ピントがズレてる

職業柄、毎日、何かしらのスノーボードの映像を観ているし、DVD制作者の彼らが伝えたい意見などもよく聞きます。

しかし、全体的にちょっとピントがズレているような気もします。

というのも数あるスノーボードのDVD作品の中で、本当にユーザーの気持ちを考えて作られた作品は、1割ぐらいしかないように思えるのです。

そもそもスノーボードのDVD作品に求められるものは何でしょうか?
それは、人それぞれの考え方があるけど、1つには作品を観た後の感動や高揚感だと思います。
もっとわかりやすく言えば、「うわあ、スノーボードに行きたくなっちゃった。」と思わせればいいのです。

きっと、スノーボード作品を作るほぼすべての人は、ユーザーにそういう気持ちになってほしい、ということで制作していると思います。

しかし、できた作品は、残念ながらピントがズレてしまっている思うのです。
その結果、せっかく作ったDVD作品が売れないということになります。

制作者の思いや伝えたいことなどは、僕はだいたいわかるように思います。
しかし、一般のユーザーはわからない。それは、制作者がきちんとマーケティングをしていないからだと思うのです。
もっとわかりやすく言えば、
「お前ら、これぞスノーボーディングだぞ。凄いだろ。カッコいいだろ。これ見て、気分を高ぶらせろ!」的な、一方通行の気持ちの作品が多いように思うのです。

別にお客さんに媚びを売るというのではないです。
例えば、日頃、僕が接するdmkの一般の会員さんにもわかりやすくスノーボードの凄さを伝えてほしいのです。

そのための方法が、ともかくリサーチするということではないでしょうか。

例えば、日本で最も盛んにDVDが売れているスノーボード・ショップに立ち、お客さんに「どんなスノーボード作品が見たいですか?」と、これを100人に聞くだけでもだいぶいろいろわかって来ると思います。

お客さんは、イケてるトリック集のようなものを求めていたり、あるいはファッションに参考になる作品とかも求めているかもしれません。あるいは、ショーン・ホワイトなど大物ライダーが出演するものと求めているかもしれないし、バックカントリーでなく、ゲレンデでカービングしてジャンプしてというようなものを求めるいるかもしれません。

ようは、制作者がユーザーの気持ちと合体していない。その結果、DVD作品が売れないという症状になっていて、それがピントがズレている、ということになります。

実を言うと、偉そうに語る僕もちょくちょくピントがズレます。
それは、僕があまりにもこちら側で仕事をしているからだと思います。だから、常にあちら側の気持ちがわかるように、一般のスノーボーダーと接したり、何を求めているか、どんなものを着ているか、どんなスタイルを好むのか、そういうことを聞いたりします。
また、ゲレンデにいるスノーボーダーを観察します。
ウィスラーで滑っているスノーボードのファッションを含めたスタイルが、日本でも飛び火する可能性は大いにアリですから。

ビデオ制作者なら、必ずディストリビュターや、ショップ店員さんにも聞くべきです。

ユーザーが求めているもので、さらにユーザーをちょっぴり驚かすことができれば、スノーボードDVD作品は売れると思います。