天璋院篤姫

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宮尾登美子の『天璋院篤姫』を読み終えました。

最近、『本は10冊同時に読め!/成毛 眞』に影響されて、僕の読みかけの本たちは、
下のトイレの1冊、上のトイレの2冊、リビングに1冊、大河の部屋に1冊、寝室に2冊、バックパックの中に1冊・・・、という感じで、どこでも本が読める状態。さらに最近、ツアーやら撮影で忙しい日々だったので、購入してから読み終わったのがずいぶん時間掛かったように思います。

NHK大河ドラマになった原作本はよく読みます。
カナダでもテレビジャパンで毎週日曜日に見ることができるし、忙しい日々、毎回見れなくても原作本を読んでいれば、ストーリーを把握できるからです。

何よりも大河ドラマに原作本は、おもしろいばかり。前回の『風林火山』もその前の『功名が辻』も原作本がとてもおもしろく、ドラマ化は良い本を探す良いきっかけになりました。

幕末本は、司馬遼太郎が好きな頃もあり、結構いろいろ読んでいます。
『竜馬がゆく』は、二十歳の頃からすでに4、5ラウンドほど読み直したように思います。
この本は、反幕府派(薩摩、長州、土佐)の動きが読み取ることができます。

また、『燃えよ剣』は、有名な新撰組がテーマで、幕府派の下級武士や会津の動きがわかりました。

さらに『最後の将軍』では、徳川240年の歴史に幕を閉じた徳川慶喜(水戸)、つまり幕府最高責任者の動きがわかり興味深かったです。

その他、司馬遼太郎の本のお陰である程度の幕末の動きを理解することができました。

しかし、この天璋院篤姫は、まったく新しい角度から、幕末を見せてくれました。
それは、大奥という徳川家の女たちの世界。これまで僕が魅力を感じた合戦シーンなどは一切登場しなかったのですが、物語に引き込まれました。天璋院篤姫の覚悟を決めた人生には感動しました。いやあ、本当に良い本でした。

いつも仕事をして思うことですが、様々な視点を持つというのは大切なことだし、またそれぞれの立場の視点を考えることは、有効に仕事をするために必要なことだと思います。
それはまるでカメラのレンズが変われば、凄く違った景色が現れるような心境と似ています。
「ああ、こんな視点もあったのか」と。

今回、僕は『天璋院篤姫』を読んで、1つ自分の立場で見えて来なかった視点を発見することができました。それは、いずれどこかで飲んでいる席などで披露できると思いますが、まさに目からウロコが落ちるような心境でした。

本を読むというのは、そういう効果もあるんだな、と改めて思いました。