チェンバリン兄弟

本日は天候悪し。
実を言うと、今日の天候が悪くなるのは、昨日の時点で天気予報を参考に予想していたので、もう今日はNOMISのオフィスに行って、撮影をすることに決めていたのである。

オフィスに行くと、シモンはもちろん、他にも代表のマット、そしてシモン双子弟のアンドレもいて、さらにはその他スタッフもたくさんいて、賑やかだった。

いろいろな撮影が行われた中でも印象的だったので、パロディ・コマーシャルの撮影の時。
シモンはアンドレやマットと相談し、双子ならではのビックリ映像を撮影したのだ。

大まかなストーリーとしては、シモンが「兄貴!」と言いながら、バイタイミン・ジブのドリンク・ボトルをマットに投げる。受け取ったマットの裏には、アンドレがいて、「バア!」ってな具合で登場。ここで視聴者は、「あれっ、さっきシモンが投げたのに、マットの裏にまたシモン? あれれ??」ってな不思議な気持ちになる。すると、シモンが再びカメラ画面に登場して、「バア!」っと登場。すると、「なーんだ、シモンには双子の兄弟がいたのか!」って、わかるとうオチ。dmkサイトをいつも見ている人なら、シモンの双子の弟の存在は知っているけど、ビデオを買っていただく多くの人は知らない人も多いだろう。だから、このパロディ・コマーシャルで、多くの人がビックリすると思うのだ。

ところで、この兄弟は本当に仲がいいし、それぞれに特徴があっておもしろい。
まずマットは、長男という感じでいつも気がつく人。オレにも「長い運転ごくろうさま」とか、「お腹空いていない? ランチ買って来ようか」とか、「撮影のためにどんな協力もするよ、どんどんリクエストを」などなど、ひじょうにきめ細かい気配りができるのだ。

シモンは、必要なことを一生懸命にやるタイプ。オレが伝えた撮影意図をすぐに理解するのもシモンだし、言葉がなくても、やらなくてはいけないことをしっかりとやってくれる。よけいなことをしない点は、クールだけど、マットのようなおせっかい的な温かさはない。

そんなやりとりをいつも斜めの方向から見ているのが、アンドレ。兄弟の中でも一番繊細で、天才肌なような気がする。アンドレは音楽作りの才能もあり、スケートもプロ級の腕前でもあり、何かアーティストの匂いをプンプン感じさせるのだ。

ところで、バイタミン・ジブのボトルは、アキがマウンテンデューのようなイメージで真似て作ったのだけど、それを見たNOMISのスタッフが、これなら本当にスケート・ショップとかで売れるよ、と言っていた。
マットも「その商売いいアイデア!」とハシャギ、
シモンは「これ1本ぜひちょうだい!」と言って、記念品にするようだった。
アンドレは、何も話さないのだけど、そのジュースが入ったバイタミン・ジブを黙々と飲んでいて、その姿が何かチェンバリン兄弟を象徴していたような気がした。

オフィスを出る時に、マットが「フサキのライフをイージーにするなら、どんなヘルプでもやるからね」と言ってくれた。「ああ、本当にマットは素晴らしい人柄だなあ」と改めてリスペクトしてしまった。オレも「コイツら絶対に成功させて、カジュアル・ウエアやライディン・シーンなどで、多くのスノーボーダーたちを喜ばせたい、感動させたい、という気持ちを強く持つのだった。