夢で終わらせない

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夏も間近だと言うのに、寒い日は続く。今日も小雨が降って、トレーナーなしでいられない陽気だった。この時期に撮影の仕事が入っていたとなると、怖くなるよ。ウィスラーではよくあるのだけど、お日様を何日も見ないという状態。ここは、本当にどんよりとした天候が多いのだ。
前にコーヒー屋の本を紹介したけど、そこにシアトルのカフェ事情について興味深い記述があったなあ。シアトルがアメリカの都市でも最もカフェ・ビジネスが栄えた背景には、天候の悪さにあると。確かに1年の内、雨やら曇りが多いとコーヒーを飲みたくなるからね。それで、バンクーバーというのもシアトルと同じような気候だから、コーヒー屋が栄える可能性は高い。そして、ウィスラーも同じ。いつかやってみたいね、カフェ・ビジネス。
それより何より、オレには目の前の大事な仕事がある。雑誌の仕事やウエブの仕事はもちろん抜かりなく毎日やっているけど、その他にビデオ製作だ。
あたり前のことだけど、いろいろ問題もあったね。だけど、そういった問題をクリアしつつ少しずつ前進するのは楽しい作業だ。楽しいことをやる時には、バカにもなりやすいね。つまり、始めてやることでも躊躇することなく、恥を捨てて突っ込めるという。
こうして日記を読んでいただく、みなさんも浪人シリーズを買っていただいているわけだけど、そのお陰で今年はいよいよ全国発売になった。これからニュースにも発表して行こう、と思っているのだけど。
ティーザー(お試し版)もできたから、早速、業界関係者などに送っている。そしたら、NOMIS代表のマットから、嬉しいメールが来た。「!」のマークをたーくさん付けて、フサキ、グレート・ジョブだ。ぜひこの秋に行う展示会でもそのビデオを流させて、と。
もちろんOKだよ、と返事しておいた。
だけど、この編集はアキ(dmkビデオ編集)だからね。オレはあまり細かいこと言わないし、任せないと、そして信頼しないと良い仕事はできないと思うから、もうこれは完全にアキの仕事なワケである。何か人の手柄を取ってグレート・ジョブと言われて申し訳ない気持ちだ。まあ、今度マットと飯食った時にでもウチの事情を話して「アキの手柄だよ」ということを伝えるけど。
それにしても、今年のビデオはもうかなりワクワクしている。浪人シリーズでかなりマイナー的な境地で立ちながら、今年はいよいよメジャーで戦うことができるのだから。まあ、いろいろ言われたしそれなりに嫌な思いもあったけど、これで同じステージで全国のショップで戦うことができるのだ。メジャーデビュー・イヤーだけど、負けられないし、絶対に一番になりたい!と思っている。そして、何より世界に発信したいんだ。オレは日本でスノーボードのハウツー市場というものに、それなりに献立したと思うし、名前を残したと思っている。だけど、今度がそれを世界で試してみたいのだ。
みんな意外に思うかもしれないけど、アメリカとかカナダにはハウツーってもうほとんどないに等しいから。スノーボード雑誌でこれだけハウツーがある、というのも日本ならではなんだね。
ハウツーというのは、人を上達させるし、上達させるとスノーボードがもっとおもしろくなるから、自分では素晴らしいことだと思っている。日本で培ったハウツー魂を世界にも発信する。これは夢では終わらせないよ。必ず成功させて、浪人シリーズ時代から応援していただている方に、ぜひお返ししたいと思っている。