サッカーとヘソ毛

今日、日本対バーレーン戦見るの楽しみにしていた。この日まで日本のスポーツ情報が入らないように、日本語チャンネルのニュースを見ないようにしていたし、新聞サイトもチェックしないようにしていたのだ。すでにバーレーン戦終了から3日目に入り、とっても長かった。
ところが、放送時間の3時を過ぎても放送をスタートする気配がまったくない。カレンダーを見ると、バッチリ3時からスタートという記しがついているのに。すると、NHKニュースのスポーツ番組が目に飛び込んで来て、何やら日本チームは今度の北朝鮮戦で勝つか引き分けるかで、ワールドカップに行けるなんて放送している。えっ、ってことは勝ったの?? だけど、これから放送やるのに、こんな放送見ちゃったら・・・、ちょっと画面から目を逸らすが、どうも情報が勝手に耳から入って来てしまう。あーあ、何かの理由で放送を変更しちゃったのかなあ、これだから海外放送はなあ・・・、なんて半分諦めた。それで、テレビジャパンの番組表を改めてチェック。
どうだい、3時から放送ってなっているだろ? よし、コノヤロー、オレに間違いはなかったのだ。と思った瞬間、(ET)という文字が入った。この意味するところは、もしや・・・、そうだ、東海岸の時間だ!ってことは・・・、その時間の下に見事に西海岸の時間を表す(PT)という文字が見えた。う、う、うナロー!ま、ま、紛らわしいわい!! そう、見事にオレは西海岸時間で言う、サッカー放送が終わった時間にテレビをつけたのである。
すると、大河が2階から下りて来た。昼寝の時間が終了である。さらにクレアちゃんの泣き声が聞こえる。クレアも起きて来たのである。「はあ、コイツらが寝ている時間に、ちょうどサッカー放送があったのだ。」それを知らずに、オレはサッカー放送を楽しみに、必死に仕事をしていた。ああ、むなしい・・・、と思いテレビをパチリと消した。あたりは静かになった。
まだ半分眠たい顔をさせながら、大河が「見て、ヒゲがあるよ!」と言う。「はあ、なあに?」と見たら、大河は自分の腕を指しながら、ヒゲが出て来たと嬉しそう。「見ろ、お父さんなんて、こんなに毛があるんだぞ!」と、腕を見せた。だけど、それだと迫力に欠ける。サッカー放送を見れないヤケの気持ちもあり、コンチキショーとばかりスネ毛を見せた。「どうだ、お父さんの足には、こんなに毛があるんだぞ!」と誇る。それを見て、大河が「凄ーい、見てみて、お父さん、僕にも足に毛があるよ」と自慢。確かに産毛のようなものがあるが、とてもまだまだというレベルだ。他に毛があるところがないかなあ。うーん、こんな時に胸毛があったら、かなり威張れるだろうに、なんてことを考えていて・・・、そうだ!どうだ、これは大河。
「見てみろ、お父さんのヘソの周りにはこんなに毛が生えているんだぞ!」
今度はあまり感激した様子がない。何かわからないが、オレの頭とヘソの毛を見比べて不思議そうな顔にしている。「どうした、大河?」
「お父さんのここの毛(頭の毛)、こっちに行っちゃったの?」
・・・。
オレはガクリと来た。自分の息子に、頭を薄いことをこんな形で告白されようとは・・・。
カミさんは仕事。外は雨・・・。何もやることがない。ただ、虚しい時間が流れていた。