ウィスラー伝説のウィンドリップでドン・ウィラーが歴史を継承するジャンプ!

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ウィスラーのブラッコム山の頂上エリアには、ブラッコムグレーシアと呼ばれるところがあるのだが、そこに自然にできたジャンプ台がある。そこはウインドリップと呼ばれるのだが、そこでウィスラーのパークボスと言われるドン・ウィラーが歴史を継承するトリプルバックフリップを決めた。

記者も、この場所で飛んだことがある。あれはたしか、ウィスラー2シーズン目となった91-92シーズンだ。
友人から、ブラッコムにウインドリップという巨大ジャンプ・スポットがあると誘われ飛んだのだが、その浮遊感に驚いた。ブラッコムの頂上付近までハイクして、ウインドリップを一直線に目指し急降下。それはまるでジェットコースターを下り、そこから突然、急に上昇してジャンプするようなものだった。あの時は、おそらく10メートルほどしかジャンプしていなかったが、ともかく飛ぶことに集中して、板をグラブをすることもできなかった。相当、ビビッていた記憶がある。

その年、ウィスラーのローカルライダー小松吾郎、おそらくはまだ当時はハイスクールの生徒だったと思うが、50メートルぶっ飛んだと聞いて驚いた。そう、このウインドリップはともかくスピードを付けるために、できるだけ頂上にハイクすれば、思うだけ飛べるというものなのだ。

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吾郎があとに語っていたけど、あの時、「スピントリックしたから恐怖感をやわらげた」とのこと。
フロントだがバックだかわからないが、彼はスリー回しながら、50メートルもの距離を飛んだのだ。

その翌年だったが、あとで一世風靡するファーストチルドレン(フィルムクルー)が、このウィンドジャンプでぶっ飛んで「オッシャー!」と叫んだのも有名になった。思えば、FCの伝説は、このウインドリップから始まったと言っていいだろう。

そのウインドリップで、歴史を継承するように現在のパーク・ボス、ドン・ウィラーが時代を切り裂くようなトリプルバックフリップを決めたのである。

ウィスラーに来て、興味がある人はぜひ飛んでみるといいだろう。しかし、この場所はゲレンデ内ではあるが、バックカントリーエリアに近い場所なので、万が一、怪我をした場合、レスキュー部隊が遅れることも覚悟しておこう。

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