【コラム】トライアングル

文:ギア博士ミノル

スノーボードに限らず、世の中の多くの物はトライアングルというか三角形でバランスを取っているのではないかと思う。というのはハード・ソフト・ユーザーの三点のバランスが良ければそれは上手い具合に発展していったり、安定したりするようなのだ。

スノーボードの場合、まずハードは道具、ソフトはゲレンデ等滑る場所、ユーザーは一般ユーザーからプロライダーまでといった感じだろう。スノーボードの場合このトライアングルのバランスが良かったのでここまで大きく成長してきた。始めの頃は道具も試行錯誤の物が市場に並び、ゲレンデも受け入れてくれるところは少なかったし、そんなわけだからユーザーの獲得にも苦労していた。ところが、ゲレンデ側の受け入れ態勢が整い、道具も安心して選べるようになると、新しいウィンタースポーツとしてユーザーに受け入れられ、一気に業界は成長した。

次の段階はユーザーの成熟だろう。このスポーツで生活する(生計を立てる)ライダーが出始め、差別化を図るためにアクロバティックなトリックに挑戦したり、常人では出来ないようなことを次々と可能にしていった。その結果、そういった先鋭的なライダーからのフィードバックによりハードが進化し、その情報を得た一般ユーザーからの要望によりゲレンデの構成が大きく変わっていった。ゲレンデ内のパークの誕生だ。

現在はスノーボードにおけるトライアングルは安定期に入り、どちらかというと日本では若干の縮小傾向にある。これはどのトライアングルでも同じことだろう。ブームが去れば本当に好きな人だけが残るのはちょっと前のマウンテンバイクブームなんかを見ても同じような状況。日本で言うスノーボードバブルの時期がトライアングルの異常なまでの急成長期であり、本来の正常なバランスに戻ったのが現状と言うこともできる。

そんな安定期とも言える現在のシーンを反映したかのようにニューモデルを眺めてみても目新しい物は少ないような気がする。数年前までは劇的な進化(変化)!!と思えるようなプロダクトが見られたこともあったが、最近はユーザーの細かいニーズに合わせたラインナップとなっていて「誰が使うんだ!?」というビックリな物が無くてギアマニアにはちょっと寂しい限り(笑)その分安心して信頼できるギアが選べるようになったのでやはり安定していると言うことなのだろう。

各社のカタログ号も店頭に並びもうすぐショップの展示会の時期がやってくる。今年はどんなシーズンになるのかは誰にもわからないけど、新しいギアを選ぶドキドキ、ワクワクの感じだけは毎年変わらない。本当は一番楽しい時は道具選びの時なのかも知れないと思うのはやはりギアマニアの自分だけなんだろうな~。

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