【コラム】まだまだポテンシャルが高いウィンタースポーツ!スキーやスノボなどをする人は15%

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文:飯田房貴  [email protected]

40万もの人が読む観光産業ニュース、トラベルボイスの記事によれば、スキーやスノボなどをする人は15%にも上るそうだ!また、40代・50代は経験アリも「現在していない」が約6割にも達するとのこと。

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スキーやスノボなどをする人は15%、40代・50代は経験アリも「現在していない」が約6割に ―マクロミル調査

一見すると、かつてスキーやスノーボードをやっていた人、40代・50代が現在はしていないというネガティブな記事なんだけど、一方でスキーやスノボなどをする人は15%にも上るとか、20代以下が25.6%もやっているというデータが出ているのです!これって凄くない?
きっと、このウィンタービジネスに携わる多くの方は、この数値の恩恵を受けていないので、ビックリではないでしょうか!?

だって、みんな「物が売れない」だの、「2シーズンも辛いシーズンになった」とか、業界全体では「商売が苦しい。」というネガティブな声が多いから。
だけど、これって見方を変えれば、僕たちが考えたいた以上に底辺層というのがまだまだいて、ウィンタースポーツは商売になるということだと思う。どうしても業界の中に住む方やメディアは、コアな考え方をしがちだけど、プロ・スノーボーダーの動向などまったく気にしない。また、毎年ギアを買い替えないようなごく普通な週末ボーダーというのは、思っていた以上にいるのだと思う。

まあ、当然、そういうことを理解して、ウハウハな方もいるのかもしれないけど、先日、僕が取材したパシフィコ横浜での展示会中は、あまり景気の良い声は聞かれませんでした。

 

トラベルボイス記事の活用方法!

このデータ、本当ありがたいなあ、というのはわかりやすく年齢別で、スキー、スノーボードするからしないという4つのカテゴリーに色分けしているところ。

具体的には、

する
したことがないが、これから始める予定
過去していたが、現在ししていない
したことないし、やるつもりもない

以上の4カテゴリー。

特に懸念されるのは、「過去していたが、現在ししていない」がやたらに多いこと。
推測されるのは、お財布事情。
給料がなかなか上がらない昨今、スキー、スノーボードのようなお金が掛かる趣味になかなか手を付けられないというところだろう。

自分たちができるのは、せいぜいスノーボードの魅力を再認識させるような試みくらい。
日本全体の景気までは動かせないもんね。
かつての「私をスキーに連れてって」のようなミラクルな映画でも上映されれば、何か変わるかもしれないけど。
そのへんは他力本願というところだろう。

「する」のカテゴリーの方は、するとは言ってもシーズンに2、3度ぐらい雪山に足を運ぶくらいか。
さらに雪山に行ってもらうような試み、ゲレンデ、メディアなどできることがまだありそうだ。

「したことがないが、これから始める予定」
ここは、全体の5%以下というような低い数値だけど、ここは超大事!
スノーボードを始めた方が、また何度でも雪山に足を運んでくれるように、スキー場のスクールは楽しくて素晴らしいレッスンをする必要あり。最もそんなことスクールの方なら、きっとわかっているハズだけど。

ともかく、90年代のようなガサツなレンタルやレッスンは、もうナシにしてほしいね。

DMKでも初心者のためになるコンテンツは、毎シーズン、マメにリリースしていきたいと思う。

最後の「したことないし、やるつもりもない」というのは、もうどうしょうもない。
やりたくないという方には無理してやらすこともできないし。そこのワークはほぼナシいいだろう。

まとめると

1)かつてスキー場に足を運んでくれた方に再びスキー場に戻ってくれるような対策
PR例1:かつて私のスキー場に来たことを証明する写真があれば、割引します!というようなユニークなプロモーションだったり
PR例2:さらに魅力的なサービスをしている記事、ニュースなどを広く伝えるうようにしたり

2)これから始める方が、一生スノーボーダーになっていただくような取り組み
PR例1:大手ショップなどが初心者のバスツアーを企画したり
PR例2:カナダのウィスラーで毎年やっているような、まったくの初心者を無料でレッスンしてしまったり

以上のようなことを!

ともかく、日本全体で15%もの方がスキー、スノーボードをやっているという信じがたい数字が出ているので、「大変だなあ。」と思う業界の方はここが踏ん張りどころかもしれませんね!

 

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