今日は、父と娘の一年に一度のビックイベント「ファーザーズ・ドーターズ・ダンシング・ディ」です。
この時期、毎年、ご近所の着こなし親子を見ながら、いつか自分もこの日がやって来るのだろう、とは思っていましたが、遂にやって来ました。
このイベントは、ウィスラーでも最も高級とされるシャトー・ウィスラー・ホテルで、着こなした父と娘が食事をいただき、ダンスをするというもの。毎年、母の日の前日にぶつけるように開催されるお父さんのためのイベントと言ってもいいでしょう。
欧米諸国で開催されているものか、カナダだけで開催されているものか、もしかしたらウィスラーだけで開催されているものか、よくわかりませんが、ビッグイベントには変わりません。
お父さん40ドル、娘は20ドル、合計60ドルもの費用が掛かりますが、その売り上げは、地元の学校と託児所に渡るボランティア・イベントです。ここでお手伝いする方も無報酬だし、協賛品も地元のカンパニーから出ています。
いざ、出陣!
今回、このファーザーズ・ドーターズ・ダンシング・ディでは、6年間も通っているベテランのマサさんが、いっしょなので大変心強いです。
マサさんは、お子さんが3人いて長女の娘さんカナちゃんが小学6年生のでご近所さん。
ちなみに僕の服装は、dmk相棒のムラッチョが、わざわざ実家から取りに行ってくれて先日のdmkウィスラーツアーで渡してくれたもの。だけど、残念ながら、正装用の靴までお願いすることは、忘れていました。そこで、急遽マサさんが貸してくれることになり、今回はまさにマサさんにスペシャル・サンクスです。
会場に着くと、いろいろ説明してくれるマサさん。
このチケットは飲み物で、飲み物はアルコールはない。このチケットはデザート用で、このチケットで抽選のバルーン(風船)がもらえる。バルーンを割ると、そこにチケットが入っていて、何が当たったかわかるんだよ、等々。
会場では、まず記念撮影が。
そして、ボーリングがあり、そこでシャボン玉セットをもらったり。
可愛いお化粧をしてもらったり。
すでにダンスを始めている親子も多くなって来たけど。腹が減っては戦ができぬとばかりに、まずはバフェ方式(バイキング方式)のおいしいお食事をいただくことにしました。
腹ごしらえをしたら、いよいよダンス会場へ。
素面(しらふ)で踊るのは、人生初かも!?
だけど、ここでは踊らない方が恥ずかしいので、頑張って踊り始めました。
周りのお父さんも元気に楽しそうに踊っています。本当に嬉しそう。
「ああ、これはお父さんが可愛い盛りの娘と楽しいひと時を過ごすイベントなんだ~。」
と思いました。
その内、音楽が80年代に突入すると、「まさにオレたちの音楽!」とばかりに、フィーバーしまくるお父さん。それに負けずと娘たちもハッスル。
すると、いつの間にかダンス・コンテストまで開催。どの親子も「勝ってみせる!」とばかりに、かなりアクロバット的なことをやって来ます。僕もやや照れが入りつつもクレアを担ぎ上げて、やや善戦(!?)。
ダンスも佳境になると、フロアは押しくら饅頭状態になるほど激しい混み。その頃になると燃えに燃えたクレアちゃんは、フロアの真ん中までどんどんと、ダンスしながら突っ込んで行きました。
「ああ、クレアちゃんと離れるよ・・・」
って、離れ離れに。
どこだ!?クレアちゃん。
やっとのことで見つけてダンス再開。
この後、いったん休憩し、アイスクリームを食べたり、コーヒーを飲んだり。
だけど、クレアはすぐにでも踊りたくて、またダンスフロアに行きました。まさに壊れたダンプカーのスタン・ハンセン状態で踊りまくり。
あまり知らなかったけど、クレアはお友達も多いようで、クラスメイトやダンス教室のお姉さんなどに誘われ、ハシャギながら踊っていました。そしてクラスメートとお立ち台にまで上がる始末。
テーブルでは、娘に残されたお父さんたちが。
あるお父さんは、「いやあ、今年で卒業だよ。長かったなあ。」と苦笑い。
僕は、「これ何年生までやるんですか?」と聞きました。
「グレード7(中学一年生)までだよ」
「へえ、そうなんですか。だけど、この会場にいる娘たちは、ずいぶん大人っぽい子も多いですよ。まるで高校生とかそれ以上に見えるような子も」
「最近の子は、本当、ボリュームがあるよな(笑)」
「ハハ、そうですね。」
「フサキは、今年、初?」
「ハイ、そうです。今回デビューです。」
「ハハハ、そうか。あと6年間だね。」
先輩お父さんの助言などを聞きながら、談笑していました。
もう時刻は8時半になり、いつもならクレアは寝ている時間。だけど、クレアのダンスは止まりません。
しかし、その頃、ダンシング・クイーンの音楽が!
これは、まさにラスト・ダンスに違いないと思い、頑張って踊ることにしました。
周りにいたお父さんたちもノリノリで、クレアを担いだり、僕がその周りのお父さんの娘さんを担ぐことになったり。
そんな激しいフィーバー状態の中、フィナーレへ。
しかし、この曲で収まらない娘たちが、「ワン・モア!」コールの合唱。
そんな中、本当に最後の最後の曲はフットルース。
「デン・デン・デン・デーン!」
のイントロが始まるとお父さんたち、最後の力を振り絞って、かけっこスタイルのダンスを開始。以前、カミさんとやった青春ダンスを、今、娘と!相手の娘を股の下に通したり、担いだり、最後のハッスルです。もう、僕もともかくクレアと楽しい時間が過ごしたくて、クレアが喜ぶ担ぎ上げと、クルクルの連発。
そして最後の
「エブリバディ・カット・フットルース!」
でまさに燃え尽きました。
ホテルの前でお迎えを待つクレアちゃん。
まさに放心状態(笑)。
いやあ、カナダのお父さんたちは、本当に楽しむことが上手だ、と思いました。
そして、娘たちは、お父さんのこと本当、大好きななんだな、と感動しました。
いつか、可愛い娘、クレアが旅立つ時が来る。これは、とてつもなく寂しいことです。カナダのお父さんたちもその寂しさを乗り切るように、こんなイベントを開いているのかな、と思いました。
お母さん禁制のこのダンスパーティに、カナダのお父さんの娘に対する愛情を見たような思いです。
ところで、本日、僕は。
朝7時前に大河に起こされ、この日のサッカー試合のための家の前で朝練をやらされて、8時前には隣町のペンバートンへサッカー会場へ向かい。そのまま試合応援とビデオ撮影。
その試合の後には、ガレージセールがあって。
いやあ、まさに忙しい一日でした。
昨日に引き続き、ワインを一杯飲んでノックアウト状態です。
だけど、楽しい思い出は、その疲れを癒すようです。今、ホンワリした余韻が、僕の心を温かく包み込みます。
そして、最後に本日のダンスパーティでいただいた記念撮影の思い出の写真を。
愛するクレアが幸せな人生を歩みますように。
心より願っています。
lots of LOVE
from Daddy