
朝、いつものようにインストラクターのミーティングルームに行くと、仲間の足元に見慣れたブーツが目に入りました。
「あれ…このバートンのモデル、見たことあるのに思い出せない。
自分が知らないバートンのブーツなんてあるはずないのに、なんだこれ?」
不思議に思って聞いてみると、まさかの答え。
「レディースのサプリームだよ」
なるほど、レディースモデルだから記憶になかったのか!
仲間いわく、レディースだからといってメンズと性能差はまったく感じないとのこと。
普段はメンズの7.5サイズを履き、レディース換算だと9になるそうです。
しかもこのサプリーム、メンズの“SLX”に相当するハイエンドモデルで、バートン最高峰のテックライナーを採用した“最も暖かい”ブーツでもあります。
それでいて価格はメンズよりずっと安かったとのこと。これは確かにグッドアイデア!
さらにカラーもレディース感が強すぎず、男女どちらでも違和感のないデザインでした。
考えてみれば、スノーボードギアの「メンズ」「レディース」という区分は、
ショップの売り場の都合や、ユーザーのイメージによるところが大きいのです。
以前、カナダのブランドの来季モデルチェックに参加したとき、
担当者はこう話していました。
「本来は地球環境のことなども考え、ジェンダーレスで展開したいけれど、ショップ側が“メンズとレディースに分けてほしい”と言うので、レディースを作ることにしました」
そう、売り場が男女で分かれているから、メーカーも分類せざるを得ないのです。
でも実際、これって少しナンセンスですよね。
というのも、女性でも体格が大柄だったり脚力が強い人もいれば、
男性でも小柄で軽量な人がいる。
ギアの性能は性別だけでは決まりません。
だから、足のサイズが合うなら、男性がレディースブーツを選ぶのは全然アリなんです。
仲間は「サプリームはSLXより足首まわりが少し細い気がする」と言っていましたが、
その程度の違いで、他はほぼ同じフィーリングだったそう。
今まで“メンズだけ”を見ていた男性の方は、ぜひレディースモデルにも目を向けてみてください。
選べるカラーが増えたり、価格が安く手に入ったりすることもあります。
もちろん、その逆もしかりです!

