チャレンジ・コミュニケーション

今日のボーダースタイルの撮影は、正直あまり期待していませんでした。
しかし、ニュースにアップしたように、テリエが来て凄く盛り上がりました。
何より、ルーブが最高でしたね。昨夜、あれだけのパフォーマンスをして、なおかつ今日だって疲れているだろうに、頑張ちゃって。その意欲は、テリエとレースしたい!という気持ちだったと思います。

朝、山の上のレストランでルーブと話していて、「いやあ、疲れているよ。だけど、来ちゃったし、やるよ。テリエも来るようだしね。」「マジで!」なんて、会話していました。

そして、遂にテリエは、マーク・ソラーズと共に登場!
ビックリしちゃったのは、ルーブがテリエと仲が良いこと。

「なんで、お前、テリエと仲いいの?」と聞いたら、
ここ最近、ウィスラーのピークとかでいっしょに滑っているんだって。

テリエも年が近いルーブと気が合うのでしょう。スタート前、ルーブといっしょによく話していました。

ボーダースタイルは、トップ16が決勝に行けるのだけど、ルーブは最初の1本でトップ3に。
まあ、決勝に行ける大丈夫だろう、と話していました。
だけど、選手が集まりだして、しだいに良いタイムを出る選手が出て来て、ルーブは決勝に行けないピンチに!
すると、ルーブは係員の人に向かって、「最初はボックスをヒットしないといけない、と伝えてあったのに、もうそうしなくて良いことになっているじゃん。それはズルいよ。これでタイム変わるからね。もう一回滑らしてよ。」
と言いました。

係員も、ごもっとも、ということでルーブにもう一回、滑らしてました。凄い意欲!そしてルーブは、見事に決勝へ進出。
これで、「ボス(テリエ)と滑れる。」と喜んでいました。

そして、なんと決勝のヒートでは、見事にテリエと同じヒートだったんです。「おしっこちびっちゃうよ」、と冗談言っていたけど、本当に少年のように目を輝かして嬉しそうでした。

結局、トップ8まで行って、改めてカッコいいなあ、と思いました。

ところで、今大会も日本人選手は出ていませんでした。
毎年、思うけど、日本人ライダーは、新競技のようなものには一切出ないですね。ハーフパイプになれば、出て来るけど、パイプとジブがミックスした競技とか、モーグル大会とか、今回のようなボーダースタイルのようなものは一切出ません。
今、ウィスラーに日本人ライダーはたくさんいるのに、どうしたんだい?と思います。

お前ら、あいかわらずカナダまで来て、日本人同士でつるんで、何が楽しいの?って。
こうした大会に出ないから、井戸の中の蛙なんだよ!って。

今回のボーダースタイルは、昨日のヒップや明日のスロープと違って賞金が出ません。
だけど、そこに何かあるのか、というとスノーボーダーとして、おもしろいことがしたい!という意欲。こんな空気を感じていたい、という気持ち。スノーボーダーの根源たる、エナジーというか。

もし参加していたら、マーク・ソラーズやテリエ・ハーコンセンなど、良いライダーと親交するチャンスがあったと思います。
また、彼らからエネルギーを得るチャンスもあったと思うし。
ザック・ヘイルや、昨夜、ダブルコークで優勝した坊やだって、こうした大会に来て、オジサンやらレジェンド・ライダーからエネルギーを得たり、カルチャーを継承していました。

この大会に参加しなかった日本人ライダーは、こんな大会、最初から興味ない、と思ったのでしょう。
出たからって即席でうまくなるわけないし、おもしろいと思わないのかもしれない。それだったら、いつも自分がやっている練習とか撮影とかしたかったのだと思います。
もちろん、どっちが正解というわけでもないのかもしれないけど、僕は誰もいなかったという寂しさを感じます。

極端な話、これが日本人スノーボーダーのエネルギーを縮小している最大の原因だと思いますね。

海外のライダーとピンでつるまない、つるめない。
自分なりにチャレンジはしているし、努力もしているけど、その方向はやはりほっかほかのジャパニーズ世界。
バカ野郎!と言いたいね。

お前ら、プロだったら、ピンでやりたいことやってみろ!って。
いつも誰かとつるんでいるから、新しい世界が開けないんだよ。

自分なんか40歳過ぎて、今でもピンで動くのは好きだよ。
だから、ルーブとつるもうとするし、マーク・ソラーズと親交したり、そこからどんどんチャンスが広がるんだ。今日もいろいろなライダーや業界人を紹介してもらったしね。

ここにもう一人、日本人がいたら楽な気持ちがあるけど、寂しさを感じれなくなったら、攻めれなくなる。チャレンジ・コミュニケーションという世界で弱い自分に出会ってしまう。だから、ピンで動く。結果、新しい出会いを生む。今夜のビールもうまい!(笑

年いったルーブがチャレンジして、40過ぎの自分のようなオジサンが、未だに新しい世界に飛びこもうとして、若いジャパニーズ・ライダーたちは何をやっているの?と思うよね。

今夜のフサキお父さん、エキサイティングし過ぎかもしれないけど、本当、今年もこうした大会に誰も出なかったことは寂しかったです。