世界選手権 日本勢は表彰台を逃す!金メダルは男子マーカス・クリーブランド 女子ゾーイ・サドウスキー・シノット

北京オリンピックを占う意味でも、重要なスノーボード世界選手権。この大会は、オリンピックのウィンターゲームを管轄するFISが行っているもので2年に一度だけ開催される大会。本来なら中国で開催予定だったが、コロナ禍において中国大会が中止。そんな中、急遽アメリカチームが手を上げて、アスペンでの開催が急遽決まったもの。
思えば、スロープ大国であった男子カナダ勢がスイスのワールドカップ(通称ラークス・オープン)で欠場したため、今日、行われたスロープスタイルは、事実上現在進行の王者を決める大会とも言える。
そんな中、我らが期待する日本勢は、残念ながら誰も表彰台に立つことができなかった。
近年、ビッグエアーでは輝かしい成績を残す日本勢だが、スロープスタイルになると、劣勢なところがある。一発で決まるビッグエアーとは違って、いくつかのアイテムでジブやジャンプを続けて行うスロープは、今後の日本勢の課題となりそうだ。

PhotosU.S. Ski & Snowboard / SmugMug

女子の金メダルは、ニュージーランドのゾーイ・サドウスキー・シノットだ。
ゾーイは、昨シーズンから今季に掛けてメチャクチャに調子を上げている選手で、最近では地球最強のライダーを決める大会とも言われたNATURAL SELECTIONでも優勝している。

以下、ゾーイが今大会で優勝を決めたウィニングラン動画。

地元のヒロイン!ジェイミー・アンダーソンは、銀メダルを獲得。終始安定感ある滑り。ジブからジャンプまで一貫してリラックス感が伝わるスタイリッシュなライディングだ。
ゾーイよりも、スピン数が少なくジャッジ評価が下がったが、それでもさすがスロープの女王と呼ばれるだけのことはある。

銅メダルを獲得したのは、今大会ではややノーマーク的な存在、オーストラリア出身のテス・コーディ。
ジャンプのランディングの合わせがひじょうにうまく、こちらも終始安定したラン。
縦横バランスよくジャンプトリックもできるし、ジブもうまい。今後はこの結果を契機に、さらに回転数を上げて、より高いレベルのランも披露して来るだろう。また日本勢にとっては強敵が現れたような印象だ。

日本勢女子では、村瀬心椛が、ただ一人決勝に進み、2回目に77.90ポイントの高得点を出して3位に立っていた。スロープスタイルの大舞台で遂にバックサイド1260をメイク!成長著しい姿も披露している。
しかし、3本目で他の選手の巻き返しがあり、最終結果は5位で終わった。
16歳で初出場ということを考えれば、素晴らしい成績。今大会でもおそらく最年少という若さだけに今後の伸びしろを考えれば、ひじょうに楽しみだ。

スノーボード世界選手権アスペン大会女子スロープスタイル結果
1 ゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)
2 ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)
3 テス・コーディ(オーストラリア)
4 エンニ・ルカヤルビ(フィンランド)
5 村瀬心椛(日本)
6 アンナ・ガッサー(オーストリア)
7 アニカ・モーガン(ドイツ)
8 クール・ワクシマ(ニュージーランド)

https://medias2.fis-ski.com/pdf/2021/SB/6050/2021SB6050RLF.pdf

ここのところ絶好調のゾーイ・サドウスキー・シノットが女子スロープで金メダルを獲得!

男子の方では予選の調子そのままの高さで、マーカス・クリーブランドが金メダル獲得!
女子決勝3本ランに対して、男子は2本しか滑れないという難しい状況だったが、マーカスは2本共に最高得点を叩き出し圧勝に成功!
ウィニングランでは、3つのジブ・アイテムをスムースに抜けた後に、最後の3連ジャンプ。スイッチバックサイド1260、バックサイド1620、キャブ1620をパーフェクトに決めてみせた。

銀メダルは、平昌オリンピックのビッグエアー金メダリストのセバスチャン・トゥータント。
近年は、同カナダチームの中でもマーク・マクモリス、マクセンス・パロットの後の3番手的なポジションだったので、ここへ来て再び名誉挽回と言ったところだろう。シーズン入るまでは、故郷のケベックのオフトレ施設で練習を積んでいたことが、遂に開花した。
ちなみに王者マーク・マクモリスは、予選の悪天候の影響もあったのか、決勝に進めずに予選敗退結果となっている。

銅メダル獲得したレネ・リンネカンガスは、コンペティションだけに収まらないユニークなライディング・スタイルで人気あるプロ・ライダーだが、この世界選手権という舞台でも、レネの本領を発揮。
ジブでは、あいかわらずの前屈みにアプローチするスタイルでこなし、その後のジャンプではしっかりとコンペティターらしい迫力ある難易度高いバックサイド1620、キャブ1440をメイク。異色のファイターの今後の活躍にも期待。

平昌オリンピックのスロープスタイル金メダリストで地元の期待を集めたレッド・ジェラードは惜しくも4位で表彰台を逃した。
また、X GAMES初出場で2冠を達成した話題の17歳、ダスティ・ヘンリクセンは7位。

日本勢では、男子は16人による決勝に3選手が進むことに成功。
濱田海人が嬉しい入賞!5位に入った。また國武大晃が8位、飛田流輝が9位だった。

スノーボード世界選手権アスペン大会男子スロープスタイル結果
1 マーカス・クリーブランド(ノルウェー)
2 セバスチャン・トゥータント(カナダ)
3 レネ・リンネカンガス(フィンランド)
4 レドモンド・ジェラード(アメリカ)
5 濱田海人(日本)
6 マクセンス・パロット(カナダ)
7 ダスティ・ヘンリクセン(アメリカ)
8 國武大晃(日本)

https://medias2.fis-ski.com/pdf/2021/SB/6051/2021SB6051RLF.pdf