クイズ。今季、初めてアメリカでオープンしたスキー場は?
みなさん正解わからないと思うので、お答えします。それは、マサチューセッツ州にあるSki Ward(スキーワード)だ。
いやあ、わからないよね。そもそもマサチューセッツ州が、どこにあるのか想像するのが難しいという方もいるのでは!マサチューセッツ州は、南はロードアイランド州とコネチカット州、西はニューヨーク州、北はバーモント州とニューハンプシャー州に接していて、最大都市はボストン。
そんなところでこの時期にオープンできた理由は、外気温が20度から25度(※華氏-4~77°F度)まで上昇しても雪が積もるように設計された「Latitude 90(ラティテュード90)」システムだ。なんでも2年前に開発されたとか。
えー、気温25度でも雪が作れるって俄かには信じがたい。このマシーン、あの菅平に導入された人工造雪機MND SNOW(フランス製)になんとなく姿が似ているね。
調べたところ、このマシーンメーカーは、カナダのケベックにある。
471, 2e Avenue, local 120
Lévis (Québec)
G6W 5M6 CANADA
P. 418 474-0265
[email protected]
カナダに住んでいるけど、こんなヤバいマシーンがあるなんて知らなかった。さらに驚いたのは、日本の代理店の記載もあったことだ。
Kashima(Our agent in Japan)
Kashiyama Snowtech, Inc.
2066-1 KAMIHIRAO SAKU-CITY NAGANO 385-0002
JAPAN
長野にいるカシヤマさんって…、なんだろう?
調べたところ、1978年、日本初の造雪システムを開発。雪不足の問題を解決し、スキーシーズンの早期開幕に貢献した。その後、市場のニーズに合わせて操作性や安定性を着実に向上させ、スキー場経営者から絶大な支持を得ている。現在では国内シェア80%を占め、1998年長野冬季オリンピックのスキー場にも採用されているというカンパニー。
そんな会社が、ケベックからこのマシーンを導入したということなのか。
ところで、肝心のSki Ward(スキーワード)は、日本のイエティのようにオープン日に盛り上がったのだろうか?
インスタを拝見したところ、それほどでもないようである。イエティのように、仮装したら滑走料金を無料にするとかやったら、盛り上がりそうだけど。
まあ、アメリカはとてつもなく広いからなあ。日本と違って、雪と縁がないところは本当に雪遊びとか興味がない方が多いし、いくらこの時期に滑れたとして全米からスキーヤーが集まるということもない。だけど、この雪作りの写真とか、コースの狭さとか、なんともイエティのような感じだ…。いや、イエティよりもコースが全然短そう。それでも、滑る人がいるというのは、日本、アメリカ共通のカルチャーもあるのだろう。
それよりも、私はケベック製のスノーマシーンが気になる。これがあれば、日本のスキー場でも早期オープンが有効では? 早速、一部のスキー場はカシマヤさんに連絡していたりして!?