれない。
というのも回転技の場合、そのままその方向で惰性で回り続けないように、その手前である180度のところで、回転を止める動き、もしくはシャフルと言って逆回転を加えて、着地に合わすような動きが必要になるのだ。
しかし、今回、1800もの回転をした國武には、途中で止めるような余裕はなく、「ともかく5回転」という動きを優先させているように見受けられる。
結果、着地の瞬間にはズトーンとスピン方向に身体がよじれてしまう。
國武は、着地の際に起きたとてつもない5回転の反動を、上半身をかぶせるようにして、受け止めているように見える。
まさに強靭な肉体。おそらくサイボーグのような体軸があるに違いない。
この技を大会でメイクすることができれば、それだけでも相当なインパクト!國武はこの1800により、表彰台に乗る特急券を得たような心境であろう。本人は、「3年前にもメイク寸前までいった」と語っているが、いわゆる3年越しの1800への愛は遂に実ったである!
今季は、この新兵器を引っ提げて、ワールドカップという舞台で暴れまくることを期待したい。