スノーボード・バブルを振り返る

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ここ最近のウィスラーはずいぶんと寒くなりました。
なんか一気に冬が来てしまうのでは、という気分になります。
 
日本のスノー市場はずっと大変なわけですが、こうした季節感の違いも、よけいにビジネスを難しくしていると思います。
 
ところで、今でもよく考えるのは、あのスノーボード・バブルという時代です。
日本経済がバブル崩壊し、失われた10年と言われた真っ只中、90年中頃にスノボ・バブルはやって来ました。
 
あの当時、スノーボードが売れるということで、スキー・メーカーはもちろん他の業種からもどっとスノーボードの業界に押し寄せて来ました。言葉は悪いですが、大した商品でもなくても何でも売れるという時代だったと思います。
 
98年には長野オリンピックがあり、一般的には認知度が広まったと言われていますが、自分の感覚だとあの時は、すでに下り坂でした。ビジネスのピークを夏と例えるなら、95年は夏、98年は秋、だと思っています。
 
このことは、2年前の特集の中でも書きました。(以下ページ)
 
今年07年は、春2年目で、あと08年、さらに09年に上昇、そして、2010年にスノーボード業界は、第二のブームが来る、とかなりポジティブなことを考えています。
 
誰も、こんな僕のいい加減な予想を信じる方はいないでしょうが、一応フサキ理論では、今、春だから、今頑張った人が、2010年に向けて、良い成果を上げれる、ということになります。
 
 
最初のスノーボード業界の春は90年です。
あれは、僕が最初にカナダに来た年。すでにスノースタイル誌が不定期ながらありましたね。そして、その夏だったでしょうか。スノーイング誌が機関誌として毎月リリースようになりました。
翌年も、まだまだマイナーなスノーボードでしたが、ビデオが販売されたりなど、上昇的な動きはありました。
 
あの時と比べたら、今のスノーボード業界はずっと成熟されたものです。
本当にこの業界もっと大きくなるのかな、という意識では、今と同じような感覚もあります。
だから、僕の09年まで春、という理論もなかなか当たっているのではないか、と思います。
 
ただ、気になるのは日本人がどんどんオタク思考が強くなり、外で遊ばなくなっていることです。
 
先日、日本に行った時も歩きながら、ケータイでピコピコやっている人がいたり、またあるパーティでもピコピコやっている人がいて、ビックリしました。テレビゲームもどんどんおもしろくなっているだろうし、自分はやらないのでよくわからないのですが、きっと麻薬のようにハマってまったら、辞められない、というものなのでしょう。
 
あと、最近は若者は車を買わない、というし、何かどんどん家の中に閉じこもっているいる人が多くなったように思います。
 
 
だけど、どうでしょうか。そろそろ、みんな気付く時代では?
 
外の空気を吸って、散歩した方が、脳にとって良いことは明白だし、脳が活性化されれば、効率的な仕事ができることだろうし、インドアに閉じこもっていた方が、もっと外に出ることの大切さを知る時代が来るのではないか、と思うのです。
 
そうなれば、またスノーボードにチャンスが産まれます!
だから、自分は2010年にはきっとスノーボードは良い状況になると思うのです。2014年頃、スノーボード業界を振り返ったら、大変だったのは2000年だったなあ、という人も出てくるように思うのです。そして、そう思えるのは、今、頑張っている人だけです。
 
それぞれ業界の方が、それぞれの仕事をして、またプロライダーもスノーボード業界だけでなく、一般の方にもアピールできる存在が出て、良い時代を迎えるのではないか、と思うのです。
 
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