ホルダー・ヘルガソン、ストーレ・サンドベックなど豪華欧州ライダーが結集しシーズン開幕を祝った『20th edition of Hintertux Park Opening（第20回ヒンタータックスパークオープニング）』は、雪が降る中、華々しく開催された。
Photo: @monEpic.at
Video: Julian Pintarelli
10月3日から6日にかけて、スノーボーダーやフリースキーヤーたちがタックスバレーに集い、イベントの20周年を祝った。初冬の訪れにより、雪とパークのコンディションは完璧で、シーズンの幕開けには理想的な環境であった。日曜日のみ太陽が顔を出したものの、そのことは全体の雰囲気に悪影響を与えることなく、週末を通じてスノーボードの精神が感じられた。コミュニティの一体感、スポーツへの情熱、そして同じ趣味を持つ仲間との共有する喜びがこのイベントの醍醐味であり、それが長年の伝説的な地位を築いた理由である。
長年にわたり、ヒンタータックスパークオープニングは世代を超えたライダーの集まりとなってきた。Betterpark Hintertuxでは、ギギ・ラフやスティーブ・グルーバーといったスノーボード界の伝説的ライダーが指導するKids Shred Crewから、ルーキーやアマチュア、そしてシーンのトップスターまで、多彩なライダーが顔を揃えた。今年は、ホルダー・ヘルガソン（アイスランド）、ノルウェーの象徴的存在であるストーレ・サンドベック、そして1990年代後半に注目を集めたオーストリアのスノーボードベテラン、マックス・プロツェネダーなどが参加した。多くのライダーにとって、このイベントはシーズン初の雪上セッションであり、最新のボードを試したり、リゾート内を自由に探索したり、日曜日のCanary Cartel Playground Sessionのようなパークセッションに参加したり、新雪を楽しむことができた。また、クレメンス・ミラウアーの新作映画「シュニッツェルタイムII – No Return」の世界初公開も行われ、プログラムは期待通りの盛り上がりを見せた。この映画は真の傑作である。
Werni’s Transfer Games by Quiksilver
ジルバタール地元出身のプロライダー、ヴェルニ・シュトックが主催する「Werni’s Transfer Games by Quiksilver」も開催された。スタイル、エアタイム、クリエイティビティがテーマであり、パークのコンディションは今シーズン初のジャンプセッションに最適であった。チームライダーたちはスタイリッシュなトランスファーを披露し、とりわけレオン・ギュートルとノア・ヴィクトルによる180とスイッチバックサイド180のシンクロパフォーマンスは「最もスティージーなチーム」賞を受賞した。「最高の日だった」とヴェルニ・シュトックは語った。「新雪、素晴らしいパーク、ライダーたちの素晴らしい雰囲気、そして完璧なジャンプ。Betterpark Hintertuxチーム全員に感謝します」。今年の「ベストチーム」賞は、クバ・フロネス（チェコ）、カレ・ヤルヴィレフト（フィンランド）、フランク・ジョビンとトゥルース・スミス（ともにカナダ）からなる国際チームに贈られた。ノルウェーチームのストーレ・サンドベック、トルゲイル・ベルグレム、オイヴィン・キルクフース、フリトヨフ・ティッシェンドルフ、ベンディク・イェルダレンが「ベストテックチーム」賞を獲得した。ニック・ピュンターとホストのヴェルニ・シュトックも「最もクリエイティブなチーム」賞を受賞した。
Metal Battle presented by SANE!
SANE!が主催する第4回Metal Battleは、ヒンタータックス氷河のボトムステーションで開催され、今シーズン初のレールコンテストとして注目を集めた。金曜日に予選を通過したライダーたちが、ジブ界のスターたちと対決し、華麗なトリックの数々を披露した。女子では、スペイン出身のパウラ・ベニートが総合優勝とベストトリック賞をダブル受賞した。男子では、カナダのフランク・ジョビンが際立ったライダーであった。同じくカナダのトゥルース・スミスは「ベストスタイル」賞を獲得し、ノルウェーのオイヴィン・キルクフースは「ハードウェイスイッチバックサイド270トランスファー」という極限のトリックを披露し、観客を驚かせた。「これまでで最も印象的なMetal Battleであったことは間違いない。完璧なコンディション、心地よい天候、素晴らしい雰囲気、そして世界クラスのライディングがこのイベントを特別なものにした」と、SANE!クルーのマックス・グラッツルは語った。
