FISがスプリング・ミーティング報告で北京五輪の日程とコロナの対応など発表!

先週、スロバキアで行われる予定だったFIS(国際スキー連盟)のスプリング・ミーティングは、コロナ禍の状況でオンラインに変更。
そこで、今後のコロナの対応や、北京オリンピックのスケジュールなど重要事項が発表されているので、ご紹介しよう。

Park & Pipe decisions and highlights from the annual Spring Meetings (fis-ski.com)

このスプリング・ミーティングは、FISが管轄するフリースタイル部門のミーティングで、スキー&スノーボードのフリースタイル種目、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエア種目に関する協議を行う。

まず北京オリンピックの日程だが、当初の予定よりも2週間延長され、スノーボードは2022年2月2日から15日まで、フリースキーの場合は2022年2月4日から19日まで実行される、とのことだ。

Beijing 2022 programme has been moved up two weeks, and will now run from 2-15 Feb 2022 for snowboard and 4-19 Feb 2022 for Freeski.

2020-2021シーズンを振り返って、FISで開催されたイベントは6000もあったということだが、その内、アスリートとスタッフの間でのコロナ感染報告は、8つの陽性症例しか見られなかった。
通常、ワールドカップなどは、バブルと呼ばれるシステムで、選手、コーチ、関係者などは完全に一般と隔離された状態となる。移動中のバスや会場まで、一般の人とは接触されないように、まるでバブルの中で囲われたように接触がないことから、そう呼ばれている。こうした中で、コロナの感染者数というのは、極めて低かったということだ。

通常のシーズンとは違って多くのワールドカップなどが中止となったが、その中でも急遽、アメリカのアスペンで開催された世界選手権は大成功を収めたとのこと。FISのイベントの中でも最も多くの視聴者を獲得した。

また、ジュニア選手の怪我も減っていて、安全管理という面でも成功したシーズンとなった。

次に来るべきシーズン、2021-2022に向かって、新しい報告がある。
まず、スロープスタイルの日程をできる限り短くするようにすること。これはおそらくコロナ対策に関連することだろう。できる限り国際的なイベントの日程を短くしたいという意向が強いようだ。
一方で、通常、男女のスロープスタイルを決勝戦を同日に開催していたが、別の日にズラして行うようになる。
ビッグエアは、これまで通り決勝は男女で同日の開催する予定だ。

ハーフパイプは、いくつかの国で開催するのが難しい状況にあるという報告もあった。たしかにアメリカのコロラド・エリア、あるいはスイスのラークス以外などで、国際的な標準の大きいサイズのパイプを作るのは難しいという面がある。日本で開催されたハーフパイプ大会も世界標準には届かないサイズであった。FISは、そのへんを改善したい意向だ。
パイプの大会が少なくなると、当然、選手は獲得すべきポイントが得られないので、本来の実力が反映されないケースもあろう。例えば、6回のワールドカップ大会と3回では大きな隔たりがある。本来なら6戦参加できた選手たちが、3回勝負ということになってしまうのだ。これでは実力だけでなく運も左右されてしまうので、そういう流れを克服したいというFISの意図は理解できる。

また、WSF(国際スノーボード協会)とのポイント合意は、最終段階にあるという。WSFはルーキー大会など開催しているが、こうした大会もFISと繋がりがあり、ポイント換算されていく方向だ。
ちなみに世界3大スノーボード大会の1つと言われているX Gamesは、FISとWSFのポイントには繋がっておらず、X Gamesの勝敗は、FISポイントに影響されない。

最後に北京オリンピックの出場に関して、重要事項をお伝えする。
それは、北京出場のための予選期間が2019-2020まで遡って延長されること。この期間で高ポイントを獲得した選手は、オリンピックの出場権が有利に働く。
ハーフパイプで最高の5つの結果ビッグエアで最高の4つの結果スロープスタイルで最高の6つの結果が考慮される。
つまり、2019-2020からオリンピック出場までの各大会の最高の結果が考慮されるので、例えばハーフパイプの選手なら5つの大会で良い結果を出せれば、そのポイントが合算され出場権を獲得できる。

平野歩夢選手の場合には、東京オリンピック出場のために、国際的なスノーボード大会の欠場が続いていたが、北京オリンピックまでに確実にポイントを加算させていかないと、出場することはできない。まさに二刀流の大変さだ。

●関連リンク
FISもミュートグラブの名称変更を示唆!ウェドル・グラブへ
https://dmksnowboard.com/fis-mute-weddle/