【コラム】なぜこの時期、世界のスノーボード・ブランドはバックパックを宣伝するのか?

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文:飯田房貴 [email protected]

かつて、Nomisというカナダのブランドをディスリブーションをしていた時、北米ならではのバック・トゥ・スクールという文化を羨ましく思ったことがあります。

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このバック・トゥ・スクールというのは、文字通り「学校に戻る」という意味で、北米の子供たちは長い夏休みのあと、新学期を迎えるのです。
その時、子供は新しいバックパック、シューズ、筆記用具など、親に買ってもらいます。
だから、今、僕が住むカナダのウォールマート(世界最大のスーパーマーケットチェーン)でも、大々的に「BACK TO SCOOL」という看板を掲げて、セールスを行っています。

日本でも新学期を迎えると、いくらかのセールス期間というのはあるように思うのですが、北米とは規模が違う。
その理由は、

・カナダの新学期は春(4月)でなく秋(9月)。これから寒くなる時期に値段が張る秋物が売れる。
・日本の子供たちはランドセルで学校に通うけど、カナダではバックパックが普通。ランドセルのような丈夫でないバックパックは、1年、もしくは2年おきに買い替えないといけない。
・欧米人の方が、お財布の紐が緩い(!?)。自分の主観かもしれないけど、彼らは貯金の額など関係なく、買いたいものをバンバン買う傾向にある。よってセールスに弱く、お買い得と思えば、買ってしまう傾向。

 

北米レップが盛り上がる中、日本人ディスリビューターは一人の蚊帳の外

バック・トゥ・スクールがあるので、各スノーボード・ブランドはそれに合わせた特別なモデルを発売します。
Nomisの時もそうでした。これまであった型(洋服)に、バック・トゥ・スクール用に新しいカラーを加えて発売するのです。
当時のNomisは勢いあるから、このバック・トゥ・スクール特別のモデルはバンバン売れました。アメリカ、カナダの各担当エリアの北米レップはホクホク顔。
一方、自分のところは、そんな特別品を宣伝しても、なかなか売れない日本というエリアなので、一人蚊帳の外。

代表が「フサキのとこどうなんだ?もっと売れんかい?」というプレッシャー光線を与える中、「だってオレのとこ(日本)は、そんなカルチャーないもん!」っと突っ張った記憶があります。

昼間のミーティングのストレスからか、その分、夜はパーティボーイに!Nomisファミリーの人気者のオレを切れんぞ!って勢いでした(笑

 

 

バートンもやっぱりバックパックのセールスだった

で、今日来たあるメルマガの一つ、バートン。

おお、そろそろ秋の最新ラインナップか。自分もずっとバートンのカスタム(板)、ブーツ、バインディングを愛用して来ているので、チェックしてみようかな、と思いクリックすると・・・、出て来た画像ページは、こちら。

バックパックでした(笑)。

あのNomis時代の思い出が浮かび、このコラムを書いたわけです。

 

SALEのチャンスが多い!カナダの主なセールス時期

8月バック・トゥ・スクール
10月ターキーセール(感謝祭の時期に行われるセールで旧品の他、新しい商品も並ぶ)
クリスマス商戦(クリスマスの時期に向かって行われるが、事前にプレゼントを容易するために、年々早まる傾向で10月~11月に家族のプレゼントを用意していく。)
ボクシングデー(12月26日のセール!かなり巨大のセールで、朝から行列ができるお店も多い。)
シーズンオフのセール(春に近づき商品をどんどん安くして売れ残りをなくしていく。)

 

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