【コラム】アディダスが作ったリサイクルシューズはスノボ業界にも影響を与える!?

 

文:飯田房貴

昨年アディダスが発表し、海洋廃棄品から作ったシューズがなんと累計販売数で100万足を突破したとのことだ。

このシューズは、海洋保護団体のパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズとパートナーシップにより誕生したもの。

アディダス本社のプロダクト・ディレクターを務めるマティアス・アム氏は、「adidasは、より世界を良い場所にすることと、スポーツが人々の人生を変える!」という経営理念を掲げている。
だからこそ、海から回収したプラスチック廃棄物を使って新素材を開発しシューズを作った。

スポーツを愛好する者にとっては、自然とは切っても切り離せない関係があるだろう。山、海、川などの大自然を堪能する遊び=究極のスポーツという向きもある。
それだけに、より自然環境を考えたこのアディダスのシューズが、世界の人に受け入れられたことも納得できる。

ただ、この成功は単にリサイクルだけにこだわってものでなく、機能性を損なわないことにもあった。
実際、陸上選手ウェイド・バンニーキルク(南アフリカ)が、このリサイクル素材シューズを使用して、世界陸上選手権の400メートルで見事に優勝したのだ。

環境にも良く機能的にも良い。さらに言えば、デザイン性も高い!
それなら、多くの人が使いたいと思うのも間違いない。

スノーボードの世界でも、すでにアウターの世界でリサイクル素材が、大きなキーワードとなっている。その旗頭となっているのが、今年の展示会でDMKでも取材したオーガニック生地で快適に雪山を遊べる!Picture Organic Clothingだろう。価格の方は、それなりに高いが耐久性が高く、しかも軽くて快適!まさに高性能ウェアに仕上げているのだ。

自分が代理店業務に関わるカナダ生まれのWestbeachウェアも、来季はオーガニック生地で作られたモデルがメインとなった。スノーボーダーマインドをくすぐるデザイン性も高いので、早く自分も着てみたいと願っている。

日本では、このような自然保護を大切にする波は、まだ弱いところがあるが、欧米、特にオーストラリアでは如実に表れているように思う。スポーツ愛好家が多いオーストラリアならではの特徴かもしれない。

自分が住むウィスラーでも、どこに買い物に行っても「Do you need bag?(買い物袋は入りますか?」と、あたかもいただいてはいけない!?的な風潮で聞かれるので、もうほぼマイバッグ持参だ。お店によっては、プラスチックでなく紙袋を出すところもある。当然、コーヒーショップなどのストローも紙だったりする。

この流れはもの凄く強く、きっと日本でもますます強くなって来るだろう。
オーガニック素材のスノーボードブーツや、スノーボードの板など。もはや時間の問題なのかもしれない。