
オーストリア・フラッハウのアブソルートパークで行われたFISスノーボード・スロープスタイルワールドカップ第3戦は、女子でミア・ブルックス、男子でイーライ・ブシャールが優勝を果たした。
日本人選手は2名が出場し、男子では荻原大翔が3位、木村優斗が10位という結果だった。
女子は19歳のブルックスが1本目に73.25をマークし、そのまま逃げ切り。地元オーストリアのレジェンド、アンナ・ガッサーを抑えて、自身2度目となるスロープスタイルW杯優勝を手にした。ガッサーは72.43で2位、今季ジュニア世界選手権王者のリリー・ダウォーンベイが66.61で3位に入った。
ブルックスはレールセクションでの高難度コンボに加え、ジャンプではバックサイド900メロンからキャブ900テールグラブまでを成功させる完成度の高いランを披露。予選トップ通過の勢いそのままに、決勝でも「勝つべき存在」であることを証明した。
ミラノ・コルティナ五輪ではビッグエア4位、スロープスタイルでは決勝進出を逃すなど悔しい結果に終わったが、今大会が五輪後初戦。現地で開催されたSpring Battleのレールジャム、スロープスタイルに続き、このW杯も制し、フラッハウでの1週間を完全制覇した。
一方のガッサーはこれでW杯通算33回目の表彰台。長年シーンを牽引してきた存在として、地元でその実力を改めて示した。
また、3位のダウォーンベイはランキング首位に浮上。出場していない村瀬心椛(160ポイント)を9ポイント差で上回り、総合争いは最終戦へともつれ込む展開となっている。
男子はカナダのブシャールが1本目に81.11のハイスコアを叩き出し、そのまま優勝。ウォールライドでのフロントフリップから始まり、レールでのテクニカルなトリック、そしてジャンプではマックブッチ・インディからキャブトリプル1620ミュートまでを成功させる圧巻のランを見せた。
2位にはジャッド・ヘンケス(76.91)、3位には日本の荻原大翔(72.58)が入り、荻原はスロープスタイルW杯で初の表彰台を獲得。ビッグエアでの実績に加え、新たな強みを示す結果となった。
ブシャールはミラノ・コルティナ五輪でスロープスタイル13位、ビッグエア14位と苦戦を強いられたが、今大会で大きく飛躍。自身2度目のW杯優勝をスロープスタイルで達成し、「スロープスタイルで勝つのはより価値がある」と語るなど、大きな自信を掴んだ様子だ。
なお、ヘンケスは6年ぶりの表彰台でキャリア4度目のトップ3入り。ベテラン勢の復活も印象づけた。
今大会は2025/26シーズンの第3戦。最終戦はスイス・シルヴァプラーナで3月25日から29日にかけて開催され、男女ともに総合タイトルの行方が決まる。
女子スロープスタイルW杯第3戦結果
| 順位 | 名前 | 国 | ベストスコア | Run1 | Run2 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ミア・ブルックス | GBR | 73.25 | 73.25 | 36.01 |
| 2 | アンナ・ガッサー | AUT | 72.43 | 65.41 | 72.43 |
| 3 | リリー・ダウォーンベイ | USA | 66.61 | 66.61 | 29.51 |
| 4 | テス・コーディ | AUS | 65.46 | 65.46 | 32.08 |
| 5 | メリッサ・ペペルカンプ | NED | 61.78 | 61.78 | 42.66 |
| 6 | ロミー・ファン・フレーデン | NED | 52.35 | 52.35 | 17.31 |
| 7 | ジェシカ・パールマター | USA | 44.20 | 44.20 | 39.03 |
| 8 | レベッカ・フリン | USA | 38.26 | 38.26 | 33.76 |
| 9 | メイラ・ストーカー | AUS | 34.10 | 33.81 | 34.10 |
| 10 | テルマ・サルキパユ | FIN | 33.36 | 28.75 | 33.36 |
男子スロープスタイルW杯第3戦結果
| 順位 | 名前 | 国 | ベストスコア | Run1 | Run2 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | イーライ・ブシャール | CAN | 81.11 | 81.11 | 43.43 |
| 2 | ジャッド・ヘンケス | USA | 76.91 | 49.95 | 76.91 |
| 3 | 荻原大翔 | JPN | 72.58 | 72.58 | 32.55 |
| 4 | キャメロン・スポルディング | CAN | 68.36 | 68.36 | 35.93 |
| 5 | エリック・ユルム | FIN | 67.26 | 43.93 | 67.26 |
| 6 | ノア・ヴィクトル | GER | 65.81 | 65.81 | 40.35 |
| 7 | ドミトロ・ルチキン | UKR | 63.25 | 63.25 | 47.80 |
| 8 | トゥルース・スミス | CAN | 62.73 | 62.73 | 37.05 |
| 9 | バレンティーノ・グセリ | AUS | 59.23 | 59.23 | 28.28 |
| 10 | 木村優斗 | JPN | 58.76 | 58.76 | 29.80 |
| 11 | ニーク・ファン・デル・フェルデン | NED | 57.50 | 57.50 | 37.10 |
| 12 | アレックス・ロトルト | SUI | 41.03 | 41.03 | 36.95 |
| 13 | ブルックリン・デプリースト | USA | 40.60 | 35.63 | 40.60 |
| 14 | エンゾ・ヴァラックス | FRA | 37.26 | 28.68 | 37.26 |
※ベストスコアは2本のうち高得点のランを採用。

