衝撃!!GNUとThityTwoがニコラス・ミューラーとの契約終了宣言!

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スノーボード業界に激震が走った!
長年、スノーボード界に君臨し、世界中に多くのファンがいるプロ・スノーボーダー、ニコラス・ミューラーが、GNUとThityTwoから衝撃の契約スポンサード終了の宣言をされたのだ。

We will no longer be sponsoring Nicolas Müller. We wish health and happiness to one of the best to ever do it. Thanks for many beautiful times.
(私たちは、もうニコラス・ニューラーとのスポンサードをしません。健康と幸せを願っています。 多くの美しい時間をありがとう。/GNU Snowboards)

Nicolas Muller is an amazing snowboarder. 32 and Nicolas have parted ways and we wish him the very best.
(ニコラス・ミューラーは、素晴らしいスノーボーダーです。32とニコラスは別れました。これからの彼の幸運を祈っています。/ThirtyTwo)

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ニコラス・ミューラー解雇の真相

このメーカーからの解雇通告ともとれる「もうスポンサードしない宣言」、そのリリースはGNUが昨日、そしてThisyTwoは4日前にインスタで告知した。
両SNS共に書き込みができないため、その理由を多くの人が知りたくて、その憶測が渦巻き、ある業界関係者が多くチェックしているフェイスブック上の書き込みは、この話題で持ち切りだ。

業界最大手のメディア、Snowboarder Magazineは、今のところ静観。
これだけの大きなニュースだが、伝えられない苦しい事情が伺える。

しかし、ヨーロッパを代表するスノーボード・メディアのPresure Snowboard MagazineWhitelinesが大きく取り上げている。特にドイツ発のプレジャーマガジンは、その内容も深い。

まず、多くの人が伝えているのは、ニコラスのスノーボーダーとしての偉大さ、功績、さらに人間性の素晴らしさだ。
プレジャーマガジンでも冒頭に

First off: this is not about Nicolas Mueller being a bad person.(最初に。ニコラスは悪人でないということを申し上げたい。)
と伝えている。

それでは、いったいニコラスが何をしでかしたというのか?2つの大きなスポンサーを失うまでの出来事とは?

それは、ニコラス自身が、ソーシャルメディア上で怪しげなコンテンツを共有してきたことにあるという。
5Gの陰謀から始まり、反ワクチン理論、フリーメーソン、ビルゲイツ、コロナウイルスを否定するジョージソロスなど…。これらのことを24時間後に消えるインスタグラムのストーリーで伝え続けて来たというのだ。
同時に、ニコラスは問題について議論するのではなく、意見が分かれるファンをからかっていた。
しかも、彼はインスタのコメントの中で、反ユダヤ主義のコンテンツさえ共有したという。

早速、そのことを確かめるために、インスタをチェックしてみた。しかし、そのような書き込みを見つけることができなかった。
怪しげなピエロのような画像があり、「これが日曜日の気分」というようなものは見つけたが。おそらくインスタのストーリーだけにアップしていて、すでに問題となった書き込みは消えてしまったのだろう。

そこで、その手がかりを探すために、ニコラスのフェイスブックをチェック。
すると、確かにプロ・スノーボーダーらしからぬ多くの政治色が強い内容の投稿、5Gに関する記事があった。

もちろんプロ・スノーボーダーが、政治などに意見を言ってはいけないハズはない。しかし、ニコラスの書き込みや主張は、どうやらメーカーにとって狂気じみた印象を与えたようだ。それが、今回の解雇騒動に繋がったのだろう。

今後のニコラスの動き

これまでにもプロ・スノーボードの中には、お騒がせ騒動をした人はいた。
ショーン・ホワイトは、酒に酔いつぶれて、ホテルの中で暴れて警察沙汰になったこともある。日本なら確実にナショナルチームから外されそうな事件だったが、彼のスポンサーはこれまで通りサポートし、オリンピックにも参加して金メダルを獲った。
また90年代初めに大会のため日本に来ていたプロ・スノーボーダーの中には、ホテルの中で大暴れして器物破損し、捕まった者もいた。あの時代、「不良ボーダー相手に仕方ない」という風潮もあった。

しかし、今回のニコラスの件は、ソーシャルメディア時代ならではの不気味さを感じさせる。
自分と違う考えの意見を揶揄したり、陰謀論を振りかざしているような投稿は、行き過ぎたのではないだろうか。そもそも様々な主張を自由に飛び交わせる欧米社会の中で、スポンサーから切られれるなんて。あまりにも逸脱した主張で、おそらく多くの人が嫌悪感を覚えたのだろう。
ドイツ発のプレジャーマガジンは、「反ユダヤ主義は受け入れられるものではない」と伝えている。

プレジャーマガジンは、「偉大なスノーボーダーがいなくなってしまった」とも伝えているが、ニコラス自身の功績は消えるものではないだろう。
ニコラスのインスタのフォロワーは10万人を超え、世界中に多くのファンがいて、これからの活躍も期待されている。
他のスポンサー、OakleyとCrab Grabがどんな判断を下すか気になるが、おそらくこれからもニコラスは滑り続けるだろう。
今後はもっとスノーボードにフォーカスしたポジティブな話題を期待したい。



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