JとB

今日は、気がかりだったハウツー撮影の1つを終わらせることができた。ここのところずっと、それこそ1ヶ月間まともに晴れた日がなかったが、もう今日しかないということで、多少の曇りは気にせずGOしたのだった。
実のところ昨晩はこの撮影のことでなかなか寝れなくて。もう今日も晴れなかったら撮影できるチャンスも今後なくなりそうで「ヤバイなあ」と内心ビクビクしていた。というのもいつも明日こそ!と思って寝ると、翌日は見事に曇り空なのである。天気予報も悪い方にばかり転び、例えば晴れ&曇りマークが出ているので、これなら行けるぞ!と思っていても、実際には小雨が降ったり散々な天気だったのである。
昨日も夢の中まで自分はこの撮影をしていた。これで何回目だろうか。きっと3回はこの夢を見てしまったのだろう。やらなきゃいけないという使命感と、できないというジレンマの間で長いこと気に掛かっていたのだ。
それで今朝も早くから起きて大丈夫かなあ、と心配しつつ空を見ていた。もう1つ光の差し方は弱かったが、雲の量は少ないので行けるだろう、と思った。だけど、まだ朝早かったので、Jカメラマンに電話するのは早い。結局。朝8時頃に電話をした。
Jカメラマンも行けるということになったのだが、今日はBライダーが遅く上がる、と。なんじゃい、それ? Bライダーはキャンプの仕事もあるし、朝は9時前集合でないのかい?と思ったけど「いや、今日は9時過ぎに待ち合わせ」と。仕方ないなあ、ということで、それなら「何時に集合するのか改めて電話して」と伝えて切った。
なかなか電話が掛かって来なかったが、9時に電話があった。「Bライダーとは10時に待ち合わせ、することになった」と。なんか歯切れが悪い回答だ。なんじゃい、それそれ? 早く青い空が見ている内に上がらないと、またまた山に上がったとたんに曇るぞ!と思ったけど、何かJカカメラマンも間に入って困っている様子。ともかく「じゃあ10時にね!」ということで電話を切った。
そして、オレはいつものように約束10分前には到着。とりあえず、今日の撮影のイメージ作りをやっていた。だけど、約束の時間が過ぎてもなかなか来ない。やることないので、立ち姿のハウツーの絵コンテまで描き始めた。うーん、どうしようかなあ、どこまで待とうか。だいたい過去の経験では、辛抱が足りなくなって立ち去った後に来てしまうもの。だから、とりあえず、まあ10時半までは待とう。ちょうど、そう思っていたところ、本当に10時半にJカメラマンがやって来た。Jカメラマン曰くBライダーは、あともうちょっと15分くらい掛かる、と。フウーってなため息を思いっきりしたかったけど、我慢。というのも撮影をやると決めた以上は、自分が辛抱して良い撮影の雰囲気を作らないといけないからである。
だけど、Jカメラマンはここまで遅れて来て、朝食を取っていた。まったく、どういう神経しているんだか。オレは内心イライラしながら、コーヒーを飲みつつ待った。そうしたら、Bライダーからの電話。あと、少しで行くよ、とのこと。さらにJカメラマン「フサキさん、悪いけどBライダーに朝食のテイクアウトを買うので、10ドル貸して」と。ああ、いいよ、と渡してそそくさと買いに行った。しかし、もうこの時点で11時になろうとしている。11時になれば一般開放の時間になりシーズンパスをもっているオレは、リフト券を安く買うことができるのだ(注:今回の撮影では夏のキャンプパスで上がろうとしていた。しかし、そのチケット料金は高い)。それで先に、リフト券を買いに行った。
結局、11時過ぎに現れたBライダーは、かなりかったるそうに歩いて来た。この姿を見て、相当酷い二日酔いであったことが判明。なるほど、Bライダーが遅れた原因も、Jカメラマンの態度の歯切れが悪かった態度の原因は、こういうことだったのかあ。
ところがハプニングはまだ終わっていない。なんと、JカメラマンとBライダーのパスでは、一般開放しているこの時間では上がれない、とのこと。ここまで待って撮影できないピンチになったが、さすがに夏キュンプのオギナイザーであるBライダーは、なんとか交渉し、またそのリフト係もマネージャーに電話するなどすったもんだしたあげくに、なんとか上がることができた。
まあ、この時点でもかなりキレそうになっていたけど、不思議と仕事の義務感から、撮影することに集中している自分がいた。そう、自分は常に与えられた環境で、最善の道を選ぶのみ、と決めている『感情を殺したロボット』になっていたのだ。だから、リフトでいっしょに山へ上がる時にも、その撮影が良い状況でできるように和やかな雰囲気、ライダーにもリラックスする雰囲気作りをするようにしていたのである。
撮影の方は、さすがにBライダーはうまく、しっかりと決めて来る。まさにオレはBライダーに求めていた光景だ。Jカメラマンも与えられた環境の中で、良い仕事をしていた。
ともかく、BとJは仲がいいので、例えばJカメラマンがミステイクしているかも(注:きっとちゃんと撮れているから心配なのだろう)、という時でもBライダーは快く何度も滑ってくれる。何しろ便利なのは、自分のハウツーの内容をしっかりとJカメラマンには伝えていたので、JがBにその趣旨を伝えて撮影をディレクティングをしてくれること。普通の撮影では、オレのたどたどしい英語で、撮影内容を伝えるワークもあるのだから、それが省けただけでもありがたい。
ちなみに、シモンなんかは会話しなくても頭がいいから、どんどんやってくれるけど。
だけど、今日一日のことを考えれば、かなり苦しい状況であり、結果オーライというところだろう。
まず感情の激しい自分が極力感情を殺せたことは良かった。思わず昼間の自分を褒めたくなるほど。
しかし、自分はこれから彼らと仕事するのだろうか?と自分自身に問いたくなる。
Bライダーの遅刻、二日酔いの失態。この撮影の仕事が春から行う予定にも関わらず、Bライダーの事情などにより、伸び伸びであったこと。さらにBライダー、この日記を書いて思い出したけど、10ドルを返していないじゃん!あっ、そうだ先日、「デジカメのテープなくてキャンプのデビクリできなくて困った」と大変そうにしていたところ、可愛そうなのでオレが持っていたデジカメのテープを渡したのだ。あの時も「調子良く返すね」なんて言たけど、結局返さなかったのだ。
JカメラマンはそんなBライダーの仲介役もしたこともあり、その点ではよくやったと言えるだろう。また常にBライダーとコミュニケーションを取っている間柄なので、オレがJにこの企画の大切さを伝えることで、Bライダーにも伝わっていたことも良かった。しかし、正直に情報を流してくれないこと。また、ギャラの不満を撮影中の合間にさりげなく、しかしストレートに白状してしまったことは、大間違いであったことは確かである。
さてさて、どうしようかなあ・・・、と思案どころだが、1つ言えることはともかくもう彼らを積極的に使うってことはないだろう、ってことかな。
あー、疲れた、ビールでも一杯飲んで、また仕事に戻ろう、っと。